晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

続 80年代論

2006-07-30 15:15:02 | Weblog
 宮沢章夫氏は、最後にこう結んでいる。

 '80年代から「新しいものはどこにもない」という
情況が続いている。
 現在は、「反復と変奏」の時代。
 
 わずかだが、新しいものが生まれてくる可能性は、
現在に対する違和を含めた批評性にある。
 そのためには、マスコミの流す通俗性に流されず、
「考え尽くす」ことが必要だ。

 私が、'80年頃の職探しで感じたのも、この社会の
閉鎖性というか、中々自分をはじめ若い人を社会が
必要としてくれない苛立ちだった。

 '70年代までは、社会の変容が激しく、若者の発想も
求められていたのに。

 '80年代からの情況は、今もまた続き、村上ファンド、
ライブドアなど、新しい世代の動きは、大人社会に潰され、
閉塞感が漂っている。

*「情況」を「状況」と書かないのは、情念へのこだわり
が重要と考えているからです。

 「なぜ本なんかよむの」「もっと楽しいことたくさんあるのに」
「仕事に役立つのは読むけれど」・・
 答えのひとつは、宮沢氏の「考え尽くす」ことの重要性のため、
そして何たって「全世界を獲得するために」だから。

 明日から、もう8月。




 

 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

週末ラン

2006-07-29 21:34:08 | Weblog
 先週と同様、白石サイクルロード、エルフィンロード、
東札幌~北広島間を往復36km、前回より5分短縮するが
まだまだ時間がかかり過ぎ。

 ところで、街路樹のニセアカシアがまた咲いていませんか。
6月頃に一度咲いたような気がしますが、再び花を付けて、
花粉が落ちていますよ。
7月が寒くて最近暖かくなったせいでしょうか。

 それから、最近、ようやくスズメに会えるようになりました。
でも体が小さいし、数も少ないような気がします。

 こうやって、走りながら、周りの自然を楽しんでいます。

 最近は、夜中に目が覚めることが多かったので、コテコテに
疲れてしまった今夜は、爆睡できるといいですが。

 体をいじめることで、毎日の仕事のストレスも忘れてしまいます。
 だけど、仕事の重要なことも忘れてしまって、困ることも多々
ありますが。



コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日のエルフィンロード

2006-07-23 19:38:17 | Weblog
 白石サイクリングロード、エルフィンロードの東札幌~北広島間
往復36km、腹いっぱい走りました。昨日は、11kmだから、いい週末
ランでした。

 日曜日の午後で、サイクリングやランニングの人がとても多かった。

 それにしても、寒い、7月の下旬といえば、30℃を超える日があっても
いいのに、風が冷たくて、体が冷えてしまう。

 我が家の猫の額より狭い家庭菜園も不作で、例年に比べて成長が遅い。
冷害の恐れありだと思う。稲も株が分かれていないので、田んぼの水が
見えるし、この先、開花期に高温でないと不稔米になってしまう心配な情況。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

80年代論

2006-07-23 19:26:36 | Weblog
『東京大学「80年代地下文化論」講義』(宮沢章夫 白夜書房2006)

 白夜書房といえば、80年代にあの末井昭編集の伝説の雑誌
『写真時代』を発行していた出版社。

 宮沢章夫氏は、1956生まれの劇作家、演出家、今までに読んだ著書
としては、『「資本論」を読む』(WAVE出版)だけだが、
かなり異色の同世代として期待している書き手である。

 さて、80年代とは、といっても、私の基本的な部分は、70年代製であり、
まじめに働きだしたのが、85年位からだから、思い出して見ると、
この著書にもあるが、バブル経済であったり、オタク、新人類、
DCブランド、かっこよさと妙に明るい時代だった気がする。

 対する70年代は、学生運動も下火、ジーンズはいて、髪を伸ばして、
貧しく、汚く、非合理性へこだわっていた時代でなかったか。

また、90年代以降は、バブル崩壊により、何か保守性の陥穽とでも
いうようなものににはまり込んでしまい、その後その情況がずっと
続いている。

 あらためて、80年代は空っぽに輝いていたような気がする。
(途中までの感想など)

 




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲド戦記Ⅱ

2006-07-22 09:51:34 | Weblog
『ゲド戦記Ⅱ こわれた腕輪』
 幼い頃から、幽閉された少女を救出するゲド
 現在の情況を打ち破るためには、人を信じること、人に賭けること
が必要な時がある。
 現状に留まるにしても、別の世界に行くにしても、結果は誰にも
わからない。

 なぜに、いまファンタジーが読まれるのか。
『指輪物語』『ナルニア国ものがたり』『モモ』・・・

 ひとつは、現実の閉塞的な情況、若者たちは、職もなく、
夢とか希望が持ちにくい固定された社会情況。
世襲、2世、家柄・・・格差の固定化。

 もうひとつは、人間は理想を持つため、ここじゃない
どこか別のところ。今じゃない、何か別の方法を。

 20世紀のそれは、社会主義という名のもうひとつの
何かだった。
 その裏切りの後、そろそろまた別の何かを求めだして
いるのではないか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲド戦記

