閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

たんぽぽ時計

2021-04-19 11:53:52 | 日々

たんぽぽの白い綿毛のことを dandelion clock (たんぽぽ時計)というそうだ。
何回で吹き飛ばせるかで、いま何時かわかるという、子どもの遊び。
摘むタイミングや天候にもよるけれど、1回=1時ということはあまりない。

『木苺通信』の中の「銀色たんぽぽの夢」に「ひと息で吹き飛ばせれば、何かいいことがある」と書いたのは、どこかの国にそういう言い伝えがあるのか、それとも自分の創作か、もう忘れてしまった。
書いてからある程度時間がたつと、頭の中ではそれが「ほんとうのこと」として定着してしまう。現実と空想の境界はあいまいだ。あちら側とこちら側を、たんぽぽの綿毛は自由に行き来し、気が向いた場所に根を下ろし、花を咲かせる。


ファミリー。

 

種子の数は、セイヨウタンポポでは200個以上、日本タンポポはその半分くらい。
ひとつの種子に60~80本の綿毛(冠毛)がついているそうです。

 

 

飛ぶよ!

 

 

Cicely Mary Barker "Flower Fairies of the Spring" より、たんぽぽの妖精。
ここにも "時計"を吹けば時刻がわかる、という一節がある。

このフラワーフェアリー・シリーズ、たしか日本語版が出るより前に入手したもので、ペーパーバックだし印刷の質は良くない。8冊のうち6冊を持っているけれど、どの花がどれに入っているかわからないので、探すときは全部見ることになってしまう。たんぽぽは wayside だと思ったら spring だった。
久しぶりに出して見たら、妖精の羽がけっこうリアルに昆虫っぽくて、どきっとする。
お菓子のおまけのカードをいっしょうけんめい集めた記憶があるのは昭和の女の子。わたしは集めてなかったけど…ひきだしの奥を探したら1枚くらい出てくるかも。

 

こちらは、ノゲシの綿毛。大きさはたんぽぽの半分くらいで、ふわふわがうんときめ細かい。
どこもケシに似ていないのに、なぜケシの名がつくのか謎だ。

 

本日の「いいね!」

Time lapse Dandelion from flowers to seeds

たんぽぽの花が開いてから種になるまで。

コメント
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