三脚論


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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あるカメラ店でベテランの販売員の方と話した。
小さい三脚を探していると言うと、大きいものは何を持っているのかと聞かれた。
3型や5型があることを告げると、それがあるなら・・ということで話の内容が変わった。
大きいものを使った上で必要な小型機種となると、勧める機種も違ってくるのであろう。

ここ数年のカメラの進歩とともに、三脚の立場は急速に変わってきている。
先日も書いたが、ミラーレスになりボディが軽量化され、電子シャッターによりミラーショックが無くなり、高感度の画質も向上している。(ここに手ぶれ防止機能も加わるのだろうが、個人的に好きではないので・・・)
それらが固定具である三脚に及ぼす影響は少なくないはずだ。

特にミラーショックが無くなったことは大きいだろう。
今までは振動の発生源自体が、あろうことか一眼レフカメラ本体にあったのだが、それがついに無くなったのだ。
以前は「重さ」でこの振動を強引に抑えこむ必要があったが、今後は空間にカメラを保持できればいいわけで、必要以上の重さの三脚は不要になるはずだ。

もともと三脚を軽視する人は多いが、三脚なんていらないという考えの人がさらに増えるであろう。
それどころか、三脚を使ったことが無い・・というカメラマンが大半になるのではないか?
まあ僕の場合は、単に体力的に重いものを持ち歩くのが辛くなったというのが本音であるが・・・

その事を伝えたが、その店員さんは今後も三脚は絶対に必要なものであるという。
三脚の機能は振動を止めることだけでなく、構図をじっくり検討するためにカメラを空間に静止させることも大きいという。
たしかにファインダーや液晶画面を見ながら構図を微妙に調整するとなると、土台を安定させる必要があり、多少過剰なくらいの固定性能が欲しくなる。

ただ僕の場合、そういう構図の決め方をしない。
直感的にここだと思う瞬間にシャッターを押すタイプで、じっくり考えるとかえって上手くいかない。
拳銃をぶっ放す早射ちガンマンタイプで、じっくり狙うスナイパータイプではないのだ。
構図を検討するために三脚を使うことももちろんあるが、機会は少ない。

で、ここまで書いおいて、まるで逆のことを言うようだが・・・
Z7を使ってみて分かったのは、三脚で固定すると飛躍的に画質が向上するという事実だ。
むしろ一眼レフ時代より強くそれを感じる。
恐らくZマウントの採用によりレンズ性能が大幅に上がり、今までのカメラと一次元異なる画質になっているのだ。
こういうカメラの性能を十分に味わうためには、やはり「頑丈な三脚」がキーワードになるだろうと内心思っている(笑)
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