今日は午前中、2歳競走馬の腕節剥離骨折の関節鏡手術。
つづいて当歳馬の細菌性関節炎の関節洗浄。
午後は、1歳馬の大腿骨軟骨下骨嚢胞Subchondral Bone Cyst のスクリュー固定手術。
左右両方でかなり大きい。
大きいほうがスクリューを命中させやすい。
X線透視装置はこの手術でも有効な武器になる。
この手術方法は搔爬するには大きすぎるSBCの治療法として有効なオプションになるかもしれない。
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これから済州島に馬の病院が建つのだそうだ。
韓国には馬は3万頭ほどいて、その70%が済州島にいるとのこと。
韓国も獣医学教育の国際認証を取ろうとしていて、そのためには欧米なみの馬の臨床の環境を整え、学生に教える必要があるのだろう。
当たり前のことなのだが、臨床は患畜が居るところで、臨床ができる人しか教えられない。
日本も、韓国も、できるのか?
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今日も朝から休む間もなく、ちょっと疲れた。
風邪など引かぬよう、ご自愛、出来ますように。
このままずるずると忙しい季節に突入しませんように。
又聞きなので真偽のほどはわかりませんが、スクリューは骨嚢胞を貫通しなくても言いということを聞きました。メカニズムがまだはっきりしていないので、これからの研究に注目します。
大きくないものは搔爬されていますか?Triamcinoloneの病巣内注入も試されたことはありますか?
質問ばかりで申し訳ないです。
搔爬もやります。トリアムシノロンの病巣内注入もやっています。どの治療法・手術法が良いか症例ごとに考えています。
Bonilla et al. によるTranscondylar screwの実験では、メカニズムとして説明するには圧力の差が弱いのかなと思いました。
多くの質問に答えていただきありがとうございます。これからもよろしければ、質問させていただきたいです。
香港でDr.Richardsonに尋ねたら、「やってる奴はほとんどいない」という回答でした。
「幹細胞を詰める」そうで、隣にいたRood and RiddleのDr.Ragglsもそうで、その向こうにいたCornellのDr.Nixonは幹細胞を使ったリポートをすでに出していますので、それ以上は聞きませんでした。
しかし、幹細胞治療もまだ評価は定まっていないと思います。