ウマ科学会学術集会は30日午後から始まったのだが、調査研究発表会と重なっているので30日はほとんど聞けなかった。
1日の午前中は、Dr.Brooksの馬眼科学の講演。
これはたいへん興味深かった。
紹介される臨床成績も、角膜が破れて虹彩が飛び出した馬でも、
かなりの率で失明を防げるとか、たいへん興味深かった。
羊膜を利用した角膜の傷の修復もぜひやってみたい。
私たちなら無菌的に羊膜を採材する機会もあるだろう。
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私も育成馬の胃潰瘍についての調査成績を報告した。
その内容についてはいずれあらためて紹介したい。
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3時半から7時近くまでは、アナライザーシステムを利用しての症例検討会。
症例についてパネラーが出した設問に、会場の聴衆が渡されていたスイッチを押すと、その結果が集計されてプロジェクターで示される。
クイズだと考えることもできるし、症例についての意見交換ととらえることもできるだろう。
ただの講演なら3時間半聴くのは辛いが、このシステムのおかげでたいへん勉強になる楽しい時間だった。
例えば・・フレグモーネに対してステロイドを使うのが是か否かというのは、すぐには結論が出ないたいへん興味深い課題だった。
競走馬の蹄葉炎についてのデータの紹介も、学術報告以上に興味を持って聴くことができた。
とくに発症要因がない競走馬が蹄葉炎を発症していて、初期から適切に処置すればかなりが競走復帰している。
ACSが効果を上げているとのこと。素晴らしい。
When to cut ? (いつ切るべきか?)と題が付けられた消化管のセッションについては・・・
また別の機会に(笑)。
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アナライザーシステムは、レンタル料は結構かかるようだったが、本当は大学などは備えていれば、ふだんの講義やテストに大いに役立つ機材なのではないだろうか。
症例検討会が終わるのが7時の予定だったので、その夜も泊まらなければならなかった。
次の朝、早い飛行機で帰るためにホテルで目覚ましで起きて・・・
一瞬「アレッ!?」と思ったのがどうしてだか、症例検討会に参加した人にはわかるはず(笑)。