2006-07-16 20:09:04 | Weblog
 『ゲド戦記Ⅰ 影との戦い』(ル=グウィン 岩波書店)を一気に読破。

 宮崎駿の子息が映画化するということで話題になっているが、売れている良質な
冒険小説をたまには家族で読んでみようと思い購入。
ちなみに、ハリー・ポッターは、最初の数ページで筋が追えず挫折。

 岩波書店が発行する冒険小説ということで、最初から何か教訓的なストーリーに違いないと言う先入観を持っていたのも事実。

 魔法使いの少年ゲドは、正体のわからない「影」の恐怖から逃げていたが、
ある日「影」と向かい合うことを決意をする。

 ここで言う「影」とは、人それぞれの解釈があっていいほど抽象的なもので、
成長過程の自己確立の過程での葛藤や、誰しもが持つ心の弱さとその克服とか、
多様な意味合いを表していると解釈できる。

 他人をどこまで信じていのか、否、自分さえどこまで信じれるのか、
青春の迷い、決断、後悔・・読者の世代によって、読み方も変わってくる。

 これは、自己との対話小説といっていいのではないか。登場人物の台詞が
詩的で意味深長。中学生位から読める内容。

 冒頭の詩から 

 ことばは沈黙に
 光は闇に
 生は死の中にこそあるものなれ
 飛翔せるタカの
 虚空にこそ輝ける如くに

    「エアの創造」




 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トワイライトエクスプレス

2006-07-15 19:11:19 | Weblog
 あー明日の今頃は、僕は汽車の中ー
昨日の14:05発トワイライトエクスプレスで今頃は
京都に着いて、漬物屋でも探しているはずだったのに。

 梅雨前線が、東北に停滞、大雨・・
羽越本線が富山県内の土砂崩れで不通に。
昨日と今日のトワイライトは運休で万事休す

 日常的な晴走雨読生活の継続。
「我々の闘いの日常性を構築せよ」ということなのかな。

 アメリカ大陸横断マラソン、遂にゴールのニューヨークに到着
馬と人のレースがあったり、ボクシングの対決、アル・カポネが
登場したりで波乱万丈。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次期総裁候補だって

2006-07-10 21:40:25 | Weblog
 ずっとどう表現したら良いか、言葉を探していた。
 次期総裁候補ナンバーワンの官房長官について。

 あの声、あの話し方は、どうしても50男のそれではない。
口の中で、小さな声でモチャモチャ、かわいい声色、違和感を
いつも感じていた。

 2世議員で、優等生なんだろう。
 質問に対する受け答えの内容はソツなく、的確。認める。
きっと、色んなことを頭の中に叩き込んどいて、即座に反応
できるように努力はしているのだろう。

 でも、あれはリーダーのしゃべり方だろうか。
 人を動かしたり、叱り付けたり、説得したり、時には恫喝したり、
そんなことも必要な時があるだろう。
ただ、正論を吐いていれば、人が動くとでも思っているのだろうか。

 優等生から現在の50代までの彼のくぐって来た場面の貧弱さが
見えてしまう。

 また、余計な心配をしてしまった。



 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エルフィンロードハーフマラソン

2006-07-09 19:43:54 | Weblog
 今日は、折り返し点手前の給水ポイントでボランティア
をしましたが、昨日のコース情報で欠けていたことを発見。

 まず、 スタートの北広島と折り返し点の大谷地の天候が
全然違うこと。
北広島は、霧で20度を切る気温に対して、大谷地は晴れ、夏の
日差しも結構強いものがありました。

 それと、強風です。東の風が強く、往路は背中から押して
くれたでしょうが、復路はそれが向かい風に、ランナーは
結構消耗したと思います。

 ただ、走るだけと言うシンプルな競技ですが、色々想定
しなければならない「知的」なスポーツです。

 私には、様々な試練(修業)を乗り越えたであろう
谷口浩美の顔が哲学者に見えます。

 「マラソンを速く走るのに、必要なことは何でしょうか。」
と言う問いに、彼が、「規則正しい生活ですね」と答えたのが印象に
残っています。
この欲望溢れる時代に、何とストイックな人なのでしょうか。



アメリカ大陸横断は、ロッキー山脈を越えて、デンバーに、主催者の
資金難など問題が多発。無事、ニューヨークまでたどり着けるか。
「遙かなるセントラルパーク」(トム・マクナブ)下巻に突入




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エルフィンロードハーフマラソン

2006-07-08 20:58:50 | Weblog
 明日は、第3回エルフィンロードハーフマラソン
第1回には参加しましたが、私は、給水係のボランティアで参加です。
従来は、10月中旬だったが、他の大会と重なっていたり、その時期は
結構気温が低かったりで参加者が少なかった。

