COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
何も無いところ
LEICA X1
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何も無いところに来ている。
仕事が早く終わり、時間が余ったので、街の中を歩いてみた。
話には聞いていたが、本当に何も無いところだ。
家はあるし、車も走っているのだが、お店らしきものがほとんどない。
あっても寂れてシャッターが閉まっている。
なぜか人もあまり歩いていない。
喫茶店に入ってコーヒーを飲むつもりであったが、その喫茶店が見つからない。
これだけ家があるのに喫茶店が一軒も無いというのは、そもそも外でコーヒーを飲む習慣が無いのだろう。
コンビニも離れたところに一軒あるだけだという。
それでいて、夜になると開く、いかがわしげなスナックやバーはけっこうある(笑)
本でも買おうかと思い、あらかじめグーグルマップで本屋の位置を確かめておいた。
しかし辿り着いてみると、すでに廃業していて、建物の窓ガラスが割れていた。
もう一軒見つけたが、おばあさんが店番をする古い小さな店で、文具といっしょに本が売られている。
置いてある本の背が焼けて色が変わっているので、古本屋かと思って外に出て看板を確かめたほどであった。
驚くべきことにWindows98の操作本が置いてあった(笑)
パソコンの入ったかばんは重かったが、歩くのは慣れているので、そのままどんどん歩いていった。
今僕がこの遠く離れた見知らぬ街を歩いていることを、誰が想像できるだろう。
しかしさすがにこう何も無いと、不安になってくる。
どこまで行っても目的地らしきものに辿り着かないので、このまま帰れなくなるような気がしてくるのだ。
仕方が無いので、タクシーを呼んでホテルに向かった。
近くに食べるところがないので、ホテルのレストランに夕食を予約してあるのだが、その時間までに数時間もある。
困ったなと思い、今度はホテルの周りを散歩してみた。
やはり何も無いところで(笑)、ただ広大な川原を何キロか歩いて、日が暮れたので引き返してきただけだった。
その間、数人、犬の散歩をする人とすれ違った。
レストランでひとりで食事をした。
ビールを飲んで、少し酔っ払った。
楽しいような、わびしいような、出張の旅である。
コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )
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偶にはよいかもしれませんが、住んでいる人たちはしんどいでしょうね。
無事でおられますでしょうか?
人間自体があまり歩いていないんです。
それでいて病院などの施設はけっこうあるんです。
車で移動するのが基本なのでしょうか?
住んでいて面白くないでしょうね。
ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。
人の少ない所は静かで好きですが、住み慣れていない所だと、最初は寂しいと感じるかもしれません。
昔はかなり栄えた町のようですね。
今日タクシーの運転手さんから聞きました。
あの頃までは無理としても、もう一息良くなって欲しいと言っていました。
ではでは。
そんなところで風景を独り占めする。
有るはずなのに誰も、何も、触れない。
もしかしたら自分が透明なのではないかと思える。
どこにも辿り着けなくて、振り返ると来た道も消えている。
寂しいような、心細いような。肌寒さと生温さ。
そんな感覚が、私は好きです。
私にとってとても親しみ深い、寂しさと不安。
とても贅沢な時間ですね。
今僕がいるところの場合は、昔栄えた時期があるだけに、廃墟が多く寂しさが際立っています。
いつも思うのですが、地方の大型店というのが、地元の長い歴史を持つお店を一掃してしまい、しかもその大型店がどこに行っても同じ企業なので、地域の特色がなくなってしまったのは、やはり問題だと思います。
本来その場所ごとの味わいというものがありますからね。
まあ失われたものはもう戻りませんが・・・
まったくそうですね! 岡山の山田殿宅に行った
時も、おなじような店を見かけたんで。
山奥とか行くとやっと特色を感じます。
私は城や国定公園が近くにあるような落ち着いた土地に住んでますが、都会にいた頃より、静かな
ほうに慣れました。ネット時代ですから、なんら
不便はないのですよね。田舎住みの時代ですよ。
山の谷間にあるMrs.COLKIDの実家でも、いくつもの無線LAN圏内にある時代ですからね。
僕は普段、静かなところと騒がしいところの、両方の世界を行き来しているのですが、それぞれに良さはあります。
場所にもよりますが、東京っていいな・・と素直に感じることも多いですよ。
ちなみにウチの近所は下町で騒がしいですが、本当に高級な場所は、都内でもしっとりと静かです(笑)