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政権交代とは? 裏金疑惑 支持率 政策転換 

2024-06-30 15:59:49 | Weblog

政権交代とは? 裏金疑惑 支持率 政策転換    

2024年も半分が過ぎた。通常国会は自民党の政治資金問題に時間を費消してしまった。野党は、国民受けを狙ってか重要法案について十分な議論もしないでこの問題に付き合ってしまった。僕は、自民党の政治資金はこの政党の本質を体現しているだけのことであり、国民向けに自ら改革が必要と考えるならば勝手にやればいいと思っていた。あとは、国民が選挙で判断するだけのことだから。

さて、キシダ内閣及び自民党の支持率が低下して政権交代の可能性が出てきたといわれている。僕が気になったのは、最大野党の党首が、「私たちが政権を任されても、防衛、安保、外交など国の基本的な政策は変えないので、国民の皆さん安心してください。」という主旨の発言をしたことだ。(2024.6.21、BSフジ、プライムニュース)

そこで、政権を交代する、政権を奪うとはどういうことなのだろうかと考えた。現状を「変える」ために政権交代をする。現在の政権与党の政策の問題点を指摘して、それを改める考え方を国民に訴えて、支持を広げてはじめて政権を任されるのだと思う。急ハンドルは切らなくてもいい。しっかりと結論付けた政策まで打ち出せなくても、問題を内包する課題を考える必要性、その解決の方向性を国民に示し、闊達な議論を提起すべきだ。「変えない」から安心してくださいというのは全くナンセンスで、政権交代を行う意味などないと考える。

「変える」必要性のある課題は山積している。例えば、米国が世界の警察官の役目を止めて、アメリカ第一主義に転換した現在、この国の対米従属、いいなり外交を見直さなくてもいいのだろうか。43兆円の兵器を買ってほしいといわれて反論もできないで約束してしまう状態。キシダは枕詞のように「我が国を取り巻くかつてない厳しい安全保障環境」というが、それでは何か緊張を解く動きをしているのだろうか。現状では険悪な空気が漂う近隣諸国との関係を信頼を築く方向に転換するべきではないか。

まだある。辺野古をどうするのか。沖縄の人に耐え忍ぶことを続けさせるのか。本気を出して能登地震災害の復興を行っているのか。メタンガスとヒアリが出る夢洲万博、IRカジノは?大井川が涸れてしまうリニアは?・・少子・高齢・人口減少・労働力不足のこの国を世界の中でどうしていくのか。1,200兆円も累積した国の借金、国の財政をどうするのか。政権交代を訴えるのであれば、多くの課題に真摯に真正面から取り組むべきだ。

現状、与野党を問わず今の政治家は、「我が亡き後に洪水よ来たれ」状態としか思えない。政治資金などという些末な問題が国会のメインテーマという堕落した情況。そして、僕ら高齢者も心のどこかに大きな問題は先送りして、残った時間を何とか無事に過ごすことができればいいやと考えているフシがある。

マスコミに出てくる識者といわれている人たちも、国民(市民)が暮らしていくうえで困った問題に直面すると、「ここは、国や地方自治体が補助や支援をすべき」と簡単に言う。その典型的な結果が誰も反対する国民のいないバラマキ政策だ。今の国の財政状況を家計に例えると、返済不可能なほどローンを抱えてしまっているのに、家族のそれぞれが、あれもほしい、これも必要だと買い物を続けている状態だ。破産を避けたいなら、今は我慢の時だ、あれを止めてその分でこれにしよう、ということになるだろう。与党に対抗して政権を担いたいのであれば、無償化や給付の拡大をいう前に、不要な制度を止めてその分の財源をここに投下したい、と野党は苦い選択も国民に問うべきだ。

 

 


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