晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『まるごと にっぽん鉄道紀行』

2007-04-30 09:19:54 | Weblog
 昨日は、気温19℃、快晴につき、快走。と行きたかったが、1週間ぶりのランで、体が重い。3日以上休むと人間の筋肉は、元に戻ってしまう。やはり「継続は力」なのでしょう。



 『まるごと にっぽん鉄道紀行』(徳田耕一著 2000年 七賢出版刊)を図書館から借りて読む。

 少し情報は古いが、日本列島を北は稚内へ「スーパー宗谷」、南は九州を「観光特急ゆふいんの森」で、駆け巡る。



 生来の出不精、気が付けば、日本列島、行った事の無い所だらけ、東北の太平洋側、関東の内陸、長野、名古屋、中部日本、紀伊半島、山陽、山陰、九州、沖縄と空白区ばかり。

 紀行文を読んでも、背景となるその地域についての、歴史や文化に無知。教養の欠落です。



 他人のせいにするわけではないが、航空機による格安パックが発達し、列車を乗り継いでの旅は、今や高価なものとなっていることも原因なのではないでしょうか。

 また、時間的な制約も旅を忙しいものにしてしまう。新聞に載っている旅行会社の企画を見ても、航空機とバス利用がほとんど。鉄道を組み合わせたプランは中々見つかりません。



 紀行文を読んで、今まで行ったことの無い所に、少し出かけたくなりました。


 
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面倒くさがり屋

2007-04-28 22:29:49 | Weblog
 今日まで、営業、一区切りついた感じで明日はお休み。気温も上がり、天気も良さそうです。走るぞ!



 プロ野球観戦に行くに少し抵抗感を持つ。試合開始前の、国旗、国歌のセレモニーが必ずある。「試合開始に先立ちまして、国歌の斉唱があります。観客の皆さん、御起立願います。」のアナウンス。

 私は、日の丸、君が代に何の義理も無いので起立しない。ほとんどの人が起立する。数十秒間が長く感じる。後ろからの視線を感じるようで耳が少し熱くなる。

 双眼鏡で、前の方や、向かい側のスタンドで立たない人を見つける。何となく仲間意識を感じて、安心する。

 私としては、意思表示のつもりなのだが、きっと周りの人は、気にも留めず、だだの面倒くさがり屋か、だらしないオヤジにしか見えないだろう。



 こんな日もあった。後ろの親子で、小学生くらいの子どもが起立しないでグズグズしていたら、父親が、「立ちなさい!」と怒ったように言っていた。一瞬、私も怒られたような気がした。



 先日の、北海道日本ハムファイターズの選手は、その時間、ダッグアウト前に数人しかおらず、整列するわけでもなく、国旗、国歌に対する敬意の気持ちがこれっポチもないようであった。(そんなことでいいのかよ!)

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北海道の未来は?

2007-04-26 19:51:22 | Weblog
 昨夜は、今シーズン初めてのナイター観戦。贔屓にしている千葉ロッテマリーンズが、久保の好投で、北海道日本ハムファイターズに3対1で勝利、首位に躍り出ました。

 ファイターズの投手に6回からはパーフェクトに抑えられ、流れがハムに行きそうでしたが、ハムの打撃が振るわず逃げ切りました。

 ハムのチーム状態は深刻です。気になったのは、攻撃の時に、ベンチに選手がいないことです。裏でおしゃべりをしているのか、素振りをしているのか、わかりませんが、あれでは、ゲームの流れがわからないと思いました。



 国立社会保障・人口問題研究所が、将来人口を推計しています。数字は、2005年と2030年の比較です。

 全国の人口は、1億2千8百万人が1億1千8百万人へと8%減ります。

 北海道は、563万人が477万人へと15%減少します。

 北海道の人口減少は、全国の2倍のスピードです。



 ちなみに、故郷の釧路は、18万人が12万人に、旭川は、36万人が29万人に、函館は、27万人が19万人に、室蘭は、10万人が6万人に減少し、道内の地方都市が衰退し、札幌、江別、北広島、恵庭、千歳、苫小牧の道央圏に人口が集中します。



 問題の夕張は、1万3千人が6千人になってしまいます。

 

 

 
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『MOMOSE』

2007-04-23 20:03:48 | Weblog
 『MOMOSE』(塩澤幸登著 河出書房新社 2006年刊)副題は、「★伝説の用心棒 不良のカリスマ・百瀬博教」となっている。

