馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

斜・傍正中切開による顆粒膜細胞腫卵巣摘出

2017-03-21 | 繁殖学・産科学

顆粒膜細胞腫GTCTと化した卵巣の摘出手術。

例によって仰臥位で、膝ヒダの内側を乳房へ向けて切開する。

「斜・傍正中切開」というらしい。

まあ、今日のは最大級というわけではなかった。

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ボールをくわえてくるのはオラにまかせろ

 



2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2017-03-22 06:56:26
 ヒトとは分類上の頻度は異なるでしょうけど、すぐにそれだとわかるものなのですか?もう何が何だか、さっぱり。ボール状とはいえ、血管も見えているし、これもまた侮れないヤツのようですね。
 オラ君、そのボール、かなり挫滅してますが、本領発揮で生き生き。
 朝ストレッチで今日もすっきり過ごすぞ!
 
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>はとぽっけさん (hig)
2017-03-23 05:42:51
馬の卵巣が異常に大きくなっていたらたいていは顆粒膜細胞腫です。超音波で観ると特徴的な蜂の巣状の多胞性をしています。ホルモン測定してもらって、抗ミューラー管ホルモンが高いことも確認してもらいます。

大きい卵巣腫瘍を摘出するのはたいへんだし、危ない手術です。

くわえられて、壊れない、丈夫なボールをさがしているのですが、なかなかありません。
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