晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『風景 2010 』 その6

2010-06-29 20:08:05 | Weblog
 雑用があって釧路へ8ヶ月ぶりの小旅行。

 忙しかったが、その中でも『泉屋』のスパゲティは欠かせない。今回は、カツスパ。ミートソースの上にカツが乗っている。普通盛でも量がある。

 スパゲティだからといってイタリアンをイメージしていると、出てきたものに裏切られる。ここのは、和風イタリアンのオリジナル料理(意味不明)だから。

 最近は、テレビなどで取り上げられるので、ミートソースよりもカツスパの方が有名らしい。食べ盛りの高校生だった頃は、ミートの大盛をペロリと食べたものだが・・・

 私が育った頃の釧路は全てに勢いがあったが、このごろの釧路には何か寂しいものを感じてしまう。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『サブプライムから世界恐慌へ 新自由主義の終焉とこれからの世界』 その2

2010-06-20 16:49:19 | Weblog
 相撲力士が野球賭博に手を出していたことや、暴力団の相撲観戦を斡旋していたことが批判されている。力士ー相撲協会ー暴力団の繋がりが暴かれている。そこに欠落しているのは、イヌ・イチ・ケーなのでは?

 相撲や芸能と興行、暴力団との関係は、深い歴史があることくらい百も承知で国技として中継してきたはずである。初めて知ったような顔をした報道姿勢には疑問がある。

 


 『サブプライムから世界恐慌へ 新自由主義の終焉とこれからの世界』(伊藤誠著 青土社 2009年刊) その2

 難しい論理の展開が、ひとつの「例え」でイメージを持てることがある。

 伊藤誠氏は、サブプライム金融恐慌の背景を、『アメリカのサブプライムを含む住宅ローンに基づき、住宅金融の二階から世界の金融市場へ「幾重にも積重ねられたカードの家」を連想させる膨大な証券の多重発行と販売が、格付会社や金融保険会社の保証もえて、継続的に行なわれ続けていたわけである。』(P43)として説明している。

 従って、世界恐慌とは、この「カードの家」がいっきに崩壊したのである。

 サブプライム金融危機が顕在化しつつあった2007年5月のOECD(経済開発協力機構)の見通しは、楽観的であった。『先行する日本の巨大バブルの崩壊、アジア経済危機、アメリカのニューエコノミー・ブームの崩壊がいずれも世界恐慌へのおそれをいだかせながら、結局は局所的経済危機にとどまり、つぎのバブルに移行していた「メリーゴーランドの経験」の反復を期待する予測であった。』(p51)

 しかし、この予測は大きくはずれ、メリーゴーランドは壊れてしまったのである。

 問題は、市場原理主義に基づいた新自由主義の帰結である。民間でできるものは民間への結果が、倒産した証券会社や自動車メーカーへ公的資金の投入、事実上の国営化という矛盾である。

 労働市場の自由化の結果も、新たな貧困の拡大、それに対するセーフティネット費用の増大である。(例としては、生活保護世帯の急増など)

 規制緩和で、自由競争社会の実現というより純化した資本主義社会にしようとしたら、社会主義社会を生産手段の国有化と定義すると、その準備をしてしまった、というパラドックスに陥ったのである。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民主党マニフェスト 2010

2010-06-19 10:03:08 | Weblog
 『サブプライムから世界恐慌へ 新自由主義の終焉とこれからの世界』(伊藤誠著 青土社 2009年刊)

 政権交代の後、じっと目立たずチャンスを窺っていたであろう菅直人がついに首相になった。菅氏の経済政策のブレーンは、神野直彦氏と言われている。氏は、かねてから北欧型(特に、スウェーデン)社会民主主義の構築を提唱しており、菅首相の「最小不幸社会」の実現というスローガンは、その考えが反映されていると見る。

 民主党参議院選挙マニフェストには、経済政策として「第三の道」を掲げられている。(以下、引用)
 
 『この閉塞感を吹き飛ばすため、私は「第三の道」を選択します。それは、過度に財政に寄りかかった手法でもなく、過度に競争に偏った手法でもない、経済、財政、社会保障を一体として捉える経済政策です。 

 「第一の道」は公共事業中心の経済政策であり、それは高度成長期には時代にあっていましたが、その後は巨額の財政赤字を積み上げることとなりました。

 「第二の道」は偏った市場原理主義に基づく経済政策であり、それはデフレを長期化させ、「企業は社員をリストラできても、国は国民をリストラできない」という根本的な問題を放置したため、国民生活は極端に不安定になりました。
 政治のリーダーシップを欠いたまま、産業構造や社会構造の変化に対応できていない政策を続けた結果、経済の長期低迷、財政赤字の拡大、社会保障の不安定化が進みました。