 ヤクザの家に生まれ、石原裕次郎の用心棒となったり、拳銃密売事件で逮捕されたりの、波乱万丈の百瀬という人物を描いた伝記。素材としては第1級のストーリーで読むものを飽きさせない。



 著者の塩澤氏は、平凡出版(現マガジンハウス社)で雑誌「平凡パンチ」のどの編集に携わっていた方。679ページの大著であるが、そこまで紙数を使う必要があったのかは疑問。

 というのは、百瀬自身が表した「不良ノート」などからの引用が長く多すぎる。読んでいて、これなら原典を直接読めば良かったと思わせる。



 この本には、百瀬が用心棒として活躍した舞台、力道山が刺されたり、石原兄弟や政治家が利用したことで有名なクラブ「ニューラテンクウォーター」は、外相藤山愛一郎を頂点とする企業グループ「藤山コンツェルン」がホテルニュージャパンを建築し、このホテルとセットで、児玉誉士夫の児玉機関の副機関長吉田彦太郎がクラブを経営するという、何やら闇社会の構図が垣間見える興味の湧くくだりがある。



 後に、ホテルニュージャパンは、乗っ取り屋横井英樹の経営の時代に火災を起こし、何人もの死者を出し、横井の長男は、女優星由里子、横井は叶姉妹や鈴木その子と繋がっている。

 また、児玉誉士夫は、ロッキード事件で世間に存在が暴かれたが、自由民主党の結党資金は児玉が出したと言われている。


 
 最近、ニューラテンクウォーターを素材とした著書が他でも出版され、この国の裏社会、否、本当は闇の人脈や権力がこの国を動かしているのかも知れないが、その姿が少しずつ語られ始めている。



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全国一斉学力テスト

2007-04-21 10:01:52 | Weblog
 ようやく暖かくなり、本日の予想最高気温18℃、午後からランニングの旅に出かけようと思います。

 道中、何か面白いことに出会えればいいのですが。



 24日に全国一斉学力テストが実施されることに対して、教職員組合などが批判しています。

 批判の趣旨は、「学校間の競争をあおり、格差を深める」(朝日新聞)、「テスト対策で本来の授業や課外活動が削減されかねない」「学校選択制に利用されるなど格差拡大につながる恐れ」(北海道新聞)また、宮田和保・北海道教育大教授ら学者や弁護士ら34人は連名で、「国民から教育権を奪い、『国家に都合の良い教育』をもくろむ」などです。



 現在の教育をめぐる情況は、教育基本法が改訂され、国家や郷土を意識した教育が進められようとしています。

 また、実施して間もない学校週5日制など「ゆとり教育」が見直されようとしています。

 さらに、塾、家庭教師、予備校などの受験産業は隆盛を極め、高校入試は加熱、共通1次試験以降、全国の大学は成績で輪切りにされ、ランク付けがされています。



 こんな情況の中で、上記のような批判は、中途半端、たてまえだけの上滑りで、子どものいる家庭の心を掴めません。

 学力テストの成績が教育の成果を示す唯一の指標ではないことはもちろんですが、結果は全て公開した方がいいのではないでしょうか。都道府県毎、市町村毎、地域毎、学校毎、クラス毎にです。

 そのことにより、教育の赤裸々な実態が現れると同時に、問題もはっきりと見えるでしょう。



 生活実態、貧困問題と成績の相関関係、学校間の格差からは、教員の資質、教育委員会の教員の配置実態(質の悪い教員をどこかに押し付けていないか。)が。



 もっと、問われるのは、この国の社会のあり方でしょう。

 明治以来、この国が教育によって社会の秩序を維持してきたことの是非でしょう。貧しい家庭に生まれても、教育を受ければ社会的なステータスを得れる可能性を持った社会です。(この負の側面に受験競争がある。)

 それとも、その人の生まれが人生を決定する世襲的な社会や人間関係に負うコネ社会を選ぶかです。

 学力テストを批判するなら、もっと根底的に、実施するなら全貌を明らかにして、議論すべきでしょう。

 

 
  

 



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長崎市長銃撃

2007-04-18 20:17:58 | Weblog
 長崎市長が銃撃され亡くなられたのは、大変気の毒な事件ですが、ニュースを見ながら感じた事を少々。



 死因は大量出血ということだが、現場からの中継で、路上に血の跡などのコメントが無かったのはなぜか。体内だけでの出血だったのか。



 事件発生直後の大きな声の出ない総理の「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む。」コメントは、さすが血の通っていない方ならでは。後で、野党に批判されていた。



