山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅱ.旅くらしの実際:11.旅くらしの費用

2007-03-30 08:56:36 | くるま旅くらしの話

くるま旅には一体どれくらいお金がかかるのかについて話したいと思います。勿論、どのような暮らし方をするかによって、費用には大きな差が出てくるわけですが、ここでは私どもの旅くらしのケースについて、簡単に紹介したいと思います。

まず、旅の内容ですが、私どもは基本的に次のように考えています。

①食事は家にいる時と同じスタイルとする

②移動はできる限り高速道を避け、一般道とする

③フェリー等も最短コースを選ぶ(船が苦手のため)

④宿泊は特別のことがない限り車中泊とする

⑤入浴は特別の場合以外は、料金の限度額を1人500円とする 

⑥キャンプ場の利用は、無料もしくは低額料金の所を選択し、AC電源等のある施設は必要最小限にとどめる

さて、費用の試算ですが、例えば、5日間の日程で北海度の旅に出掛けるとした場合、これはパック旅行などと比べれば、かなりの高額出費となりますが、くるま旅くらしでは、現役で忙しく、お金はどうでもいいからとにかくキャンピングカーで北海道に行きたいと思いつめているような人以外は、そのような旅の仕方は殆ど選ばないと思います。

くるま旅くらしは、長期間の日程であって初めてその真価が発揮されます。私どもは毎年北海道へ行くのを楽しみにしていますが、最低でも1ヶ月は滞在したいと考えています。夏を中心とした北海道のくるま旅くらしにはかなりの人気があり、年々その虜になる人が増えているようです。

今、北海道での1ヶ月間のくるま旅くらしを例にとってどれくらい費用がかかるかを述べてみます。(夫婦2人分)

交通費(軽油代、往復フェリー代、通行料など) 115,000円 

燃料(LPガス代)                              5.000

食費(材料費、外食費など)                    120,000

入浴料(温泉、その他)                         30,000

雑費(その他の費用・除土産代)                 30,000

合計すると300,000円となり、1日約1万円の計算となります。各項目については、かなり大雑把な数値ですので、ご了承ください。この費用は関東在住の私の家から北海道往復6千キロを走行したという計算に基づいています。これから判ることは、あまり走り回らないで、気に入った場所に長期滞在をしながら旅を続ければ、1日当りの費用単価は減少してゆくということです。又食費はお酒などを含むため少し多くなっていますが、工夫次第でもっと少なくて済ませることが充分可能です。

この1ヶ月の旅を、車ではなく航空機や列車などを利用して、1泊1万円程度の宿に泊って続けたと仮定した場合は、恐らく最低でも80万円程度の費用になるのではないかと思います。

コスト(費用)というのは、単に絶対額で評価するものではなく、その内容、価値を加味してなされるものと考えますが、リタイア後の有り余る時間を使って、じっくりと新しいスタイルの旅をより低いコストで味わえるのは、くるま旅くらししかないように思います。

旅の楽しみ方には、いろいろな方法、アプローチの仕方がありますから、人それぞれに自分のスタイルで楽しまれれば良いわけで、くるま旅以外の旅の仕方を否定するつもりなど毛頭ありません。斯く言う私でも、時々は車から離れた旅を考えることもあるのですから。

ところで、再び費用の話ですが、費用の回収というテーマがあります。キャンピングカーなどの高額な旅車を購入して、一体元がとれるのかどうかということですが、私の場合は4年足らずで回収ができていると考えています。仮に年に4ヶ月の旅を月80万円かけて行なうとしますと、320万円の費用がかかりますが、4年間では1,280万円かかることになります。これを月30万円のくるま旅くらしでは、4ヶ月で120万円、4年で480万円となり、初期費用の車の価格をこれに加えても1,280万円には届きませんから、もう回収はできたと考えていいと思っています。絶対金額だけで見ると、随分と贅沢をしているように見えますが、旅からもたらされるたくさんの出会いや発見の感動、それが鎮まった時の癒しの時間は、残された人生を創ってゆく活力の源となっていると思っておりますので、決して無駄遣いではないと思っています。

旅くらしの費用は、本当のところ各人区々であって、私どものケースがどれだけ参考になるのかはわかりません。費用のかけ方は、考え方次第であって、要するに自分の旅のスタイルに相応しいあり方を財布の中身と相談しながらつくってゆけば良いということでしょう。

この項を書いていたら、家内からクレームを付けられました。自分の家の内情を晒すものではないという主旨でした。しかし、新しくくるま旅くらしを始めようとする方のためには、そのレベルの是非はともかくとして、何かの物指しは提供しなければならないというのが私の考えです。いつの日か、如何に安い費用で旅を楽しんでいるかをテーマとしたコンテストなどが開かれれば面白いななどと思ったりしています。

コメント
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