<3336> 奈良県のレッドデータブックの花たち (28) ウキヤガラ (浮矢柄) カヤツリグサ科
[別名] ヤガラ
[学名] Scirpus yagara
[奈良県のカテゴリー] 希少種(旧指定なし)
[特徴] 池沼や川などの浅い水の中に生える多年草で、球形の根茎から地下匐枝を伸ばし群生する。地上茎は太い3稜形で直立し、高さが70~150センチ。茎の下部に幅1センチほどの線形の葉が鞘状につく。花期は8~10月で、茎頂に長い苞葉が2~4個つき、その上に花序が出来る。花序は3~8個の小穂がついた枝を伸ばす。小穂は長さが3センチほどの長楕円形で、雌性期の雌しべが先塾し、遅れて雄性期の雄しべが熟す。実は3稜の倒卵形で、光沢のある灰褐色。
[分布] 北海道、本州、四国、九州。国外では朝鮮半島、中国、北アメリカ。
[県内分布] 広陵町、橿原市、下市町、大淀町、吉野町。
[記事] ウキヤガラ(浮矢柄)の名は、枯れて柄のついた実が水に落ちて浮いている姿が矢柄に似ていることに由来するという。自生する池沼が少なく、開発による生育地の消滅が懸念されるという。 写真は群生するウキヤガラ(左)、花(中)、名のもとになった長い柄が見える実(右)。いずれも広陵町の池。
物事には意味がある
その意味を知ること
これが物事に通じ
理解する近道である
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