11月7日、New Bolton Center に入院中のBarbaroのキャストがはずされた。全身麻酔下でキャストをはずし、代わりにバンデージと添え木が当てられた。
蹄葉炎に罹患し、蹄壁のかなりの部分を切除されている左後肢のチェックも行われ、順調に回復中のようだ。
またプールで麻酔覚醒し、上手に立った後はすぐに入院馬房まで歩いて戻った。
すべての肢に体重をかけて、上手く歩いているようだ。
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X線画像は結構ショッキング。
最初の手術のとき(右)と比べると球節がかなり曲がっている。
計画してこうなったわけではないだろう。
きわどかったのだ。
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世界中から励ましと、花と、ケーキと、寄付が贈られている。
Dr.Richardson でも相当なプレッシャーだっただろう。
蹄葉炎の蹄壁が伸びてくるにはまだ数ヶ月かかるようだが、骨折治療としてはひと段落だろう。
心より賛辞を贈りたい。
「お疲れ様でした。おめでとうございます。獣医外科学の可能性を示していただいたことに感謝します。」
本当に、よくぞここまで! と、本当に嬉しいです。
素晴らしいDr.Dean Richardsonの存在に感謝です。
それにしても、右脚の11/6のX線写真、驚愕ですね。。。
昔、サンエイサンキューと言う芦毛の牝馬がおりました。
彼女は1992年の有馬記念で右前脚を骨折し、約1年7ヶ月に渡る闘病生活を耐え、(その間、5度の手術、蹄葉炎にも見舞われました。)
北海道の牧場に帰ってきたときの馬房から顔を出している写真が「優駿」に掲載されたのですが、
その時の太く湾曲した患部の脚を見て、胸が苦しくなるほどの衝撃を受けました。
Barbaroの写真もそれと同じショックでしたね・・・
Barbaroの今後の幸せな馬生を心から祈っています。
左後は蹄葉炎を起こし、骨折肢は感染を起こし、プレートを入れ替える大手術をし直し・・・・この半年間に、全身麻酔の回数は何度になったのでしょう。
Barbaro自身も、オーナーはじめ関係者もたいへんだったでしょうが、私はやはり、Dr.RichardsonをはじめNew Bolton Centerのスタッフに気持ちが行ってしまいます。
心より賛辞と祝辞と感謝を述べたいと思います。
「コイントスだ」とDr.Richardson自身が言った結果が、良い方へ出たようです。まさに、表と裏。これからも危険はあると思いますが、無事を祈ります。