晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

旅の終りとはじまり

2010-10-31 09:51:18 | Weblog

 河原町、先斗町界隈を散策の後、三条京阪から地下鉄東西線と烏丸線で京都駅に戻る。駅ビル内のギャラリーカフェ「京都セレクション」で焙じ茶セットで一服。

 JR関西空港線15時15分発特急はるか29号で16時32分関西空港へ、関空17時45分発ANA1719便で帰道。

 駆け足の所用を兼ねた小旅行であったが、北海道に比べ関西は歴史があり、その中で残るもの、残すべきもの、逆に消えていくもの、変えていくべきものの輪郭が少し見えた。

 
 
 寺田屋で竜馬の声が聞こえた。
 「資本主義→社会主義→共産主義(国家の廃絶)ではなくて、資本主義→国家(権力)の廃絶でいいのだ!と。」 ( 続く )
 

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京都の繁華街騒然

2010-10-26 19:48:32 | Weblog
 以下、京都のローカルニュースより引用する。

 「12日午前10時40分ごろ、京都市中京区塩屋町のパチンコ店「キング河原町店」前に、不審な紙袋があるのを男性店員が見つけ、男性店長が府警五条署に通報。府警機動隊の爆発物処理班が出動し回収作業を始めた。店内の客のほか付近住民、買い物客らが避難するなど騒然となった。
 府警によると、紙袋は縦、横、高さがいずれも約30センチで、店北東側の入り口付近に置かれ、店長あての張り紙がはられていた。紙袋は黄緑色で、中にポリ袋に入れられた菓子箱があり、中からはアラーム音が聞こえたという。
 現場は阪急河原町駅から北に約200メートルの河原町通りに面した繁華街。周囲は一般市民の出入りが規制され、河原町通りの南北約800メートルにわたって車両の進入が規制された。」

 上空には取材ヘリが飛ぶなど街は騒然。何が起こっているのかは良くわからず、不審物だ、爆発物だ、不審者だと諸説入り乱れる。通行止めになりしばし足止めと見物。

 こんなことはめったに無いことだと思うが、以前東京出張の際、地下鉄サリン事件の現場に遭遇、発生からは3時間ほど経過していたが、東京消防庁の消防士が防護服を着て地下鉄の出入口を行ったり来たり、近くにはテレビカメラの列、しかし、そこで何が起こっているのか全くわからなかった。帰宅後ニュースを見てビックリ。

 最後におまけの付いた旅であった。



 
 
 
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伏見のお酒 黄桜 月桂冠

2010-10-25 21:17:46 | Weblog

 京都伏見は地下水に恵まれており、古くから酒造会社がある。カッパのキャラクターの黄桜酒造、月桂冠で有名な大倉酒造(現在は、月桂冠を社名にしている)などでは、醸造所を一般公開している。
 醸造工程を解説したり、昔の道具などを並べ、最後は試飲とお土産屋さんは定番。

 水運が主だった頃、ここらは船宿、運送や材木問屋(竜馬が寺田屋で傷を負い、脱出して隠れていたのは材木屋)が並び、多くの人の出入りがあったため、自然とお酒の消費地でもあったのだろう。
 
 偶然にも、日本経済新聞「私の履歴書」今月の連載は、大倉月桂冠社長である。

 京阪電車で中書島駅から三条まで、その後ある事件に遭遇する。

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京都伏見 寺田屋

2010-10-23 11:23:46 | Weblog

 JR京都線(東海道本線)で大阪から京都へ、近鉄京都線に乗り換え桃山御陵前で下車、昔なら大坂から京都伏見までは三十石船、寺田屋は寺田屋浜という船付場を持つ大きな船宿であった。
 今年のNHK大河ドラマは「竜馬伝」、福山雅治の竜馬は中々格好が良いので来てしまった。ただ、「ニッポン!、ニッポンのため!」の連呼には少々うんざり。幕末の時点で、幕府や藩はあっても、国民国家としての日本という概念は未発達であったと思う。