 今回の事件は、右翼などの思想的な背景は無く、暴力団(ゴロツキ)の単なる私怨によるものと思われるが、市長の平和や核廃絶に取り組む姿勢が報道されることで、どうも問題がスリカエられているようだ。

 というのは、あたかも市長の平和希求の行動が原因で今回の事件が起こったかの様にとられかねず、そこからは、次は、秋葉広島市長だぞとの恫喝が読み取れる。

 また、政界、評論家の「暴力絶対反対」「民主主義への挑戦」などの紋切り型のコメントは、どこかズレを感じてしまう。



 補充選挙に立候補した長女の旦那さん、突然の悲しみ、戸惑い、困惑、怒りから少し遠い表情をしていた。人は、本当に悲しいときは、少し笑ってしまうこともあるのでしょうか。メガネは、変えたほうがいいと思った。



 最後に、私は、絶対的暴力反対の考えには組みしません。少数派の多数派に対する、弱者の強者に対する、最後の手段としての暴力の行使は留保して置きたい。



 
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待ち遠しいのは、GW

2007-04-16 22:28:54 | Weblog
 新年度から慌ただしい日々に追われているこの時期、待ち遠しいのはゴールデンウィークです。



 あれもしたい、これもしたい、どこかに行きたいと楽しみを考えながら、何とか仕事をやっている状態です。



 小樽で寿司を食べたい、千歳のアウトレットが大きくなるんだって、興味本位で行ってはいけないとも思いながら夕張にも、また、たっぷり電車にも乗りたい。



 5日は、ハーフマラソン、6日は、厚別でコンサドーレ札幌の試合、読書も読みたい本がたくさん、ゆっくりと書店巡ぐりも、そして映画も見たい。



 いつもこう思いながらも、始まってしまえば、何をしたという事も無く過ぎ去ってしまう私のGW。



 
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白石サイクリングロード

2007-04-15 21:26:44 | Weblog
 昨日は、4月の雪と雨で走れず、少しイライラ状態。

 本日も曇り空、そして相変わらずの低温でかなり寒いが(8℃位)白石サイクリングロードをジョグ。

 例年、ゴールデンウィークの後半から、桜のトンネルが出現するあたり(南郷通7丁目万生公園付近)ですが、今年は低温でおそらく開花は遅れるのではないでしょうか。

 


 『スキャンダリズムの明治』(朝倉喬司著 洋泉社 2007年刊)を読み始めたのですが、明治のジャーナリズムは元気一杯です。

 現在のマスコミにお勤めの方たちは、エリートで上品で花形職業ですが、きっと当時は職業としても確立されておらず、世間からも認知されず、担っている人もかなり破天荒でアウトサイダー的な方々だったのでしょう。

 それにしても使う言葉が汚い、すっきりする位乱暴な言い回し、不偏不党、公正中立どころか、誹謗中傷、罵詈雑言だらけ。

 でも、今の「おりこうさん」のマスコミ人には、明治の心意気を少し見習ってほしいとも思います。


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国民投票法案衆議院通過

2007-04-14 20:04:36 | Weblog
 昨日13日、国民投票法案=憲法改定手続法案が衆議院で可決された。



 大きな声の出ない総理は、支持率が低下しながらも勝負に出てきている。憲法改定に向けてまっしぐらである。



 夜のニュースを見ていて何より腹が立ったのは、歴史的な暴挙を行なった翌日に、総理主催の「桜を見る会」をぬけぬけと開催し、それに1万1千人もが参加したことである。

 悪法を通した直後に、花見を行なう安倍の心根も人を舐めきったものであるとともに、多分抗議による一人の辞退者も無く、おめおめと参上する心貧しき者達にも本当に腹が立った。北島三郎、そのまんま東・・馬鹿野郎だ。



 もうひとつは、民主の鳩ポッポ(鳩山幹事長)の「憲法9条改定についての持論展開」なる報道も、昨日の今日に発言する内容ではない、全くの無神経、無警戒。
 すぐに自公に揚げ足をとられるであろう。民主党が参院選で対立軸も示せず自滅するのは初めからわかっていること。



