こちらは現代の犬連れ旅の本。
書かれたのは10年ほど前だが、状況はそんなに変わっていないだろう。

悪徳?ブリーダーからゴールデンレトリーヴァーの子犬を買って犬連れ旅をするようになったシェルパ斉藤のエッセイ。
BE-PALに連載された文章から犬連れ旅をまとめて本にしたのだろう。
BE-PALというアウトドア雑誌は長く続いているが、本当に(真剣に)登山やカヌーをする人には物足りない雑誌で、
出版社もそれを狙っているうまいコンセプトの雑誌だ。
犬連れだと旅行するのにもいろいろな制約がつきまとう。
車に乗せての旅行でも犬連れで宿泊できるところは多くはない。
キャンプ場も犬お断りのところが多い。
まして、移動に車を使わないとなると、公共交通機関はケージに入れてない犬は乗せてくれない。
世の中には犬が嫌い、怖い、あるいはアレルギーの人も少なくないから仕方がないことではある。
雨が降れば、雨宿りするところにさえ困る。
が、意外にヒッチハイクは犬連れでも成功するらしい。
犬好きの人もまた多いからだ。
何も犬連れでヒッチハイクまでして旅しなくても良いようなものだが、その中で「世の中」が見えてくるから面白いのだろう。
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こちらはもう少し固くてまじめ。
転職の合間の休みに、やはり犬連れで北海道まで旅した記録。
このフラットコーテッド・レトリーヴァーもとてもよくしつけられている。
迷惑をかけるようなことはまずしないのだが、大型犬だというだけで存在そのものがたいへん。
周りの人の「寛容」がなければ犬連れ旅などできないのだが、気を使いながらも順調にヒッチハイクやバスで旅できている。
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最近、赤ちゃん連れへの周囲の対応が冷たいことがネットや新聞で議論されていたりする。
泣きわめき、泣き止まない赤ちゃんを連れて飛行機や電車に乗ったり、レストランで食事するのは許されないことなのか?迷惑でしかないのか?
少子化で子どもと生活する比率が減っているからか?
世の中が余裕を失くし、苛立っている人が多いのか?
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そういうと、夏に北海道を旅行する自転車やバイクや歩き旅も減ったように思う。
ヒッチハイカーはもう何年も見かけない。
「少子化」とか、
牧場で働きたいと言ってくる若者が減ったとか、
海外へ出て行く若者が減ったとか、
根底に重なる部分があるように思う。
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連日、マイナス10℃前後の朝が続いている。
この季節は嫌いではない。