M42ヘリコイドシステム


EL Nikkor のような引伸し機用レンズを通常の一眼レフボディに取り付けるには、いくつかのアダプターとヘリコイドが必要になる。
今回はBORG社のM42ヘリコイドシステムを使用した。

引伸し機用レンズ+一眼レフボディなんて、このような需要があるものなのだろうか?と思うが、EL Nikkor は高性能な接写レンズとして定評があるそうで、もともとこの組み合わせで密かに楽しんでいる人たちがいたらしい。
僕の場合は紫外線撮影が目的で63mmF3.5のみを追いかけていたが、むしろ入手しやすい他の現行レンズ群が対象になる。
ま、性能はどうあれ、とにかく変わったレンズがあれば、それで撮った写真が見てみたいという、マニアの要求に答えるためのものだろう(笑)

通常の EL Nikkor レンズをニコンボディに取り付けるには、ネジの変換アダプタが2種、ピント合わせのためのヘリコイドがひとつ、それにカメラメーカーごとのマウントアダプタがひとつの合計4つのリングを組み合わせる必要があり、さらにレンズを前後逆に取り付けて使用する場合には、2種類の変換アダプタが追加になる。
ヘリコイド自体の幅も3種類あり、他に延長のための筒も用意されており、接写の際の距離や使用法に応じて使い分けることができる。
非常にマニアックでディープな世界だ(笑)
都内の望遠鏡屋さんやヨドバシを歩き、何とかすべてのアダプタ類をかき集めることに成功した。

残念なのは63mmF3.5の場合無限遠が出ないことで、レンズの前数センチから数十センチまでの範囲にしかピントを合わせられない。
まさに接写専用である。
紫外線撮影のためにも、この画角で風景撮影が出来るとうれしかったのだが・・・

アダプタを変える事で各社のカメラボディに対応できる。
要するにニコンユーザ以外の人も、このシステムの対象になるということだ(笑)
下がレンズを逆さにして撮ってみたデジタル写真だ。
EL Nikkorのデジタル写真なんて、そうはないだろう。

中古のEL Nikkorは安価で入手できる。
あなたもおひとついかが?(笑)

D2X + PC Micro Nikkor 85mm F2.8D
D2X + EL Nikkor 63mm F3.5

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UV-105mmF4.5


栃木ニコンのホームページにUVニッコールらしきレンズが載っているという情報をいただいた。
栃木ニコンというのは知る人ぞ知るマニアック集団で、ニコンの中でも別格扱いの会社である。

早速ホームページを見てみたら、UV-105mmF4.5という名前で、ニコンFマウントのレンズが掲載されている。
ニッコールという名称はどこにも書いていないが、見たところ僕のUVニッコール105mmF4.5(写真)とそっくりである。
生産完了になっていたUVニッコールが復活したのだろうか?と思って早速問い合わせてみたところ、以下のようなことが判明した。

まずこのレンズは以前のUVニッコール105mmF4.5とまったく同じものであるということ。
ただしUVニッコールに付いていた前部のフィルターホルダーや可視光カットフィルターは付属していない。
そのためケンコー等の製品で代用しなければならない。

生産完了というのは間違いで、実は細々と生産されていたという。
というのも業務用として使用している業界があり、極めて少数ながら需要があるので、生産をやめるわけにはいかないのだそうだ。
販売量が少な過ぎてペイできないので、栃木ニコンが引き継いだのかもしれない。
通常は栃木ニコンにパーツとして在庫しており、受注してから組み上げるという。

商社を通して個人での購入も可能である。
肝心のお値段だが・・・
50万円以上、とだけ言っておこう(笑)
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