 歯がゆいのは、護憲派の主張が国民の心に刺さらなくなってしまっている情況である。今回の花見の開催は、批判するいい材料と思うが。



 憲法が改定されると私たちはどうなるのであろうか。



 憲法改定の最大の動機は、第9条が集団的自衛権を認めてないところにあり(内閣法制局の正式見解)、日米がアジア・太平洋で軍事的な行動をする上での足かせを解く事にある。

 戦争のできる国家(お国のために命を捧げることのできるような美しい国)を目指す上では、ここを変え、国民にはお国のために戦う義務を課し、もちろん徴兵制度も含まれ、私たち及び私たちの子ども達の世代は再び戦場に赴くことになるのである。



 私たちは、今、歴史的な岐路にある。



 


 
 

 

 
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拉致異論2

2007-04-11 20:57:11 | Weblog
 ここ数日間に、北朝鮮は、核施設の停止、査察の受け入れを表明、米国も北朝鮮の資金凍結の解除を明らかにするなど、米朝の間で緊張融和が急速に進んでいる。



 米国は、中間選挙で民主党が多数を占め、また、イラクの事態も中々収拾できず、これ以上アジアで面倒なことが起きても手に負えない状態にある。

 中国も、オリンピックが来年にせまり、万一開催が流れてしまっては、折角の国際的な威信を誇る舞台を失ってしまうという不安を抱えている。

 各国それぞれお国の事情を抱えており、結果的に東アジアは緊張緩和の方向に向かわざるを得ない情況にある。



 一方、現在のこの国は、経済制裁の延長や、在日組織への弾圧など、国際情勢の流れとはかけ離れた行動をとっている。

 拉致問題を前提にして、他国と協調しようとしないこの国の外交姿勢は益々アジアの中で孤立化しているように見える。



 4月1日の首相動静(怪しい一日)

 【午前】東京・富ケ谷の私邸。書類整理などして過ごす。

 【午後】1時40分、私邸発。2時、東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」着。ホテル内のフィットネスクラブ「NAGOMIスパアンドフィットネス」。5時5分、同所発。25分、私邸着。


 

 


 
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『食がわかれば世界経済がわかる』

2007-04-10 19:33:21 | Weblog
 『食がわかれば世界経済がわかる』(榊原英資著 文藝春秋 2006年刊)

 著者は、、「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省の大物官僚、彼が世界経済をどう捉え、「食」の切り口からどう表現するのか、興味を持ち近くの図書館から借りた。

 この著書の結論は、「リ・オリエント」=東洋回帰の薦め。ファーストフードに代表される非健康的な西洋食から、健康志向の日本食へ切り替えるべきという全くふやけた主張。健康が価値あるものかどうかの哲学的検証もない。

 読み進めても、食の本質もわからなければ、もちろん世界経済の構造なんてイメージすらわかない。ただ、関連本を適当にまとめただけの駄本。
 榊原英資には、騙されるなというのが、唯一得た教訓でした。


 
 世界経済は、植民地論や帝国主義論から入らなくては、魂の中心部にグッと迫って来るものがないじゃないか。



 
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走りこみ不足

2007-04-07 18:18:59 | Weblog
 朝からの陽気に誘われて、久々の少し長距離ラン(約20km弱)

 15分ほどで汗が噴出す暖かさ、私同様に走り始めた同好の士と随分とすれ違う。



 途中、同じ会社の先輩とすれ違う。「どこまで行くの」「近くのコンビニで折り返し」「ピッチが上がらないよ」と会話。

 2月、3月の走りこみ不足で復路はガス欠状態、このままならGWのハーフは厳しい状態。宴会が多すぎたから、昨晩も歓送迎会で疲れているからなどと、言い訳を考えながら走る。



 明日は、1日営業があるから、今日は少し我慢して走ろう。

 コメントをいただいたtomさんの「晴歩雨読」もいい言葉と思いました。



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『いったい、この国は・・・』

2007-04-04 22:32:57 | Weblog
 比較的暖かい冬が過ぎたと言うのに、ここに来て春が足踏みしています。

 北海道知事選挙の某候補のスローガン「春が来た」とは、ならないようです。



 昨日の続き『いったい、この国は・・・』では、興味深い論理が語られています。

 「コイズミ改革の犠牲者であるはずの若者がコイズミを支持したのは、パチンコの論理と同じで、自分だけはチャンスに廻りあえると考えたところにある。確かにコイズミによって既存の秩序は壊れたが。」

