慌しい日々に追われ、ものを考えることもなく、時間に追われていました。この間の収穫は、運転免許の更新で何年か振りに、ゴールド!になったこと位かな。30分講習も短くて良かった。でも気を付けないと。
2013.10.6「芸術の秋」で私は、私なりの絵画の見方、感じ方を考えてみた。
先日、友人が開いた個展に行った。彼の作品は、大きく2種類に分かれる。ひとつは、一枚のキャンパスに彼の子どもと思われる子の幼き頃の様子や身近な動物、部屋の一隅などの風景など、夢の中を描き出したようないくつかのモチーフが不規則に配置された幻想的な画風、これは彼独特の独自の世界と言って良いだろう。
もうひとつは、身近な風景や自然や海外で訪問した場所を写実的に描いた作品である。あるギャラリーで別の方の作品を見に来た方が、友人の展示場所に寄られて、作品を見ながらつぶやいた言葉が「あら、写真のようね」。かねてから、私が感じていたことは、巧いが伝わってくるものが少ない、ということであった。私は、友人に聞いた。「海外に行った時は、そこでデッサンをしてくるの?」と。「いや、写真をたくさん撮ってきて、それを元に描いているんだ」
どこの場所でも、その場所の臭い、風、湿度、気温、騒音か静寂、眩しかった、今にも雨が降りそうだった、自分の気持ちは高揚していた、あるいは何となく落ち込んでいた、などのエピソードがあるはずである。それを写真という手段に落とし込むのは難しいと思う。そこなのだろうなあ。
友人の今後は、彼の幻想的なオリジナリティーのある画風をもっともっと磨きをかけるといいなあ、するとインパクトのある世界がますます拡がっていくぞと感じた。