弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

クリックで救える命がある

2007-12-09 19:32:49 | 歴史・社会
クリック募金というのをご存じですか。
インターネットのクリック募金サイトで、協賛企業が用意しているバナーをクリックして広告を閲覧すると、1クリックにつき1円がしかるべき団体に募金されるというものです。お金を出すのはその協賛企業です。クリックした本人はお金を出す必要がありません。

私の大学時代の友人の息子さんが、7年前に20代前半で起業し、クリック募金会社を始めました。外資系コンサルタント会社を退職しての起業です。見守るこちらもはらはらしながら、特許出願のお手伝いもしました。
以下のサイトです。試しに覗いてみてください。協賛企業ごとに、1人1日1クリックまでという制限があります。



先日12月6日の日経新聞夕刊に、このクリック募金が記事になっていました。わがdffは一番上に登場しているではありませんか。
「日本でのクリック募金の草分け的存在であるディ・エフ・エフ(dff、東京・中央)は、複数のクリック募金のポータル(玄関)となるサイトを運営する。2000年9月に開設し、累計で約1億6千万円の募金を集めた実績を持つ。開設当初は年間数万円だった募金額が、現在では年間6千万円程度と軌道に乗ってきた。」
「クリック1回で1円の募金になるが、閲覧者がお金を払い込むわけではない。クリックして移動する先はスポンサー企業が用意した社会的責任(CSR)活動ホームページになっていることが多い。「自社のCSR活動のアピールにつながる」(dffの清水久敬社長)といった狙いから、dffにクリック募金の参加申し込みが増えているという。」
清水社長こそ、わが友人の息子さんです。もうすぐ30歳という若さです。

そうでしたか。起業当初の苦しかった時代を乗り越え、事業として大きく羽ばたき始めているのですね。

ネットで検索したら、いろんなところで清水社長を見かけることができました。
社長TV:社長チャンネル:清水 久敬・株式会社ディ・エフ・エフ
プロデューサー列伝-vol3.清水久敬氏
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霞が関の埋蔵金とは

2007-12-07 21:09:47 | 歴史・社会
「埋蔵金」ある? 与党内で論争 歳出削減で財源捻出
2007年12月04日23時24分
「霞が関に「埋蔵金」はあるのか――。政府・与党内でそんな論争が続いている。きっかけは自民党内の財政再建重視派が、歳出削減で財源を捻出(ねんしゅつ)するとした民主党の参院選公約を「根拠のない『埋蔵金伝説』」と批判したこと。これに自民党内の成長重視派が「埋蔵金はある」と反論。福田首相は4日、「埋蔵金あればいいけどね。それはその時のお楽しみ」と記者団をけむに巻いた。」

特会の10兆円、国債返済に=「埋蔵金」で財政健全化-財務省
12月6日19時1分配信 時事通信
「財務省は6日までに、2008年度予算編成で財政融資資金特別会計(財融特会)の積立金から約10兆円を取り崩し、国債の返済に充てる方針を固めた。国債発行残高を減らし、利払い費抑制を狙う。財務省も主要先進国で最悪の状態である財政の健全化には埋蔵金の一部を活用せざるを得ないと判断した。
07年度末の積立金は約18兆円に上る見通しだ。」


最近になって、霞が関の埋蔵金騒動がやかましいですね。
これって、11月29日にこのブログで紹介した、高橋洋一氏が発掘したあれのことでしょうか。
「財務省は財政融資金特別会計と外国為替資金特別会計の二つだけで40兆円近く余剰金を抱えていました。そして財政融資資金特別会計の方は20数兆円のうち半分の12兆円を一般会計に拠出させました。これは財務省にとって屈辱で怒り心頭でした。」

小泉政権時代にすでに12兆円拠出しており、さらに今回10兆円を国債の返済に充てるのか、それとも、高橋氏が言っていた12兆円がじつは今回の10兆円のことであるのか、その点がはっきりしません。


いろいろ調べてみると、高橋洋一氏はこの10月に「財投改革の経済学」という本を出しているのですね。3990円ということで、私には手が出ませんが。
こちらの紹介によると、本の帯に竹中平蔵・慶応大学教授の推薦の弁――「今後、公的金融システムに関する分析や政策論議において、本書は間違いなく改革の基本バイブルとなる」
これでは財務省も隠しおおせないでしょう。
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このブログが本になった

