では、ヒトがウマを飼い始めたのは、いつころか?
それはどの地域で始まったのか?
それは、乗るため、食べるため、あるいは??
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5500年前に、カザフスタン地方で、ウマが飼われていた。とする発見がされているらしい。
乗ってもいたし、食べてもいたし、馬の乳も利用されていたらしい。
「家畜」として利用されてきたのは、反芻獣、偶蹄類の方が先らしい。
ヒツジは紀元前9000-11000年頃、
ヤギは紀元前10000年頃、
ブタは紀元前9000年頃、
ウシは紀元前8000年頃、
ということらしい。
野生だとウシもヒツジもブタもかなり扱いにくいと思うが、ウマはもっと扱いにくかったのかもしれない。
ウマに乗っていた形跡はあっても狩につかったり、農耕につかったりするほど、ウマを扱う技術はなかなか発達しなかったのだろう。
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このごろ、難しい症例が多い。
疝痛、発熱、だった当歳馬が起立困難、歩様蹌踉となり、来院したら・・・・・・腎不全だった。
輸送熱、疝痛、の馬が、入院した。と思ったら・・・・・蹄葉炎になった。
鼻出血の当歳馬が検査に来院して・・・・・胸膜肺炎だった。
臨床は難しい。
教科書どおりにはいかない。
責任も重い。
できるだけ早くきちんと診断して意味のある治療を始められるかどうかは馬臨床医の「腕」にかかっている。
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明日から名著Equine Acute Abdomen で有名なN.A.White先生を迎えてのプログラムが始まる。
まず、あしたの夜は牧場生産者向けの講習会。
馬の疝痛の原因や予防の話です。
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助け出したがもう飛ぶ元気もない。
この世で思いは遂げたかい?
初雪になりそうだ。
と、いうことは、考えられないでしょうか?
馬の搾乳の始まりは、飼っていた母馬が、生まれたばかりの子馬を残して死んでしまった時、残された子馬にお乳を飲ませるために、他の母馬の乳を搾った。
ではないでしょうか?
牧場生産者向けの講習会。馬の疝痛の原因や予防の話ーー いいですね~うらやましいです。予防に力を入れることしかできないこちらでこそ、切実に聞きたいです!東京でも、聞けますでしょうか?
腎不全は、どういう症状でしょうか?またぜひ教えて下さいませ。
輸送熱、疝痛、そして蹄葉炎、、、私も最近、軽い疝痛後40℃近くの発熱が3日続いた馬がいて、蹄葉炎を警戒しましたが、幸い良好に元気になりました(よかったです!^^;/)
蹄痛が発症する前の蹄葉炎発達期を鑑別できる指標がないかと、最近、血液検査をしていますが、この馬の検査結果は、
別の馬で、同様の発熱が3日続いたあと急性蹄葉炎様の跛行を呈したが慢性化せず治まった(X腺検査で異常なし)馬と、似た傾向を示したので、
身体の代謝バランスが傾き、蹄葉炎発症の閾値が下がった状態だったのか??
それとも単にカゼなどの発熱?
興味深かったです☆
こちらも今日は急に寒くなり、ベランダでカマキリくん?ちゃん?が凍えていましたー人ー
その可能性はあります。今回来日されるWhite先生は以前の講演で、「馬に疝痛をおこさせたくなければ、24時間放牧して、濃厚飼料は与えず、調教で馬をわずらわせないこと」と述べておられました。
ヒトがウマの搾乳を始めたいわれはそんなところかもしれませんね。ヒトの母親が死んで赤ん坊を残したときも、周りの者達は必死で「乳」を探しただろうと思います。
東京では、症例検討会と、診断についての講演をいただく予定です。
腎不全は特徴的な症状に乏しいですね。尿も出ているので疑いもしないのかもしれません。今は、血液検査をするのが手っ取り早いです。
むくみ(全身的な浮腫)があったら、あるいはなくても、血清蛋白、電解質、そしてクレアチニンとBUNは測定すべきでしょう。
腎不全や腎機能低下の症例は多くはありませんが、ときどき遭遇します。
蹄葉炎が起こらないように。というのはいつも馬臨床家が心にとめなければいけないことなのでしょうね。
牛も乗ってみたことでしょうが、人が歩いたほうが速いということに気付いたのかもしれません(笑)
馬の使役の時代には劣るかもしれませんが、日本の牛の歴史も近代まで使役改良ですよ。
意味のある診断と治療方針の構築が獣医師の本質であって、対価を得る部分であるはずなのに、共済制度ではそこに評点は無く、現金でもらってくださいね!となっているのは非常におかしい話です。
筋注一本500円を延々と繰り返しているだけでは獣医師のステータスも上がらないことは自明です。
技術に診断がついていけなければただの興味本位ですからそうならないように勉強しつづけるわけですが上記のままでは時間もないですねー