『しゃっくりくーちゃん』(岡田千晶・絵 白泉社 2017年)の海外版。
中国、台湾につづき、タイ語版ができました。
表紙だけ日本語併記。タイ語のタイトルは「しゃっくりのとめかた」という意味のようです。
タイ語のしゃっくりは「うくっ!」みたいな音かなあ。
いつもこの文字が不思議。
どこからどういう順で書くんだろう。思わず拡大してじーっと見てしまいます。
外国の人から見れば、日本の漢字のほうがよっぽど不思議かもしれないけれど。
奥付ページに解説があって、「読み聞かせの大切さ」や「読んであげるときの留意点」などが書かれています。日本の児童書にも、昔はよく「先生・お母様方へ」などという解説文がついていて(いまでもあるかな?)、わたしは活字マニアだったから、そこもとばさず全部読んでいましたが(笑)。
50年、60年前の日本もそうだったように、子どもの本というものの歴史がまだ浅い国では、まず海外で定評のある作品がどっと入ってきて、それを栄養分にして、国産の本が時間をかけて育っていく。
この絵本を読んでもらって育った子が、大きくなって絵本をつくる人になったりするかもしれません。そのころのタイの絵本ってどんなふうなのか、見てみたい気がします。