 坂本竜馬といえば、古くは1968年のNHK大河ドラマ「竜馬が行く」、北大路欣也が竜馬役だったことはほとんど記憶に無い。司馬遼太郎の原作を読んだのはずっと後の1974年頃か。
 その頃(1974年)「竜馬暗殺」(ATG作品、黒木和雄監督)を北23条にあったオリオン座で観た。原田芳雄が竜馬、中岡慎太郎に石橋蓮司、松田優作、桃井かおりなど。ひとつの時代だったのだ。この映画には党派抗争の暗い雰囲気がまとわりつく。
 1986年には、ソフトバンクのCMでカイ君に竜馬かぶれと言われている武田鉄矢主演の「幕末青春グラフィティRonin坂本竜馬」(東宝)がB級映画として公開された。酒ばっかり飲んでいる高杉晋作役と音楽は吉田拓郎。

 竜馬が襲撃され瀕死の傷を負った寺田屋には、当時のままの刀傷の跡や銃痕が残っている。ここを起点に歴史が動いていたという感慨。竜馬の妻になるお龍さんが隠れていた風呂桶もあったりして。NHKおりょう役女優の真木よう子、低音が魅力的。

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備中高梁(石火矢町ふるさと村)

2010-10-22 20:28:47 | Weblog
 JR伯備線 倉敷駅14時16分発 備中高梁駅下車14時39分 特急やくも15号 中国山脈の山あいを河岸に沿って登る。
 岡山県高梁(たかはし)市、石火矢町ふるさと村、武家屋敷が並ぶ。倉敷と異なりここまで足を運ぶ人が少ないのか人っ子一人いない。当然、土産物屋もなく、ゆっくりと散策。
 資本が見棄てたのか、進出しても採算がとれないのだろう、見た限りコンビニもない。お茶する所もない。昭和40年代くらいにタイムスリップしたようで、薬屋、雑貨店、文房具店などがしっかり残っている。
 ああそうだったよな、こんな商売をしながらみんな暮らしていたよな、という想い。
 時間があれば、備中松山城、少し離れているが、吹屋ふるさと村というベンガラ格子の街並みまで足を延ばしたかったが今回は断念。
 帰路、備中高梁駅16時05分発 特急やくも20号で岡山16時38分着、山陽新幹線岡山16時44分発 こだま748号 新大阪18時05分着 大阪泊
 
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倉敷美観地区

2010-10-20 19:53:06 | Weblog
 大原美術館の辺りは、倉敷美観地区として歴史的建造物が保存されている。倉敷川に沿って瓦屋根、白壁、並木や掘割があり、人が少なければとても風情がある所だ。
 しかし、大勢の人が訪れることから、みやげ物店、食べ物屋、アクセサリー工房、民芸・工芸展などが建ち並び商業化が進んでいる。道内で言えば、丁度小樽運河付近のような感じに似ている。
 建物自体は、昔のまま残されているが、中は今風に改造され、どこにでもあるようなものが売られ、姿を見せない大手資本があちこちの観光地に企画を仕掛けているのだ感じた。


 
 
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大原美術館

2010-10-18 20:07:51 | Weblog
 倉敷大原美術館の入口、できの悪い写真です。

 JR京都線(東海道線)、大阪駅から新大阪駅へ、山陽新幹線新大阪駅8時45分発のぞみ3号で岡山駅(9時30分)へ。岡山駅9時47分発普通電車で倉敷駅(10時4分)へ。
 大原美術館、創立80周年記念特別展ということ名作が惜しげもなく一挙に見れた。
 エル・グレコ、ルノワール、モネ、ゴーギャン、ロートレック、ピカソ・・・よく収集したものだ。短時間で、歴史の中で評価を受け、残ってきた作品を観るとそれぞれのインパクトが強く心地の良い疲れを感じる。
 倉敷紡績の創設者大原一族の経営哲学の一端がわかる。大原氏は、現在は法政大学にある大原社会問題研究所も創立しており、労働問題にも大変な関心を持つ優れた経営者だと思う。
 
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岸和田だんじり祭り

2010-10-17 11:51:36 | Weblog
 南海電鉄岸和田駅は、いわゆる海側に位置しており9月に既にだんじり祭りは終ったとのこと。どうりで、アーケードのある岸和田駅前商店街では、今年のだんじりと題したDVDが販売されているわけだ。でも、山側のだんじりは昨日と今日だそうだ。
 残るもの、残らないもの、だんじりは、江戸時代から、この一帯で続いている。
 静と動である。見せ場は交差点の曲がり角、力をためてゆっくりと交差点の手前まで近づいて、一気に加速、だんじりの後ろに付いている舵を思いっきり振る。乗り手がだんじりの上で撥ねるところが見どころ。
 学校に行っていないような小さな子どもたちもだんじりを引く綱を握っている。いつか、あの上に乗るぞという気持ちを持って。
 同じ日、泉大津でだんじり同士に挟まれて死亡事故があったことを夜のNHKが伝えていた。

