山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅱ.旅くらしの実際:3.旅くらしのライフライン(その2)

2007-03-10 07:26:56 | くるま旅くらしの話

②旅車の駐車(宿泊)の場所を選ぶ

次に考えなければならないのは、駐車する場合の場所の選択です。一時駐車の場合はさほど神経を使う必要はないと思いますが、それでも悪天候時などは、選択の余地のある駐車場ならば、周囲の安全を確認して、ベストのポジションに停めるべきと思います。天災地変はいつ起こるか判らないのですから。

そして特に気をつけたいのは、宿泊時の駐車場所です。安易に何処でもいいやという決め方はダメです。気象状況、騒音状況、防臭状況、地震や津波への対処等々を考えながら、周囲の状況をしっかり確認してベストの駐車ポジションを選択すべきです。

私の場合は、宿泊の場合は、どのような場所であっても必ず確認することが幾つかあります。

 ⓐ頭を上にして寝られる場所か?

 ⓑ崖(上・下)の近くではないか?

  ⓒ大木の傍ではないか?

  ⓓ海や川の直ぐ傍でないか?

  ⓔトラックが近くに停まる場所でないか?

車の安全と安眠のために、このような条件ついて必ず確認します。勿論この他にも何点か確認事項はあるのですが、ラフラインという観点からは、特にⓑⓒⓓ等を重視します。

旅の途中で台風や集中豪雨に見舞われることがありますが、そのような時はこのような条件の前に、先ず安全な道の駅などを選びます。台風が来るというのに海の傍の道の駅や山間の狭い敷地に造られたキャンプ場などは決して選びません。最近は、異常気象の所為なのか、北海道にも台風が来襲することが多くなり、ⓒの大木の傍などというのは、妙な話なのですが、現実問題としてキャンパーが倒木の下になって亡くなられるという事故もあり、倒木が車を直撃して真ん中がぺちゃんこに潰された写真を見たこともありました。ですから、林間のキャンプ場などに泊る時でも、気象状況によっては、的確な判断と慎重な対応が求められるのです。

⑵コミュニケーション手段の確保

ライフラインについて次に大切なのは、コミュニケーション手段の確保ということでしょう。いざと言う時に何処とも連絡を取る手段がないほど困ることはありません。町の中や近くであれば、さほどの心配は不要かも知れませんが、山の中の、熊でも出そうな場所で災害に遭遇してしまった場合には、これは連絡を取るのが困難になります。

先ずは携帯電話が重要となります。現在でも北海道や東北の山間部などでは圏外となる地区がありますが、このような地区に入った時には、特に災害や事故に巻き込まれないように留意する必要があると思います。現在の所無線でも所持していない限りは、何といっても携帯電話が一番頼りになるように思います。

しかし、携帯電話の場合に気をつけなければならないのは、バッテリー切れにならない様にすることです。急いでいる時にバッテリー切れで通話が途絶えてしまうようなことになると一大事です。常時早めの充電を心がけることが大切です。又、夫婦の場合は、費用が嵩みますが、一人1台づつ保持していると安心です。私どもの場合は、旅先で夫婦別行動の時が多いものですから、携帯電話は連絡を取り合うための、それぞれの必需品となっています。

以上の項目をくるま旅くらしのライフラインとして強調しましたが、いわゆるライフラインとして取り上げられる、水、電気、ガス等が重要なのは勿論です。只くるま旅くらしでは元々自給自足のくらしですから、不断の心がけさえしっかりしていれば、これらについてあたふたすることはないように思います。但し道路などが寸断されて動くことが出来ず、同じ場所に長期間閉じ込められてしまったような場合は、これはもうお手上げで、自給が効く間に何とか関係先と連絡を取るしかないと思います。

私どもの場合は、飲料水は市販のか若しくは名水などがあればそれを汲んで充当し、専用の箱(この箱は手づくりで、飲料水の保管の他に、3個を積み重ねてバンクベッドの昇降用としても使っているのですが)に2Lのペットボトルを12本入れて早めに補給しながら使うようにしています。洗い物用の水は、毎日給水できる場所を探して、常時40Lくらいはタンクに満たすようにしています。又電機については、発電機を積んでおり、これを回すガソリンやオイルも在庫量をチエックし、少なくなったら早めに補給するようにしています。なお、ガスについては、LPガスの5kgボンベ2本を積んでいますが、一方が空になったら、すぐに充填所を探して早めに補填するようにしていますし、この他カセットガスも常時数本は具備するようにしています。

各自いろいろ工夫されたらいいと思います。それもまた楽しみの一つです。

コメント
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