 今年から7月に、今は、比較的大会が少なく、北海道マラソンに向けて
調整するランナーが多いのでは。今年は1,000人の参加だそうだ。
ただ、気温が高くなることもあり、脱水、熱中症の危険もある。

 さて、このコースの特色ですが、旧国鉄千歳線跡地なので
極端なアップ・ダウンは無いが、椴山を馬の背にして、なだらかな
勾配があり、これが段々と効いてくるコースです。

 スタートの北広島市総合体育館から椴山の自転車の駅までの約3km
は、なだらかな登り、ウォーミングアップが十分でないと中々体が
動きません。椴山から上野幌までは下りでスピードに乗れる区間。

 上野幌から札幌市エリアに入りと道幅が狭くなり、追越が難しくなるので
上野幌までの間に位置取りをキープした方がいいでしょう。
 そして、大谷地で折り返し。復路は、上野幌からの登りのため、苦しい
が、椴山を越えると一気に下りで、ラストスパートが可能。

 最後は、ゴール手前で、極端な上りがあるので注意。

 ランナーの皆さんの健闘を祈る。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テポドン

2006-07-07 19:24:31 | Weblog
 昔、隣近所に大きな迷惑をかけてしまったことから慎み深い
生活を続けていた家がありました。
 しばらく経ち、その家の事業が当たり、羽振りが良くなると共に、
近所に対して段々と横柄な態度が目立つようになっていました。

 最近のある日、中でもあまり仲の良くない隣家から突然投石を
受けました。家の中は、パニック状態、「困った、恐ろしい、
仕返ししなければ・・」

 しかし、近所との付き合いが極度に悪くなっていたせいか、
誰も同情したり、親身になって相談にも乗ってくれません。
 今さら、近所に頭を下げて歩くこともできず、さてどうしたら
いいのでしょうか。

 どこかに、書いてました。
 テポドンと掛けて、柳沢選手と解く。心は、「絶対打たない」
 
 最近は、チョット変わって、
 テポドンと掛けて、中山元気選手と解く。心は、「打っても枠に行かない」




 
 






 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴走仲間

2006-07-06 20:28:36 | Weblog
走る仲間がやっているブログ
「遊我布とその仲間たち」
ごらんのとおり、人間の落ち着きが違います。

こちらは、もうしばらく「我思う、ゆえに我あり」です。
中々人間が枯れたり、味が出たりとはいきません。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パラドックス

2006-07-04 20:39:43 | Weblog
 保守派のナショナリストたちよ、あなた達の愛国心や道徳の
強調と、対米従属の外交姿勢のどこに整合性を見出したらいいの
ですか。教えて下さい。安倍晋三さん
 愛国心は、本当は、自主独立とマッチしますよね。

 アジアよりもアメリカとの付き合いが大事な小泉総理。
あなたが行かなければならないと思っている靖国神社には、
アメリカとの戦争で亡くなった人たちが祭られているのです。
アメリカの気持ちを考えたことがありますか。

 登下校の安全のために、ICチップを子どもに付けるという。
子どもの行動の時間、場所が全て把握できるという。
「安全」は、全てに優先する価値なのでしょうか。私たちは自ら
「自由」に規制をかけているが、失うものの大きさを推し量って
いるのでしょうか。
自由を縛ることによる子どもへの影響を考えているでしょうか。




アメリカ横断の旅は、ラスベガスを通過して、ロッキー山脈へ


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

峠越え

2006-07-02 19:23:41 | Weblog
 アメリカ大陸横断マラソンは、ロスをスタート、まもなく
ラスベガスだが、半数以上が脱落、この先ロッキー山脈が
控えている。まだまだこれから。「遙かなるセントラルパーク」

 本日の練習は、峠越え、輪厚から竹山高原温泉越えの往復。
一歩一歩足を前へ出せば、人間の体は着実に進むように
できている。
 きついとか、苦しいとか、言い訳するより進むこと。
途中で止める挫折感と最後までやり遂げる達成感、どちらを
選ぶか。
 思考能力が段々と薄れてきて、日常の否なことも考えれなく
なってしまう。
 
 こんな、ストイックでエキセントリックな生活はいかがですか。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウルトラマラソン

2006-07-01 19:24:05 | Weblog
 エルフィンロードには、緑のトンネルがあります。
気温の上がった今日でも、道路の両側の木に葉が繁っているので、
比較的涼しく走れました。

 「遙かなるセントラルパーク 米大陸横断ウルトラマラソン」
(トム・マクナブ1986年文春文庫)
ロス~ニューヨーク5,000kmを3ヶ月で走るマラソン。
スタートして1日目まで読了、登場人物の個性や背景が描かれ始める。
これから、どんなドラマが待っているのか。

 一気に読むよりも、ゆっくりとランナーと一緒に走っている
気持ちになってゴールを目指したい。
42.195kmでも、ドラマがあるというのに。想像を超える距離。




コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする