ご存知のとおり、馬は第三中手骨が発達して残り、第二・四中手(足)骨は副管骨としておまけ的に付いて、途中で終わっている。
が、「先祖返り」などとも言われるが、その第二指の退化の仕方が少ない子馬が生まれることがある。
人でも指が多く生まれることがあるらしい。
人は6本指になるので、魚のヒレの近くまでの先祖返り atavism ということになるのかしら?
偉人や有名人にも多指症の人がいたらしい。
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馬では、外貌上問題になるし、残しておくとひっかけたりしかねないので取ってしまうことになる。
なにせ大きくて太いし、ちゃんと球節、種子骨、屈腱、蹄などの構造を持っているし、屈腱や動静脈にしても本来のものと分岐・癒合しているからだ。
(右)
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できるだけ目立たなく、普通の肢にみえるようにしたいが、近位部も普通の馬より大きいので、摘出の仕方は迷うところだ。
(左)
豊臣秀吉も親指が一本多かったという記録があるそうだし、
出世してもらいたいものだ。
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polydactyly
poly は多い。
dactyly は指。
管骨cannon bone が多いという意味でduct かと思っていたが、「管」ちがいでした。
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今日は、
午前も午後も3歳競走馬のTieback & Cordectomy。
その他に、
20歳の繁殖雌馬の子宮内膜シストのlaser破砕術。
1歳馬の上腕二頭筋滑液嚢炎。
開腹手術後の発熱馬の検査。
入院厩舎に、帝王切開馬、腸炎の新生子馬。
そういえば、ワンコ達にも、爪だけの役に立たない指のようなもの1本ありますね。
サラブレッドにもこういう子馬があるのですか、腱は分岐しているのですか、手術難しそうですね。
秀吉はそうだったそうですね、でも、J.D.Sに関しては、日本語版wikiに名前のみ挙っていますが出典がありませんし、英語版wikiにはまったく記載なしなので、ガセネタだと思われます。。。
作品中、”魚がバナナを6本くわえていた”という一文から出た、根も葉もない低俗誌ネタではないでしょうか、、それも作品発表当時からささやかれかれた都市伝説かもしれません、、、さぞ意外で不快だったでしょうね、ちょっと作者に同情を感じました^^;
うまく使えたり、それようの道具を開発したら便利でしょうね。
馬だってどうやって指一本だけを残したのか、進化論だけでは説明がつかない気がします。
重種馬の方が発症率は高いのかもしれません。このあたりのサラブレッドでも以前より発症率は減ったように感じています。
秀吉についても真偽のほどはわかりませんね。サリンジャーの時代になると記録が残っているはずですから、確証がないならデマかもしれません。
サリンジャーは、世間の無責任な噂が次の代表作☆を書くパッションになったかもしれませんね、”俗な世間はうっとおしくって、マジやだー×o×” みたいな作品ですから^^;
多指症の関節で外しては上手くない理由とは何なのでしょう。
cannon boneで思い出したのですが、中手まで巻くハーフリムキャストは別の呼び方ないものでしょうか。
前腕まで巻くのと同じ呼び方というのも少しどうにかならないかと思いまして。
牛は第2、第3かと、わたしも 管 違いしていましたm(_ _;)m
面白いですね~!
馬の多指症のほとんどは第2指であるのでしょうか?
そこに馬の進化や発生や解剖構造の謎のヒントがあるかもしれませんね☆
そういえばわんこやにゃんこの狼爪もこういう「余分な指」なんでしょうか?
もっとも彼らはこれも器用に使ってますけど。うちの♂にゃんこはここんとこの爪が大事みたいで、爪きりすると機嫌悪いです。
そうそう秀吉の手を見せてはもらえなかったでしょうから・・・
サリンジャーについても英語Wikiに無くて日本のデマなら本人が知る由もなく・・・
馬のpolydactylyは前肢の第二中手骨から先が残っているのが最も多いようです。
相棒も私の脚にしがみつくのに蹴爪を使っているようです;笑。