変化


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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今年一年を振り返ってみて、どのような変化があったであろうか・・・
世の中はかなり酷い不況に陥っているように感じる。
財布の紐が固くなり、製品の売れ行きが全般に良くない。

きっかけは消費税の増税であるが、そこに台風や大雨といった天災の被害が追い打ちをかけた。
さらにテレビで地震の特集番組を放映して、真実とはいえ人々の恐怖をあおる形となり、余計に購買意欲を失わせたように思う。
いつ天災に見舞われるのか分からない不安な状況で、新たにものを買う訳が無い。

一方で政府は景気はいいのだという見解を繰り返してきたので、庶民の政府への反感がかなり高まったようにも感じる。
現実とかけ離れた事ばかりを言われ、その上様々な方面で嘘がほころびはじめると、国に対する信頼はどんどん失われていく。
現政権を追い落とそうという勢力の思惑も感じられる。
長期に続いた政権というものは、こういう形で滅んでいくのかもしれない。

僕の業界ばかりでなく、各業界のトップの多くが景気が悪いことを述べている。
大手スーパーも昨年くらいから売上の落ち込みが始まり、時代が大きな変換点を迎えつつあることを指摘していた。
単なる不況というより、人々の生活形態の変化も重なっているのだろう。

考えてみたら、僕自身の生活もこの一年で変化しており、それも不況に加担している事に気付いた。
生活用品を買う際に、半分くらいをインターネットで購入するようになったのだ。

例えば歯磨きや髭剃りに関した消耗品である。
今まではこういうものは近所のスーパーや薬局に買いに行った。
自宅の目の前にお店があり、その気になればいつでも買ってくることが出来る。

ところがネットで買った方がかなり安い。
以前より分かってはいたが、荷物を自宅で受け取るのが面倒で、ネット通販をそれほど積極的には使ってはいなかった。
しかし荷物を近所のコンビニに届けてもらうことを覚え、会社の帰りの自由な時間に立ち寄って受け取る・・という形も定着してきた。

それでもスーパーに寄って直接買うことはあるが、そこまで急いでいないものは、安価なネット通販を利用する。
現在は日用品の半分くらいをネットで購入しているであろうか。
スーパーが売れなくなるわけである。

以前は在庫がなくなりかけてから慌てて買いに行ったが、現在は先の分まで数個まとめて買うように購入の形も変化した。
予期せぬ自然災害のことを考えても、予備を持つことは理に適っている。

ものを安く買うことは必ずしもいいことではなく、結局は経済を駄目にして自分の首を絞めることになる。
だがだからと言って、あえて高い方を買う・・というのも考えづらい。
最終的には自分に返ってくるのに、抜け出せない泥沼でもある。
人々の生活が成り立つように社会が形を変えていく必要があるが、革命に等しい変化でもあり、そう簡単にはいかないであろう。
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コメント
 
 
 
Unknown (decca)
2019-12-31 07:58:32
取引先の業者にかなりの頻度で他のWEB店舗の仕入れ値を突きつけますが、その業者の仕入れ値よりも安い物がネット見参される様です。こちらとしては付き合いもあり、多少の開きなら目をつむりますが、余りの違いに溜息が出ます。時代は変わったでは済まされない状況なのは確かです。
来年もどうぞよろしくです。(^^)
 
 
 
Unknown (colkid@iPhone)
2019-12-31 10:22:38
価格競争が行き過ぎると最後は全員食っていけず消えてしますからね。
ネット通販はいつでも止められるよう借金しないで運営しているので、価格も仕入れ値以下の無責任販売がけっこういるような気がします。
逆にライバルを蹴落とすためにそこで売られている製品の価値を落とそうと意図的にそういうことをする会社もあって困っています。

来年もよろしくお願いします。
 
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