馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

春の訪れ 初物

2023-03-11 | 日常

夜明けが早くなり、日が落ちるのも遅くなり

日中は日差しが強くなり

気温もずいぶん高くなった。

地面は融けてドロドロにぬかるみ、

きのうは暖かい雨が降った。

もう積み上がっていた雪もほとんど残っていない。

この冬は雪も少なく、暖かい冬だったのだろう。

        ー

分娩事故も今のところ少ないようだ。

難産も多くはなく、

子宮穿孔も多くはなく、

分娩前後の疝痛も例年並みかそれ以下で

厳寒期に新生子馬がNICU新生児集中管理入院することもなく、

が、今のところ。

        ー

細菌検査室で今年の初物を見つけた。

流れるような、湿り気の多いコロニー。

もう1日培養するとピンクっぽい色味を帯びる。

Rhodococcus equiだ。

3月の初めにみるなんて。

Rhodococcus equie ELISA検査ももう始めた。

例年になく早くから依頼が来始めたのだ。

            -

こんなことで季節を感じず、フキノトウを探しに行ったり、白鳥が帰るのを見にいきたいのだけど;笑

                                    ///////////////////

今日は、3月11日

あの地震と津波の日だ

今朝、地震があった

震源は浦河

 

 

 

 



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はとぽっけ)
2023-03-11 06:19:33
 NICUでの治療、管理がないのはほっとするお知らせ。
 感染症は気候に左右されやすいですね。
 いったん発症をみると続くのでしょか?
 
 ふきのとうも白鳥の北帰行もちゃんと春と知ってるんだ。と、見られましたよ。
 桜も楽しみです。
返信する
>はとぽっけさん (hig)
2023-03-11 06:48:32
NICU管理は消耗戦ですから。それでも最近はフィナステリドの効果に希望が持てるようになってきました。

暖かく、雪が少ないですが、まだ土壌菌が活動して・・・という機序ではないと思います。厩舎内のホコリからの感染でしょうかね。まだ先に生まれた子馬から感染というわけではないでしょうから。

雪も遅かったし、春は早いし、短い冬でした。
返信する
Unknown (zebra)
2023-03-13 08:45:56
ブースターを見つける様になってきたというポジティブ思考でどうでしょう。
地域で隔離施設作った方が良くないですか。

ふきのとうも花ですよね。
こっちもかなりの謎じゃないですか。

トルコの地震が先だったらウクライナ侵攻はなかったんじゃないかと思ったしります。
それとも便乗してさらなるカオスを引き起こしたのでしょうか。
そんなことを考えたりします。
返信する
>zebraさん (hig)
2023-03-14 04:27:52
馬の居るところの土壌には、どこでもRhodococcus equiが居ますので隔離施設は難しいでしょうね。感染した子馬を閉じ込めるのも難しいのですよ。母馬と離すわけにはいかないし、放牧しないと母馬にストレスがたまり受胎に影響する。来年の子馬まで失いかねません。

フキノトウは・・・・・虫にこびを売ってるようには見えません。何してるんですかね。

災害地に侵攻する、災害後にそれを利用するように戦争をしかける、という例はあまりないように思います。心情的に非難を受けるから、でもあるでしょう。政治的、経済的に、あるいは深層心理的にカタストロフの欲求・破壊衝動が減弱するからかも。
返信する

コメントを投稿