整理をしていたら何年か前に退職された方に贈った文章のメモが出てきました。
『○○さん、長い間お疲れ様でした。大変お世話になりました。
○○さんと職場を共にしたのは、○年間でしたが、折に触れ良くしていただきました。
○○さんは昔からずーっとソフトな人当たりの方でしたが、人を良く見抜いている方だと思っていました。
僕自身、生意気な物言いがあったのではないかと反省しています。
いよいよ数十年間の長いくびきからの解放ですね。
何ものにも畏れることなく、おもねることなく、自由で伸びやかな世界に立ち入るのですね。
僕は今思っています。「人は、将来のためとか、夢を叶えるためとかではなく、今、ここを、自分の持っている力を使って全力で生きるしかない」のだから、もう少しの間僕は我慢することにします。』(概ねこのような趣旨で)
少し時間を置いてから、こういう自分の文章を後で読むと、赤面物です。ひどく自分本位な考え方だと思いました。
退職される先輩は抑圧された職場から解放されてうらやましい。自分は未だこの世界にいなければならない被害者。そうなのか、職場の抑圧を作り出しているのはお前自身もだろうとの批判が浮かぶ。自分らしさを語ろうとした後半が駄目です。建前のところだけに留めておくべきだったと自己嫌悪に陥ってしまいます。