後肢を前へ出せず、後膝や飛節、球節を曲げることができない2歳競走馬。
立位で内側膝蓋靭帯を切断したが、それでも曲げられるようにならなかった。
危険を覚悟で、全身麻酔して骨盤のX線撮影をしたら、
右の腸骨が股関節近くで折れて、ひどく変位していた。
変位した腸骨が大腿骨に当たっている。
それで大腿骨を前へ出せなかったのだ。
この2ヶ月近くが可哀想だが、これではまともに歩けるようにはならない。
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あれっ、この牛、角はえてる・・・・
歩きを見ていると、左前肢の跛行していた。
Dyson Grade で直線常歩4/8の跛行だった。
シカは速歩はせず、ピョンピョン跳ぶが、そうなると跛行はわからなかった。
「常歩の跛行が、速歩させると悪化するとは限らない。」
Dyson先生の指摘は、シカの跛行にも当てはまる。
この鹿は太ってるからが先か、足痛いからが先か、う~ん?変わった角だし。
獣医さんは野生生物のカメラ目線とらえるの上手。うらやましいナ。
治療代は、この角ですね。
肢が痛いせいでしょう。あまり急いで逃げていきませんでした。
2ヶ月も経ってしまえば触診ではわからないですよね。
エコーで探りをいれるのが常套なのかも知れませんが、大レントゲン装置の面目躍如ですね。
そりゃ牛だもの、て鹿かよというツッコミを期待された訳ではないですよね笑
除角されている牛が普通になってしまえばツノ生えてるが話題になるのかも知れません。
生え変わらないウシ科のニホンカモシカの角はもっとみすぼらしいですよね。
毎年生え替わる度に枝を増やす角というのは脱皮遺伝子の名残なんでしょうか。
この馬、角がある。とボケるには牛の容貌でした。この角で、上手に牧柵をくぐって出て行きました。しかし林の中では邪魔になって走れないでしょうね。季節限定で角を生やす理由なのでしょう。