2007-12-05 20:57:21 | Weblog
このブログは、gooが提供するサービスを使っています。gooのブログには、無料サービスと有料(月200円)サービスの2種類があり、私は始めてからずっと無料サービスでやってきました。有料サービスでは、アクセス解析が可能になる、画像容量が1TBに増える、デザイン修正が可能になる、データバックアップが可能になるなどのサービスが付加されます。
最近になって、アクセス解析を行いたいと有料サービスに変更しました。
すると、上記サービス以外に、「ブログ記事を書籍化するサービスが利用できる」という機能があることがわかりました。

このサービス、すべてネット上で行うことができます。
まず、ブログ記事のうち書籍化する対象期間を定め、その対象期間について記事をpdf文書化します。このサービスは無料です。pdf文書を見てページ数が適当でなかったら、対象期間を変更して何回でもpdf化を行います。
「これでいい」という姿が確認できたら、そのpdfについて「製本」発注します。発注して10日前後で製本化された本が配達されます。

本のサイズは、基本的に標準サイズ(B6)か文庫本サイズ(A6)のどちらかです。文字の大きさ、1ページの文字数などは指定できず、1種類(22文字×18行)しか有りません。ページ数は最大480ページ、また50ページ以下の場合は空白ページがつきます。
表紙のデザインは決められた中から選択します。

値段は並製本で白黒の場合、基本料金840円、1ページ当たり5円、送料525円です。2冊目以降は基本料金が640円、10冊目以降は420円となります。カラーだとページ当たり料金が27円になります。
上記料金に3500円をプラスすると「上製本」を作ることができます。あるいは500円アップで並製本にブックカバー(PP加工)を追加できます。


ブログ記事は、見たいときにはネット上でブログを閲覧すればいいわけですが、10年単位の時が経たら、果たして存続しているのかちょっと不安です。また一般に、うっかり消失する可能性について考えると、本にしておくのが最も安全であり、電子データは消失する可能性が高いと思っています。先日も、12年前の弁理士試験合格体験記を探したところ、電子データはどうしても見つからず、紙データからOCRで起こしたことがありました。

そこで私も、自分のブログ記事を本にしてみることにしました。

無料サービスでpdf文書化してみると、ブログ記事4ヶ月分で300ページ前後になります。1年間で3冊です。製本については、並製本と上製本のどちらが好ましいか、見てみないとわかりません。そこで、第1巻は上製本、第2巻は並製本で注文しました。本の大きさは標準サイズとしました。
その結果、並製本で十分であるとの結論に達し、第3巻以降は並製本に決めました。
pdf文書の一例をアップしました。1.7MBほどの大きさがあります。(pdf

このブログは去年の1月に開始しており、今年の8月までの記事が1~5巻に収まりました。下の写真がそれです。

  

並製本でブックカバーをつけ、送料込みで1冊4000円程度です。

取り敢えず、たとえ電子データが消失しても本として残ることが確実となりました。
また、友人との集まりに持参し、自慢するネタとして使うことができます。

なお、最初に注文した2巻を確認したところ、本がとても開きにくいことがわかりました。作った並製本をよく見ると、ホチキス綴じが施されています。これでは開きにくいはずです。そこで、製本元とメールでやり取りしました。本の厚さが1cm(約200ページ)以上になると、ホチキス綴じを併用しているようです。相談の結果、私の注文についてはホチキス綴じを行わないで製本してもらうことにしました。その結果、3冊目以降は開きやすくなりました。そのかわり、ページ数は300ページ程度に限定するようにしています。
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高橋洋一氏とはどんな人?

2007-12-03 20:56:15 | 歴史・社会
11月27日11月29日に紹介したとおり、財務省の官僚だった高橋洋一氏は、小泉内閣発足当時に竹中平蔵大臣から請われ、官僚在籍のままで小泉構造改革の手伝いを始めます。そして最終的には、官僚が絶対に是認しないような改革をいくつも成功に導きました。高橋洋一氏とは一体どんな人なのでしょうか。

経歴概略については前々回を見てください。

財務省の財政融資資金特別会計から一般会計に拠出するという話は、財務省にとって最悪でした。隠している部分はそれまで知られていなかったわけです。高橋氏から竹中大臣を通じて小泉総理の知るところとなります。これで財務省から官邸に来ている人はメンツ丸つぶれです。財務省の担当者も本当に怒っていました。
しかし高橋氏に言わせれば、その金は役所自身が稼いだわけではない。国民の目から隠しておくメリットは何もない。「お前は組織人ではないのか」といわれても「いや、自分のものではないからだ」としか言いようがない。
「私ごときが悪者になるくらいで改革が進むなら、他の人に迷惑がかからず男子の本懐でしょう。」

