人工流産させた繁殖雌馬は、胎盤が落ちず、翌日、牧場でオキシトシンを注射したら前掻きして痛がった、とのこと。
餌は食べたり、食べなかったり。
人工流産から2日目の朝も胎盤が落ちていなかったので、また来院してもらうことにした。
胎盤停滞し、子宮内でエンドトキシン産生菌が増殖すると、簡単に産褥性蹄葉炎になってしまう。
体重は、人工流産前より110kg減った。690→580kg
胎仔は15kgくらいだっただろうか・・・・羊水が100リットル近くあったのだろう。
胎膜がぶら下がっているだけ。
その臍帯の血管に管を入れて微温湯を注入する。
若い先生にやってもらった。
その間にオキシトシンの点滴も始めた。
オキシトシンは筋注や皮下注では15分ほどしか効いていない。
痛みの様子を観ながら、30分や1時間は効かせたい。そのために点滴するのだ。
胎膜に重りもぶら下げた。2.4kg
1時間ほど経ったところで尿膜・脈絡膜を引っ張り出すことができて・・・・
落ちた。
広げて両子宮角までちぎれず排泄されたことを確認した。
残りのオキシトシンも入れて、水はさらに排泄された。
お腹はさらにくびれができた。
この馬は乗馬にしてもらえるらしい。
腹壁が後遺症なく治れば良いけど。
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このメギはさっぱり成長しないんだけど
庭にオレンジ色を残してくれている
治ってもらわなければ、なんとかして、なんとしても。
瘢痕ヘルニアの予防に準ずる?
腹帯や便秘予防という方向ではだめでしょか?
腹帯はどうでしょうね。腹部を支える効果があるかどうか・・・・
支えるなら支えるで、ずっと使用していると腹筋が弱くなる、という話が人のコルセットでもありますよね。
これからつらい痛みの発症なく、しっかり養生できますように
繫殖牝馬の余生にも健康と幸福を
この季刊誌は専門的な内容だけど読みやすくてときどき読ませていただいていています。軽種馬防疫協議会とケンタッキー大学に感謝。
イクワイン・ディジーズ・クォータリーは以前は手元に届いていましたが、今は原文も訳文も届かなくなりました。なんで?
ケンタッキー大学って世界一の場産地にありながら馬の臨床やってないんですよ。