 私も30年程前、社会秩序が強固だった時代に、なかなか職にありつけなくて、社会が根底からぶっ壊れればいい。私は社会にとって必要性の無い人間だと思っていたこともあります。
 
 

 「鈴木宗男は、拘置所から出てきて復権するまで、あれだけバッシングされたメディアに対して恨み辛みを一切言わなかった。それは、メディアは媒体であり、官僚機構の情報を媒介する装置と言うことがわかっているからである。一方、辻本清美は、未だに一連の事件がトラウマとなって、輝きを失ってしまっている。」

 宗男氏の政治信条が過去から一貫しているか、変更があったのかはわからないが、現在の彼の主張する地域政党の理念は今後に期待が持てる。社会の変革は北海道や沖縄などの辺境からであり、明治維新は、薩摩、長州から起こった。

 新聞も、中央紙よりも地方紙?



 

 
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『続 いったい、この国はどうなってしまったのか!』

2007-04-03 20:44:06 | Weblog
 『続 いったい、この国はどうなってしまったのか!』(魚住昭 斎藤貴男 目取真俊 著 NHK出版 2006年刊)

 雑誌『ダカーポ』(マガジンハウス社刊)に2003年4月から2006年11月までの3年間「メディア時評」として連載されたものをまとめている。

 2001年からの分は、第1集『いったい、この国はどうなってしまったのか!』(2003年刊)で既に刊行されている。

 この本の有用性は、2点ある。

 ひとつは、私たちは、慌ただしい日々に追われながらも、新聞やテレビで毎日のニュースを読んだり見たりしていることで、何気なく世の中の動きは掴んでいるような気持ちになっているが、時代や社会を一定期間通して観察すると、改めてそこに大きな変化を読み取ることができること。

 また、新聞やテレビをいくら真剣に追いかけても、真実や内在する問題などを掴むことはもはや不可能な位、大手マスコミの批判精神は衰退しており、情報の翼賛化、統制化が進行していることがわかる。



 昔は、新聞くらい読みなさいとお説教されたものだが、今は新聞など読まない方が妙に歪んだ世界観にならないのではないか。

 どこにも所属しないフリージャーナリストの3人が縦横無尽に世の中をぶった切っているお薦めの一冊です。(公共図書館にあり)



 【サンパウロ2日時事】パラグアイ国家警察などによると、同国南東部カアグアス県で1日午後3時45分(日本時間2日午前4時45分)ごろ、現地土地管理会社「ビクトリア」社長、太田洪量さん(62)=首都アスンシオン在住=(以下略)誘拐された。

 「太田洪量」、30年ほど前、大学キャンパスで開催されようとした国際勝共連合(世界平和教授アカデミー)の講演会の講師と同一人物に違いない。
 開催実力阻止行動が懐かしい思い出。亡霊のように現れました。
  


 
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『雲の都 第2部 時計台』

2007-04-01 20:10:16 | Weblog
 『雲の都 第2部 時計台』(加賀乙彦著 新潮社 2005年刊)562ページの長編小説。

 時代は昭和20年代後半、主人公小暮悠太(加賀自身と思われる)は、大学医学部を卒業後、若き精神科医として、刑務所で死刑囚や無期懲役囚との対話を重ね研究を進める。

 一見順調な28歳に思えるが、文学への夢も断ち切れず、将来の方向が見出せない中、最後は、フランス留学への旅立ちで終わる。

 戦後重大事件の死刑囚などとの対話シーンは、後の加賀の作品のモチーフになっており、大変興味深かった。また、死刑囚よりも刑期に終わりの無い無期懲役を受けた者達の精神的なダメージが想像以上に大きいことも初めてわかった。

 死刑制度を廃止して、無期懲役にとの運動も精神科医などの専門家の立場から慎重に判断されるべきであろう。
 


 真剣に将来の方向性について悩む「青春」ど真ん中を題材にしたものは、映画でも、ドラマでも、小説でも、甘酸っぱさがあって大好きです。

 第3部は、「新潮」に連載中で、留学後と安保、学生との対峙などが主題になっているようで、出版が待ち遠しいです。

 500余ページの小説を一気に読むのも読書、今回は1日に20ページ程を寝床でちびりちびり読んでみたが、これもひとつの方法でした。



 

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