発掘9


ホルスター関係は博物館が開けるほど出てきた。
ウエスタンのホルスターといっても、1800年代に実際に使われていたアンティークから、この写真のようにハリウッドスタイルの早撃ちホルスター、いわゆるガンベルトまで様々ある。
それらのコレクションについて、ひとつずつ書いていったら、それこそ来年一杯くらいまではここが埋まってしまうだろう(笑)

これらは革製品なので下手なところには置けない。
アンティークは骨董的価値以外に資料としての価値もあり、いい加減な扱いは文化の破壊につながるのでかなり気を遣う。
一方ガンベルトは、メタルライニングといって内部に金属板が入っており、重いしがさばるので非常に厄介。
扱いに困るものばかりなのだ。

これはアメリカのアルフォンソーに特注で作ってもらったリグ。
どこが普通と違うか解説すると(笑)、1枚の革から作っており、どこにもつなぎ目がない。
つまりこれひとつ作るのに、牛1頭の革のかなりの部分を占有するという極めて贅沢なリグ。
全体にカービングを入れてもらい、あえてバックグラウンドは染めないように頼み、到着後に自分で薄く染めてみた。

謎の東洋人のうるさい注文をいちいち聞いてくれたわけだが、Mrs.COLKIDとノースハリウッドの厨房を訪れたら、僕が予想外に若いので驚いていた。
過去の台帳を調べて、あのリグは世界にひとつしかないよ・・と教えてくれた。
まあ過去にいくつも注文していて上得意だったから対応はよかった(笑)
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コメント
 
 
 
Unknown (BB)
2009-08-07 21:37:02
こうした世界は、KOLKID殿の18番ですね!
こだわり、凝ることに喜びが大きいんですよね。
私のオーディオ趣味は、装置と言うより、
マニアその人に会うことを楽しんでるんですが。
人間が趣味!?みたいな(笑)
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2009-08-07 23:00:01
人間が趣味・・というのは凄いことですね。

僕は太平洋戦争の飛行機が好きなのですが、実は飛行機そのものにはあまり興味が無い・・ということに最近気付きました。
マニアの方たちが何型がどうした・・と話していてもピンとこないんです。
実はそれを操っていたパイロットたちの人間関係が非常に興味深いんですね。
死と隣り合わせの極限状態なので、本を読んだだけではわからにようなトラブルやぶつかり合いが多く、人間とはどういうものか・・を知ることができ、本当に勉強になります。
 
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