 こうした過去の失敗に学び、新政権は「第三の道」に取り組みます。わが国が抱える環境問題や少子高齢化など、喫緊の課題への解決策。急速に成長するアジア、国内の資源を活かせる観光分野などへの積極策。これらが生み出す大きな需要に応えることで雇用を拡大します。そこから経済の拡大(強い経済)、財政の再建(強い財政)、社会保障の充実(強い社会保障)という好循環をつくり出します。日本の閉塞感は政策が招いたもの。だから、政策で吹き飛ばすことができます。「第三の道」こそが、その政策であると、私は確信しています。』


 『サブプライムから世界恐慌へ 新自由主義の終焉とこれからの世界』(伊藤誠著 青土社 2009年刊)も、第三の道に言及しているが、よりラジカルである。

 アメリカ連邦準備銀行前議長グリーンスパンは、サブプライムから世界恐慌に至った、この経済危機を100年に一度の金融危機の大津波と述べた。

 戦後の高度経済成長を牽引したケインズ主義(経済学)が1960年代末から力を失った。マニフェストでいう「第一の道」。

 その後は、市場原理主義に基づく新自由主義が席巻した。その帰結が、新たな貧困の拡大と今回の世界恐慌である。マニフェストでいう「第二の道」。

 そして、各国では倒産した証券会社や自動車メーカーへ公的資金が投入されるなど、再びケインズ主義に基づく財政政策が出動されているようにも見える。
 そこで、マニフェストの「第三の道」は、社会民主主義に基づくものなのか、ケインズ主義なのかという疑問が湧く。

 否、伊藤誠氏は、1989年の東欧革命後、一度は死んだマルクス主義(経済学)がこの閉塞感を打破するためには必要な武器になると説く。「第三の道」は、マルクスの復権による「全世界の獲得」にあるのではないか。

 
 私は、ここ何代か続いた首相たちとどこか違う菅直人に期待を持っている。参議院選挙の結果次第では、自民党が解党し民主党に独り勝ちになるだろう。その時に、菅は暴君になる可能性もあるが、彼の心根にあるであろうやさしさの哲学を実践してほしいと思う。

 コイズミ以降、大衆的人気のある久々の大物だよ!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第30回千歳JAL国際マラソン

2010-06-06 15:53:33 | Weblog
 第30回千歳JAL国際マラソンハーフマラソンを走りました。久しぶりの参加です。昨年はエントリーをしていたのですが、当日朝起きたら強い雨と低温だったので、出走を回避してしまいました。

 このマラソンでは、大半を支笏湖につながる国有林内の林道コースを走るのですが、どうも私はこの土のコースが苦手です。雨が降れば、ドロドロになって滑りやすく、木陰なので暑い日でも比較的気温は上がらないのですが、森林特有の湿気の多さが体力を奪います。

 しかし、今日は、気温も丁度良く、風も爽やかでムシムシしませんでした。

 本当に絶好のコンディションだったのですが、色々なことが起こるものです。何とウォーミングアップ中にシューズが壊れてしまったのです。(写真参考)かかとのクッションラバーが石にひっかかっかて取れてしまったのです。予備のシューズも無いのでこのまま出走です。

 案の定スタートして間もなくアキレス腱が痛くなってきました。まだ林道コースは土なので柔らかく何とか我慢できたのですが、後半のサイクリングコースのアスファルトになってからはかなりヤバイ情況になりました。痛みに気持ちが行ってしまって、疲れを感じる余裕もありませんでした。

 現在は、湿布して様子を見ていますが、明日の朝、ばっくり腫れるか歩けなければ整形外科行きでしょう。

 結果は、練習量が少ない割には、途中ガス欠を起こさず何とかゴールできました。15km付近で持参の「すあま」を食べたのですが、これが実に効果的、身体に糖分が効いてくるのを実感できました。ゴール後は、参加者に茹でたじゃがいも「インカの目覚め」が振舞われ、バターを付けて大変美味しゅうごちそうになりました。

 この大会は、今年で30年目ですが、およそ20年前に参加、ハーフマラソンに初めて挑戦したのは千歳でした。JALは、ずっとスポンサーとして支援してくれていますが、経営再建のため手を引くなんてことはないでしょうね。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『「次の首相」はこうして決まる』

