<3473> 奈良県のレッドデータブックの花たち(83)キバナイカリソウ(黄花碇草) メギ科
[学名] Epimedium koreanum
[奈良県のカテゴリー] 希少種
[特徴] 山地の林内や林縁に生える多年草で、草丈は20~50センチ。葉は2回3出複葉で、長さが5~15センチの卵形乃至は狹卵形の小葉が普通9個。先が尖り、基部は心形。縁には刺毛が見られる。花期は4~5月で、茎の下部の節から細長い花茎を伸ばし、その先から花序を出す。花序には4~15個の花がやや下向きにつく。花は直径2~4.5センチの4弁花で、距が四方に伸び、船の碇のように見える。花全体が黄色を帯びるのでこの名がある。
[分布] 北海道、本州の主に日本海側。国外は朝鮮半島、中国。
[県内分布] 奈良市、桜井市、宇陀市、葛城市、御所市、五條市、天川村、川上村
[記事] イカリソウは茎の上部で3枝に分かれるところがあり、古名のサキクサ(三枝)に当てる説が見られ、万葉植物とする見解もある。漢方では淫羊霍(いんようかく)の生薬名で、滋養、強壮に用いられ、精力がつくと喧伝されて葛城山では持ち去りの激しい時代があり、数を減らして行った。なお、大和地方に分布するイカリソウは、当初ソハヤキイカリソウと見られていたが、日本海側に分布するキバナイカリソウとする説が有力になっている。 写真は花を咲かせるキバナイカリソウ(金剛山)。
時は数多の思いに触れ
数多の思いを掬い
そして 零してゆく
あるは喜びに
あるは辛さにかかわり
しかし 時は
何もなかったかのように
何ものにも遮られず
黙しながら過ぎてゆく
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