閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ツツジツアー・後半

2021-04-05 14:58:14 | 日々

山のてっぺんに、アオダモの花が咲いていた。
アオダモ…だと思うけど。高さは3メートル以上ある。
もともと自生していたのか、うちの庭から種が飛んできて育ったのか、よくわからない。

庭のアオダモというのは、35年くらい前、ここに引っ越して間もなく植えたもので、花のあとに、カエデに似た薄いプロペラ状の種子がたくさんできる。これがけっこうあちこちに勝手に芽を出していて、特徴ある羽状複葉だからわかりやすい。
しかし、風に乗って山の「上」まで飛んでくるものかどうか。それに、野球のバットにするというくらい材は緻密で堅く、成長はかなり遅いので、うちのアオダモの子というのは無理がある気もする。
(植木屋さんはアオダモと言っていたけれど、それはいわゆる植木屋名かもしれない。いま図鑑をみたら近縁種の「マルバアオダモ」のほうに似ている)

 

上見るとこんなで…

 

下見ると、これです。

 

飽きたー。

 

疲れたー。

ということなので、はいはい、おうち帰りましょう。
と、下り始めたのだが、方向音痴で有名な閑猫。あれ? あれれ? と言っているうちに、入ったところからずいぶん離れた場所に下りてきてしまった。
何年住んでるんだと、あとでMに笑われたけれど、ここ数年は、春のウンゼンツツジと、秋のリンドウを見に1回ずつ、あとは山栗の落ちる頃にちょっと来るだけなので…(夏は虫が多いし、スズメバチも怖い。足場が悪く、万一のときに走って逃げられないから怖いのです)。
山肌は風化が進み、道といってもあるようなないような感じだし、樹木の様子も以前とは変わってしまっている。
でも、変なルートで変なとこに下りたおかげで、偶然出会えたのが、これ。

ハナイカダ。ミズキ科の落葉低木。
(あ、新しい分類では「ハナイカダ科」というのができていた)


葉っぱのおもてにちょこんとのっかったように花が咲く、不思議植物。「花筏」の名も風情があって良い。
べつに希少なものではないけれど、花も実もない状態ではまったく何の木だかわからないし、落葉したらますますわからない。
いつもみつけるのは偶然で、実がなる頃にまた来ようなんて思っているうちに場所を忘れてしまい、うーん、たしかにどこかで見たんだけどなあ…と、トランプの神経衰弱ゲームのようになる。
今回は橋のたもとでみつけたので、場所は覚えやすい。実がなる頃にまた来てみましょう。

<追記>
あとで調べたら、これは雄花でした。雌雄異株なので、雌花の咲く木をみつけないと、実を見ることはできないわけ。どこだ、雌株。


えーっと、そこどいてくれないと、おうち帰れないんですが。

 

「とおれるよ?」

いや、通れるけどさあ…端っこ歩くのは怖いのよ!
(川底まで2メートルあるし、こっちは猫じゃないんですから)

コメント
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