弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

霞が関の埋蔵金とは

2007-12-07 21:09:47 | 歴史・社会
「埋蔵金」ある? 与党内で論争 歳出削減で財源捻出
2007年12月04日23時24分
「霞が関に「埋蔵金」はあるのか――。政府・与党内でそんな論争が続いている。きっかけは自民党内の財政再建重視派が、歳出削減で財源を捻出(ねんしゅつ)するとした民主党の参院選公約を「根拠のない『埋蔵金伝説』」と批判したこと。これに自民党内の成長重視派が「埋蔵金はある」と反論。福田首相は4日、「埋蔵金あればいいけどね。それはその時のお楽しみ」と記者団をけむに巻いた。」

特会の10兆円、国債返済に=「埋蔵金」で財政健全化-財務省
12月6日19時1分配信 時事通信
「財務省は6日までに、2008年度予算編成で財政融資資金特別会計(財融特会)の積立金から約10兆円を取り崩し、国債の返済に充てる方針を固めた。国債発行残高を減らし、利払い費抑制を狙う。財務省も主要先進国で最悪の状態である財政の健全化には埋蔵金の一部を活用せざるを得ないと判断した。
07年度末の積立金は約18兆円に上る見通しだ。」


最近になって、霞が関の埋蔵金騒動がやかましいですね。
これって、11月29日にこのブログで紹介した、高橋洋一氏が発掘したあれのことでしょうか。
「財務省は財政融資金特別会計と外国為替資金特別会計の二つだけで40兆円近く余剰金を抱えていました。そして財政融資資金特別会計の方は20数兆円のうち半分の12兆円を一般会計に拠出させました。これは財務省にとって屈辱で怒り心頭でした。」

小泉政権時代にすでに12兆円拠出しており、さらに今回10兆円を国債の返済に充てるのか、それとも、高橋氏が言っていた12兆円がじつは今回の10兆円のことであるのか、その点がはっきりしません。


いろいろ調べてみると、高橋洋一氏はこの10月に「財投改革の経済学」という本を出しているのですね。3990円ということで、私には手が出ませんが。
こちらの紹介によると、本の帯に竹中平蔵・慶応大学教授の推薦の弁――「今後、公的金融システムに関する分析や政策論議において、本書は間違いなく改革の基本バイブルとなる」
これでは財務省も隠しおおせないでしょう。
コメント
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