<1549> サ ク ラ 前 線
待たれ咲くさくらに惜しまれ散るさくら さくらさくらの 今年もさくら
ソメイヨシノの開花を告げて日本列島を北上して行くサクラ前線は今どの辺りなのだろうか。奈良市の佐保川堤のサクラ並木は蕾が膨らみ今にも咲き出しそうな木が圧倒的であるが、中には二、三分咲きのものも見られるといったところである。これからの気温の変化が気になるところで、冷え込みが続けば、開花は遅くなるだろう。
ときおりソメイヨシノに似た満開の花に出会うが、これはヒガンザクラ系のコヒガンザクラかエドヒガンと思われる。ソメイヨシノやヤマザクラよりも花期が早く、春の彼岸のころに咲くのでこの名がある。シダレザクラはエドヒガンの枝が垂れ下がる種で長寿を誇るものが多い。因みに八重ザクラは花期が遅く、天然記念物にも指定されているナラノヤエザクラは四月末から五月初めのころ花が咲き、サクラの花の殿を務める。
サクラはバラ科の落葉高木であるが、春にはバラ科の木の花がよく見られ、ウメやナシ、モモ、スモモ、アンズといった果樹類があり、低木ではユキヤナギ、シジミバナ、コデマリ、ボケ、ヤマブキ等々。これらの低木は刈り込みが出来る容易さがあり、公園や庭などに植えられることが多い。今咲き誇っているユキヤナギは叢生し、白い小花を枝ごとにびっしりと咲かせるので、全体が花に被われボリュームがあって、黄色い花のレンギョウなどとともに辺りを明るくするところがある。 写真は三分ほど咲いた佐保川堤のソメイヨシノの花(左)と満開のユキヤナギ(奈良市内で)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます