土曜日、早朝、札幌へ。
秋季(どこが!;笑)麻酔外科学会。
ほとんどの会員は小動物開業獣医師と大学の先生なのだが、今回は北海道で行われるので馬のプログラムも行いたいとのことで、2日間ビッチリ馬のメニューがあった。
1日目午前は、馬の外科のピットフォール(落とし穴)がテーマ。
普通、発表や講演ではうまくいった症例が扱われるが、結果が良くなかった症例からも学ぶことは多い。
最近は成書にも、complication(合併症・併発症・トラブル)やピットフォールが項目として書かれるようになってきている。
重要であり、臨床経験が整理・蓄積されてきているからだろう。
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午後は、北海道大学の人の膝の手術を専門とされている安田先生の講演。
たいへん面白く、馬医者にもおおいに刺激になった。
今治せない障害も、治せるようになるだろうと確信できた。
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午後は、5名が馬の二次診療の現状の紹介と将来展望を講演した。
日本でも全身麻酔をしての馬の手術が1500件以上行われている。
立位で行われている手術も含めれば、さらに多いだろう。
外科的に治せる障害は増え、そのための麻酔も進歩しているのだ。
日本でも馬の外科・麻酔は、はっきり専門分野として確立できるはずだ。
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USAのACVS(アメリカ獣医外科専門医)も、小動物と馬および大動物は区分されたそうだ。
大動物を専攻して獣医外科専門医になり、大動物より稼げる小動物へ移ってしまう者が増えた!からだそうだ(笑)。
今も認定試験では半分の問題は共通だが、他はカリキュラムも試験も重なる部分はないそうだ。
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USAの獣医大学教育や獣医臨床のレベルの高さや充実は、専門医制度を抜きしてはありえない。
USAの獣医教育病院も、レジデント(専門研修医)とインターン(研修医)抜きでは運営できない。
そして、それぞれの専門分野でレベルの高い臨床を行い、教育・研修し、データを蓄積・発表しているのは専門医達だ。
二次診療の充実とレベルアップのためには、専門医制度の確立は避けては通れないと思う。
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今日は朝は吹雪だった。
雪がやんで、雪かき。
麻酔から覚めて、ヨロヨロ歩いていく馬も滑らないように雪かきする。
これが馬の「麻酔・外科」の現状(笑)。