弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

福岡無法地帯に全国から警察動員を!

2012-04-22 18:06:07 | 歴史・社会
4月19日に北九州市で福岡県警の元警部が銃撃された事件で、福岡以外の九州の4つの県警が応援部隊として加わり、通学路などの警戒にあたっているそうです(4県警応援で通学路警戒 福岡の元警部銃撃事件)。
また、この事件を受け、松原国家公安委員長は21日、北九州市と福岡市を訪れ、犯行現場を視察しました(絶対に摘発…国家公安委員長が銃撃現場を視察)。

遅い!! 警察の対応は遅すぎます!!

福岡市は、昨年から今年の1月にかけて、すでに暴力が支配する無法都市になっていました。
建設業者に発砲後絶たず 立件わずか
2012.1.17 23:06 産経新聞
『福岡県中間市で17日、建設会社黒瀬建設の黒瀬隆社長(52)が銃撃され重傷を負った。隣接する北九州市で昨年11月に建設会社会長が撃たれ死亡するなど、同県では、暴力団が建設業者を狙ったとみられる発砲事件が後を絶たない。法規制は強化されているが、立件される事件はわずかだ。
相次ぐ発砲事件の背景をどう見るか。同県では公共工事が減少、平成22年4月に暴力団排除条例が施行されており、県警幹部は「発砲は、あいさつ料を払えなくなった業者への暴力団による威嚇だ」と指摘する。
警察庁によると、全国で昨年起きた発砲事件は44件。うち福岡県では全国最多の18件が発生。このうち9件は建設、土木などの業者が狙われた事件で、県警が容疑者を逮捕した事件は18件中2件。北九州市のある建設業者は「業界の幹部は皆襲撃を心配している。行政による対策も必要だが、容疑者を早く逮捕してほしい」と訴えた。』

福岡市では、何で一般市民がこのように暴力団から銃撃されるようになったのでしょうか。
「いつ標的に」 業者不安』(朝日新聞マイタウン福岡・北九州2012年01月23日)によると、
『土木・建設業界と暴力団の関係について、「10年ほど前は業界全体で付き合いがあった」と、北九州地区のある建設業者は明かす。下請けに暴力団のフロント企業を入れるなどしてみかじめ料を払い、代わりに他の暴力団による妨害などを排除してもらう――。そんな「持ちつ持たれつの慣習」だったという。
しかし、近年は不況のあおりで官民問わず工事が減る傾向にあり、「競争激化で、みかじめ料を払う余裕がなくなった」と、この業者は語る。北九州市発注工事の予定価格に対する落札価格の比率(落札率)は、05年度の約92%から10年度は約86%に低下。「損益ギリギリで入札しており、フロント企業を入れる余地が狭まった」と言う。
また、10年には県暴力団排除条例が施行され、暴力団への利益供与が禁じられた。今年2月には改正された同条例が施行され、業者が不当要求を受けた場合は、民間工事でも、県への通報が義務づけられる。
こうした経済情勢の変化や暴排機運の高まりの一方で、暴力団によるとみられる事件は凶悪化している。北九州市では昨年2月、ゼネコン事務所で社員が撃たれ、11月には建設会社役員が自宅前で射殺された。県警幹部は「建物などへの威嚇射撃から、人を撃つ方針に転換したと考えざるをえない」と危機感を強める。』

こんな無法都市が日本国内に現存するなんて、信じられません。
私が1月にこのような報道に接したとき、こう思いました。
「福岡市と北九州市に全国から警察官を動員し、徹底して市民を守らなければならない。そして、これ以上の犠牲者を出す前に、根源を撲滅しなければならない。」

去年の7月に私が釜石市を訪問した際、大阪府警のマークを付けたパトカーに出合いました。下の写真です。そのとき、全国の警察から応援に来ていたのだそうです。それと同じことを、福岡市と北九州市でやらなければならない。
 2011年7月 岩手県釜石市
今年1月の段階でそのように思いながら、忙しくてブログにアップせずにいました。
そうしたらこの4月になって、元警部が撃たれたとたんに、九州全域から警察の応援を受け、国家公安委員長が現地視察ですか。
遅すぎます。
市民が何人も殺害されたり重傷を負わされたりしているときには対応せず、元警部が銃撃されたとたんに動き出すとは何事ですか。

まあいいです。
今からでも、全国の警察を動員して福岡の無法地帯の治安を回復してください。
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