右鎖骨骨折のその後④ ケガから3ヶ月が経過した。リハビリ―を初めて半月、肩の可動域は日に日に拡大しているが、ここにきて我流ストレッチが壁に当たっているようだ。少しハードにすると、翌日はかなり痛い。マッサージをして、ストレッチを繰り返しているのだが。整骨院にでも行ってみようかな。
『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』(ジェイムス・スーズマン著 NHK出版局 2019年刊) その2 タランボ SDGs 食レポ
ブッシュマンの自然観、すなわち彼らは自然をどのように捉えているのだろうか。彼らは「無理な見返りを要求せずに、環境が自分たちの望むものすべてを与えてくれることに満足している」(P58)。「狩猟採集民の考えでは、環境は自発的に生産する力がある。それは狩猟採集民がいてもいなくても関係ない」(P158)という。狩猟採集民は、自然が持つ復元力以上に自然を収奪しないという原則を持っている。非常に抑制的といっていいだろう。
上記の自然観が継承されていると思われる慣習が身近にもある。この強欲溢れる社会にあって、稀有な例だろう。僕の楽しみのひとつに春の山菜取りがある。タラの芽(タランボ)を採るに際しての暗黙のルールがある。それは「芽を全部採ってはいけない」ということだ。次の年のために芽を残しておかないと木が枯れてしまうからだ。一時の欲に溺れると、その幸せは長続きしないということだ。
まさに持続可能な社会を目指すためだ。SDGsをスローガンにマスコミはキャンペーンを張る。資源を絶やさないために節度をもって活用するべきと、節電術などが説かれる。だが、その同じテレビでは朝から深夜まで一日中グルメ番組が垂れ流されている。タレントや局アナが総動員されて彼らは何を食っても「美味しい」という言葉しか発することができない。さらに、一口か二口しか食べないで後は残している様子なのだ。食品ロスを減らそうと言っている同じ口で。言葉の貧しさを感じる。彼らもきっと本意ではないのだろう。目的は視聴者の脳髄を刺激して、需要を無理やり喚起することにあるのだろうから。
「本当の豊かさ」とはどういうものなのだろうか。