 JR阪和線で東岸和田駅から大阪へ、所用を終え円筒形の30階建て大阪第一ホテル29階に投宿。

 
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岸和田城

2010-10-16 19:27:15 | Weblog
 所用があり関西へ、ANA1712便新千歳空港10:15~関西空港12.20、南海電気鉄道で大阪へ向かう予定が気まぐれにより岸和田で下車。

 岸和田城は、私の生まれ年と同じ1954年に再建されたもの。日本中にあったお城が明治初年に壊されたのは残念。
 コンクリートの階段より、ギシギシと鳴る木製の梯子をよじ登って天守閣から見る城下の眺めは格別。
 残るもの、残らないもの、とりわけ歴史の浅い北海道に生まれ育つと、古いものが残っている本州の街が羨ましい。
 
 
 
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『私的空間と公共性』 ノオトその2

2010-10-06 19:35:24 | Weblog
 小沢を断罪するのもいいけれど、今は先ず、大阪地検特捜部の前田主任検事が絡んだ事件全てを再調査するべきだ。

 ①今般、強制起訴に及ぶ小沢元民主党代表の資金管理団体「陸山会」政治資金規正法違反事件、②緒方元公安調査庁長官に絡む朝鮮総連中央本部詐欺事件、③守屋元防衛事務次官に絡む防衛庁備品汚職事件・・・

 いずれもターゲットが超大物であることがわかる。全てを再調査すると現在の検察がらみの構図が見えてくるのではないか。 



 ノオトその1で、「私的所有」と「個人的所有」という言葉が使われたが、現在のところこれらの概念の違いが不明であるが、ここがキーポイントになるだろう。

 『私的空間と公共性』 ノオトその2

 第1部 土地空間の経済理論

 第1章 土地と空間(経済学的な観点から、土地空間と建造物の違いを述べる。)

土地と空間

土地の素材的特質
①天然性、②希少性、③移動不可能性、④不朽性を有する普遍的な使用価値

土地の社会経済的特質
 土地は、資本主義社会では商品として現れる。労働の生産物ではないため「価値」がない。土地は価値が無く、使用価値のみを持っている。
 土地は、独占可能であり、私的所有の対象にもなることから、商品となる。空気は独占できないので商品にならない。

空間の形質を作る建造物
 土地に合体した生産物(建造物)は、空間の比較的固定的な形質を作り出す。


付録:衆議院北海道5区補欠選挙候補者寸評

町○候補:自民党政治家として26年間クリーンに活動してきたこと誇っているが、与党でかつ利益誘導型政党に所属していながらほとんど仕事をしてこなかったことを自ら語っているのでしょうか。ドロドロの中に入らないので最大派閥の長であっても総理候補に名前が上がったことすら無いクリーンさ。それとも人格に問題でもあるのか?

中●候補:若さを売りにしているなら、自分もいずれ年をとるのだから、いくつになったら引退すると明言するべき。

宮◎候補:働く者の見方の政党から出るということだが、本人が実社会で働いた経験が無いと言う致命的な欠陥をお持ちだ。



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一週間de資本論

2010-10-03 17:19:58 | Weblog
 先週、27日(月)から30日(金)の4日間、NHK教育テレビ22時25分から25分間、『資本論』をテーマとした番組が放映された。内容の質はともかくこれは革命的(画期的)な事だと思う。ジャック・アタリも出演してました。

 「さすが天下の犬位置けー♪」(これは、なぎら健壱!)

 ケインズ主義経済、新自由主義経済、いずれも限界が明らかになった現在、ついにマルクスの復権か?



