朝、出勤したら枠場で難産介助中。
「中間種」ということで、上背はないが890kgだそうだ。
枠場では出そうににないので全身麻酔して後肢を吊り上げる。
「中間種や重種馬では後肢を吊り上げて押し戻すとどこもとどかなくなってしまう。」
と言う人もいるが、基本的には立位で出せない難産は重種馬であっても全身麻酔下後肢吊り上げ法が有効だと思っている。
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この難産は最初下胎向だったそうだ。
(胎児の背中が下を向いているのを「下胎向」と呼ぶ)
それを整復して上胎向にしたのだが、その経過中に頭頚部が捻れてしまったのだろう。
鼻先は産道に向いているのだが、前肢を引っ張っても頭が出てこないで遅れてしまう。とのこと。
結局、頚にチェーンをかけて引っ張りながら、前肢を一旦押し戻し、さらに完全な上胎向に近づけて、牽引して出した。
子馬は最後まで生きていたようだが、蘇生できなかった。
分娩に6時間近くかかってしまったので、生きていたのが不思議だった。
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その後、待ってもらっていた当歳馬の細菌性関節炎の検査と治療。
細菌性心内膜炎(弁膜症)の剖検。
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16年後の青江又八郎と左知の再開とお家騒動を描いている。
前3作と異なり、短話の集まりにはなっていない。
また、主人公は浪人せず藩の役持ちであり、用心棒稼業は友人の手伝いをするくらいのもの。
そして、ストーリーは謎を追うミステリー仕立てになっている。
もう40半ばになった主人公は衰えを感じつつ相変わらずの大活躍をするのだが、もう若くはない。
ストーリー上も「嗅ぎ足組」は終焉を迎えようとしているし、愛しい人は尼になると言う。
ハッピーエンドではあるのだが、「老い」と「終幕」がテーマの最終刊であった。
しかし、こんなハッピーエンドは現実にはありえないだろうな・・・・・・