アメリカに留学する前、現職の財務官僚だったとき、忠実な財務官僚だったという自覚はありますか、という質問に対して。
「いや、ちょっとない。ただ、それほど周囲と敵対することもなかった。自分の狭い専門的な分野で独自にやっていたという感じです。たぶん、私は理科系(理学部数学科卒)だから、文系の人たちとやや違うのでしょう。文系の人たちには専門性がないのに対し、私は理科系で専門性があるから、組織にこびたり頼るという気持ちはない。もともと数学を専門に学んできたから、ロジカルなことの方が馴れていて、論理を曲げてまでも組織のために何かをやろうという意識はあまりない。根っこが変人なんでしょうね。」
「たまたま私は財務省の理財局に4年間もいて、財投改革などの金融分野には精通していた。」「そういった経験のある官僚が、まったくひょんなことから政治に使われたのが、私が構造改革に関わるようになった過程だったという気がします。」

数学科出身というのは珍しい経歴ですね、との質問に対して。
「大蔵省は話題作りのために、変わった人間を年に一人くらいは採っているんですね。私の場合、学生結婚もしていたから余計に珍しがられました。」「数学は子どもの頃からなぜか得意で、中学生のときには大学レベルの数学もわかった」
「理論的なことには自信があるから、組織に入っても『組織で何とか』とは思わないんですね。」「自分の力で結果を出すことができると、素直に喜んでしまう。」「郵貯が放っておくと十年ちょっとで確実に破綻することや特別会計を洗い直して数十兆円の余り金を見つけたときも似たような感じでした。」

理想の官僚像は?との質問に対して
「決められたことをやる。ただそれだけですね。官僚は政策立案に深く関わると道をあやまります。」「政策立案をやりたいのなら、政治任用になって官僚組織から離れるか、国会議員になればいい。そうすれば、うまくできなければクビというリスクと引き替えに、政策立案ができます。いわばハイリスク・ハイリターン。」「現場の官僚たちはそのように考えず、政治がどんなに代わっても、国を動かすのは自分たちだと内心考えている。リスクは採らないけど、政策立案はしますとうことで、ローリスク・ハイリターン。」

高橋氏には、「官僚主導破壊」などという思想があって構造改革を行ったのではなく、たまたま小泉政権の竹中大臣と波長が合い、うまく歯車がかみ合って高橋氏の能力が発揮されたということでしょう。数学科出身で専門知識が豊富であり、一方で「省益優先」に毒されていなかったのですね。
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迷惑メールフィルターのトラブル

2007-12-01 09:55:11 | サイエンス・パソコン
私のメールアドレスに届く迷惑メールの数は膨大です。1日40通程度になるでしょうか。
最近は、プロバイダーである@niftyが提供する迷惑メールフォルダーというサービスを利用しています。大部分の迷惑メールが、私のメールボックスではなく迷惑メールフォルダーに送り込まれるので、いちいち削除する手間がいりません。

4、5日前、私宛に送られたはずのメールが届かないというトラブルがありました。同僚弁理士のところには届いていたので、それを転送してもらいました。私宛のアドレスに誤りはありません。
もしや、と思って迷惑メールフォルダーを確認してみました。そうしたら、その中にそのメールはあったのです。迷惑メールではなく重要なメールが、間違って迷惑メールフォルダーに送られていたのです。

こういうこともあろうかと、迷惑メールフォルダーは数日おきにチェックするようにしています。しかし今まで、このようなトラブルは1、2度経験したきりです。

そうしたら突然、@niftyからメールが届きました。
「 この度、お客様がご利用の@niftyメールにおきまして、お客様宛の一部の
メールが誤って迷惑メールフォルダーに振り分けられるトラブルが発生いたし
ました。
 ■発生期間 2007年11月15日 16:30 ~ 17:30
         11月16日 16:00 ~ 18:00
         11月19日 15:00 ~ 11月27日 12:00
 ■発生した事象
  上記の期間、迷惑メールフォルダーで採用している株式会社シマンテック
  の判定システムが、トラブルにより誤判定しやすい状況になっておりまし
  た。そのため、お客様宛の一部のメールが誤って迷惑メールフォルダーに
  振り分けられておりました。」

今回の私のトラブルは、やはり@nifty側のシステムトラブルだったのですね。

しかし発生期間が延々と長いですね。こんなに長い間、トラブルに気付かなかったということでしょうか。

私は、迷惑メールフォルダーを数日おきに確認しているとはいっても、1週間以上ほったらかしにすることもありました。これからは、もっと頻繁に確認する必要がありそうです。
到着する迷惑メールの数を考えると、このようなシステムトラブルが発生したからといって、迷惑メールフォルダーサービスを止める気にはなりません。
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