 その『資本論』を現実に応用できるか? 興味深い本があったので購入。

 『私的空間と公共性 「資本論」から現代をみる』(山田良治著 日本経済評論社 2010年刊)ノオトその1                  

はしがき
 私的空間に対する社会的規制という問題

序章 ロック、マルクスから現代へ
 “私のもの”が同時に“みんなのもの”であることは、矛盾である。

ジョン・ロックの所有論
 「労働に基づく所有」論

カール・マルクスの所有論
 「領有法則の転回」論
 資本主義的生産においては、「労働に基づく所有」は見せかけにすぎない。
 結論は、資本主義的所有への根底的批判と、生産手段の「共同占有」を基礎とする「個人的所有」の創出という未来社会ビジョン
 「資本主義的生産は、協業と土地の共同占有と労働そのものによって生産される生産手段の共同占有を基礎とする個人的所有をつくりだす。」(資本論)
 このように、生産手段と土地に関し、私的所有に対して「個人的所有」を対置した。「個人的所有」とは何か?

現代資本主義と土地空間
 手がかりは、「資本論」第3巻第6篇「地代論」
 近代的土地所有が資本主義社会においていかなる役割を演ずるのかという問題

本書の課題
 第1私的空間をめぐる経済的法則性(第1部、補論)
 第2公共性に媒介されて展開される私的空間と集合空間との関係性(第2部)


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『検証 シベリア抑留』

2010-10-02 19:34:32 | Weblog
 イタリア料理 Orizzonte(オリゾンテ)中央区南2西5(南2西5ビル1F)、塩ベーコンとごぼうのピリ辛トマトソーススパゲティ

 ピリ辛ではなく、ビリッと辛かった。大きなごぼうも入っていてボリュームもあり、味がしっかりとしていて美味いスパゲティであった。ランチには、サラダとコーヒーが付く。



 『検証 シベリア抑留』(白井久也著 平凡社新書 2010年刊)

 私は、これまでにシベリア抑留に関する類書を読んだり調べ物をしたことが無かったので基礎的な知識を持っていないが、本書で初めて知った事実がある。(先日読んだ井上ひさしの『一週間』が初めて)

 それは、シベリア抑留が戦時中の日本の支配層による「棄兵・棄民」政策であったということである。ソ連が一方的に関東軍をはじめ当時の満州にいた日本人を抑留(捕虜化)したのではなく、国体護持(天皇制維持)を絶対化し、そのためには自国民を提供することもいとわない日本側の思惑と第二次世界大戦で2,700万人の戦争犠牲者を出し労働力不足に苦しんでいたソ連の利害の一致があったという事実である。

 私は、抑留者をソ連の収容所に送られ強制労働で大変ひどい目にあった被害者と思っていたのだが、そもそもの所で自国政府(この国)から見棄てられていたという事実があったのだ。


 今、尖閣問題で再びナショナリズムが声高に叫ばれているが、本書を読むと、所詮国家とはこの程度のものなのだと思ってしまう。だから今、誰も腹の底から口先右翼やマスコミの煽り唆しを信じる者などいないのだ。

 また、他方のソ連国家も労働者の国家とは名ばかりで、他国の労働者の人権など全く眼中に無く、逆に捕虜の中に旧日本軍の秩序の温存した。これは、下級兵士にとっては戦争が終了しても自軍の上官からとソ連国家からに寄る二重の支配を受けたことを意味するのである。

 マルクスは、「万国の労働者たち、団結せよ!」と叫んだが、革命後成立したソ連は、そのインターナショナリズム(世界革命路線)を捨て去り、自国の繁栄にしか関心を持っていないナショナリズム丸出しの国(一国社会主義)になっていたのであった。

 付記すれば、本書の中で、敵国に自国民を売った(ソ連との和平工作で兵士を人質に出した)裏工作に関与した疑いで瀬島龍三の名を上げている部分も興味深く読める。

 本書は、新書なので簡単に読め、かつ良書である。

 この小文を、「未完のレーニン その6」とする。



 大阪地検前特捜部長らの逮捕の意味が依然としてわからない。

 地検内部からの告発情報が報道され始めたことから、人事をめぐる内部抗争という説、今回のようなヤバ筋を強引に事件化した検察に対する国民の批判をかわすためにあえて自浄作用を働かせ組織防衛を図ったという説。

 根拠に乏しいのだが、私は、裏に小沢ありと邪推したい。しかし、その手懸りになるような事実が全く出てこない。検察の人事権を握った「小沢の逆襲」というストーリーを描きたいのだが・・
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