午前中、千歳でお客さんの集まりに参加(営業)、その帰りに、「ドレモ ルタオ」を覘いて来ました。パン屋さんとお菓子屋さんと喫茶店に分かれていて、他店では無いような物があり、なかなか腕のいい職人さんがいるのだなと思いました。写真は、プリンです。
情況論ノート第15回
生活情報化とは、情報技術の普及と浸透が日常的な生活シーンに及んできていること。
その推移を見ると、
①1960年代 テレビの普及による「マス・コミ化」現象
②1970年代 電話の普及
③1980年代 CATV キャプテンシステム パソコン通信などニューメディアブーム
④1990年代 PC インターネットの普及
⑤2000年代 携帯電話 ブロードバンド(高速通信回線)
情報技術の進化の推移からは、
①大量計数情報処理技術としての情報技術段階(1960年代半ば~1970年代半ば)
第3次大型汎用コンピュータによる大規模集中オンライン情報処理システム、例としては、国鉄みどりの窓口、交通公社旅行予約システム、航空会社座席予約システム、銀行の第1次オンラインシステムなどで、これらにより、マスとしての大衆が、きめ細やかなサービスを受けられるようになった。「顔の見える大衆社会」
②生産技術としての情報技術段階(1970年代半ば~1980年代半ば)
マイクロエレクトロニクスの発展により、ME化が進み、システムは分散処理システムへ進化した。例としては、CAD(コンピュータ支援設計製造)、CNC工作機械(コンピュータ数値制御工作機械)などで、これらにより、多品種少量生産が可能になった。人々は、ものの所有・消費によって、自己主張、自己表現、自己規定が可能になった。サービス消費の拡大により、精神的な充足感も得られるようになった。「消費の高度化」
③システム間接続技術としての情報技術段階(1980年代半ば~1990年代半ば)
ネットワーク化が進んだ。例としては、POS(販売顧客情報管理)、VAN(付加価値通信網)などで、これらにより、市民・生活者のニーズをタイムリーに、かつ適切に捕捉し、生産や流通の柔軟性を増強した。「顧客満足」
④コミュニケーション技術としての情報技術段階(1990年代半ば~)
インターネットの普及が進んだ。例としては、SOHO、e―コマース、総合行政ネットワーク(LGWAN)、メール、電子会議、IP電話、ブログなどで、これらにより、市民・生活者は、意味充実と問題解決のための技術を手にした。人々は、発意と主導において、自らの困難やシステムの合理性から来るひずみに対抗できる力を得た。
物事を歴史的に見ることは重要と考える。これまでの推移を分析すると、そこに現在の課題が見え、その解決によって先の展望がつかめる。
情報技術の進歩は、ここで振り返ったとおり日進月歩、この半世紀で飛躍的に変わっている。私達の生活様式も劇的に変わった。
しかし、それを、社会そのものの変質と捉えるか、社会構造そのものの本質は変わっていないと捉えたらいいのか。私は、しかるに資本主義的な生産体制自体は変わっていないため、後者と考える。
「生活情報化の社会的コンテクスト」(試論)福田豊より