朝、出勤したら手術室で開腹手術が始まるところだった。
血液(所見)は悪くないが、痛みが強い、とのこと。
6年前に小腸纏絡で8m切除・吻合している16歳の繁殖牝馬。
小腸が素直に出てこない。
私も手洗い(手指洗浄消毒と手術用手袋装着)して助手にはいることにする。
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回腸から辿って、どこかへ入り込んでいた空腸は抜けたみたい。
腸間膜には、前回の手術のときに縫合閉鎖した腸間膜に孔が残っていたので縫って閉じる。
空腸の最上位の腸間膜にも孔が見つかった。
この繁殖牝馬、前回の手術後は疝痛もなく順調で、産駒も獲れている。
今年も受胎済み。
しかし、今年のお産後は4回ほど疝痛を起こしているとのこと。
今年の分娩で空腸上位の腸間膜が裂けたのだろう。
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colon tray (結腸を切開するために載せる台)を用意してもらい、大結腸を馬の右へ引っ張り出す。
骨盤曲を切開して、腹腔内の大結腸まで完全に空にする。
この空腸最上位の腸間膜裂孔は、結腸を空にすることで縫合閉鎖できる。
もう1人助手に入ってもらって、腹腔内で大結腸を押しのける。
小腸はできるだけ術創外の尾側へ出しておいて、空腸最上位の腸間膜裂孔を・・・・
と思うが、裂孔の端を確認できない。
空腸が捻れている。
もう一度、回盲部から小腸を上位へ辿ると、まだ腸間膜裂孔をくぐっていたのだった。
それを整復することで腸間膜裂孔の端を確認できるようになった。
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あとは縫って閉じるだけ。
腸間膜裂孔の端を通っている血管をひっかけて出血したが、指で押さえて止血し、縫合閉鎖を続ける。
縫い終わって確認すると血腫になっているが、出血は止まったようだ。
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腸間膜にはもう一つ孔が開いていたので、それも縫って閉じた。
あとは閉腹だけ。
小腸そのものは腸間膜ヘルニアで絞められたダメージはほとんどない。
また生き延びるだろう。
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腐り始めていたウッドデッキの手すりと踏み板を除去した。
踏み板は、サイズがちょうどの板は売ってないので、丸鋸で切って幅を合わせて、塗装して、コーススレッドで留めた。
手すりは横木はスギの2バイ材を塗装してはめた。
接触部分はエポキシ剤で埋めておいた。
縦の柱は4バイ4材を切って、縦の荷重に耐えられるようにした。
接触部分は木工用ボンドで水が染みこまないないようにした。
傷んでたんだ。何もなかったようには治せない。
できるだけ長持ち(長生き)させる。
そのことがたいせつ。