弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

電子出願ソフトの仕様変更

2006-04-10 00:07:29 | 知的財産権
パソコン電子出願において、特許庁電子出願ソフトがパソコンにインストールされています。まず出願書類をhtml文書とイメージ類として作成し、それらを特許庁電子出願ソフトに読み取らせます。電子出願ソフト内で書式等を自動チェックし、「正常」「警告」「エラー」のどれかが表示されます。私の場合、当然ではありますが、「正常」が表示された場合のみ出願を行っていました。

この4月1日に電子出願ソフトのバージョンアップがありました。その後のことです。今までだったら「正常」であるはずが「警告」と出ました。
要約書において、【選択図】を記入します。通常は「【選択図】図1」のように記入するのですが、「【選択図】なし」とすることもあります。
出願書類に図面を添付していても「選択図なし」とする場合もあります。今まではこのような場合でも警告は出なかったのですが、4月からの新バージョンでは、図面が存在するのに「選択図なし」とした場合、「警告」が出るようになってしまったのです。本当かどうか、特許庁に電話で確かめました。やはり、「そのとおりである」という返答でした。

今まで、「警告」が出たままで出願したことはありません。どうしても気持ち悪いです。仕方ないので、これからは図面が存在する出願では、要約書で「選択図なし」との記載はしないこととします。そのように出願人に断ります。

これでは明細書類作成の自由度が減るので、要約書で「選択図なし」とした場合には警告が出ないように仕様を変更して欲しいものです。
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