2010-06-05 22:33:29 | Weblog
 カプリチョーザ(札幌ESTA10階)「トマトとにんにくにスパゲティ」、傑作である。にんにくが3,4個分スライスして入っている。食後の臭いプンプンだが美味い。

 大半のお客さんは「カルボナーラ」を注文している。以前食したが、こちらも美味である。



 『「次の首相」はこうして決まる』(柿崎明二著 講談社現代新書 2008年刊)

 鳩山が政権を投げ出し、菅が新首相になった。今のところマスコミは歓迎ムードである。既視感のある光景である。それも何度も。

 誰でもこの先を予想できる。しばらくすればマスコミのバッシングを浴びて、そう遅くないうちに、政権が投げ出されることを。

 柿崎明二氏は、共同通信社政治部次長、『「次の首相」はこうして決まる』は、2008年10月の発行、安倍から麻生に替わった頃の出版である。2009年8月末の政権交代前なので自民党政権の分析である。

 従来、最大派閥の長が政権を担ってきたが、現在、首相を決めるのは内閣や政党の支持率、「次の首相」などの調査だという。

 それが、極端になったのは衆議院が小選挙区制になって以降である。1人区では、人物選択ではなく政党選択になり、その代表の国民的人気、党首としての集票力が重要な要素になっているという。

 安倍などは、党内での実績や経験がほとんどないのに、対北朝鮮拉致問題で人気を得ただけで、首相になったのである。

 
 本日は、戦後民主主義者として議会制民主主義を擁護する立場に自分を置いて述べてみたい。(本質的には、必ずしもそう考えていない。)

政権交代と短命内閣の繰り返しは、極めて危険と考える。自民党もダメ、それに替わる民主党もダメ、その先は政党政治の崩壊である。歴史に学んだ時、ファシズムに行き着く可能性が高い。

 誰しも苦い薬は飲みたくないのであるが、もう飲まなければ命が持たない時に来ている。負担はしたくないが、恩恵には預かりたいという国民の世論だけで政治を進めていく末路を想像してほしい。ファシストは、この閉塞状況を打開してくれるような期待を持たせながら登場する。


 私は、菅直人に好感を持っている。いわゆる世襲ではなく、理科系出身、市民運動経験者。彼は、政治的に国民からノーと言われたことは無い。躓きは、女性問題と年金未払いという、政治の本質では無い部分である。思い切って官僚を使いこなした政治主導を見せてほしいものだ。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島瑞穂のいいふりコキ

2010-06-01 20:08:26 | Weblog
 少しピンぼけですが、札幌ドームのスタンドが黄色く染まりました。タイガースファンは、成績が良くても悪くても一途ですね。



 社会民主党のいいふりコキ         
         
 当ブログとブックマークで相互リンクしています「愛犬日記」は2010.6.1で、現在の情況を、「政権交代とはなったものの、権力交代とはなっていません。」としています。異議なしです!

 このような時は、既得権力側に立つマスコミの論調に惑わされてはいけないと考えます。マスコミがもてはやしていることは疑うべきです。

 社会民主党の福島瑞穂党首が、普天間基地問題で捨て台詞とともに政権から離脱しました。私は、自分(たち)だけいいふりコキやがってと思いました。私(たち)だけが正しい、私(たち)の意見を取り入れないのは間違いというのは、思い上がりとともに、この国の左翼の中にある病理の表れだと思います。

 さてこの間、社民党は、沖縄のために何をしたのでしょうか。国外移転や県外移設のために、具体的にどのような汗をかいたのでしょうか。沖縄民衆の怒りの前に単にビビッたからではないか。口では沖縄のためといいながら、腹の中は次の参議院選挙のため、自分たちのためということが見えてきます。

 政権交代後、民主党と基本政策が異なる中で、閣外協力では無く、連立政権を選択した時に、いずれ普天間問題以外でもこのような岐路に直面することは覚悟していたはずです。その時に、どのように身を処していくかが問われていたと考えますが、結果的に政党としての成長が全く無かったということが明らかになりました。

 今後は、社民党は以前のようにただの野党になります。大臣だったのでマスコミの露出も多かったのですから、いずれ相手にされなくなります。選挙を控えて民主党からの切り崩しもあるでしょう。日共とともに泡沫政党化の道をたどるでしょう。

 いずれ、別に書きたいと思っていますが、マスコミによる世論調査、支持率を気にしすぎる政治の危うさを感じています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする