山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅱ.旅くらしの実際:1.食事について(その1)

2007-03-05 00:38:25 | くるま旅くらしの話

今日からしばらくの間、くるま旅くらし入門講座パートⅡを続けることにします。時々閑話や休みを入れながら進めることにします。

くるま旅くらしの中で最も重要なテーマの一つが食事だと思います。食事は健康管理に直接結びついていますし、又大きな楽しみの一つでもあります。偏って楽しみすぎると、健康を損なうことにもなり、還暦を過ぎる頃の世代からは、このバランスをどう取るかが結構難しい課題となります。中国に「医食同源」という言葉がありますが、私はくるま旅くらしの食事の基本発想は、この医食同源にあると考えます。還暦前後の世代では、無病などという人は殆ど存在せず、誰もが何がしかの健康危惧の要因を抱えているに違いありません。そしてその多くは、食事に深く係わっているのではないかと想像します。

斯く言う私も、糖尿病を宣告されてから間もなく20年になろうとしています。糖尿病では、治療の核に食事療法があり、厳しいカロリー制限が図られています。20年近くあれこれやってきて、現在薬を飲むことも注射をすることもなく、一応健康のレベルに留まっておられるのは、食事への取り組み、こだわりのお陰だと思っています。

さて、この食事への取り組みですが、これは実は人それぞれの体調に合わせて考えてゆかなければならないものであり、私のケースだけを強調してもあまり意味がありません。人それぞれの食事の仕方がある訳ですが、普段自分が体調をベストに保てる食べ方を承知している人は、旅くらしの間もそれと同じ様な食べ方を心がけるべきでしょう。又、医者の処方に頼らなければならない人は、その処方に従った食事を摂る必要があります。要は、旅に出掛けて来たのだからと、自分に甘え、うまいものを精一杯食べてやろうなどと考えないことです。グルメの旅は、この意味では要注意です。毎日ご馳走を食べるような暮らしが、体調にどのような影響を与え、どのような結果をもたらすかは、還暦前後の世代では容易に想像できることでしょう。どうしてもグルメにこだわりたいのであれば、量(カロリー)の少ないものを、毎日ではなく時々というような心がけが大切ではないでしょうか。

私どもの場合の実際は、朝食はパンとコーヒー、それにヨーグルトに野菜程度の簡単なものです。昼食は、外食は殆どせずに、ご飯を炊いておにぎりを作って食べたり、或いはうどんを茹でて食べたりしますが、カロリーや塩分などを取り過ぎないように注意します。うどんなどは塩分が多いので、要注意です。食事の楽しみは何といっても夕食だと思いますが、私どもはお酒を飲みますので、どうしてもこれに合せるようなメニューとなりますが、魚にしても肉にしてもカロリーオーバーとならないよう摂り過ぎに注意し、野菜類を多く食べるように心がけています。

夫婦といっても嗜好には違いがあり、私は肉を殆ど食べず、魚と野菜中心ですが、家内は肉大好き人間ですので、この調整は結構難しいのです。好きなものをそれぞれつくれば問題ないのでしょうが、それは常時はとても無理なことです。結局は毎度どちらか一方が妥協する形になりますが、旅くらしでは、その土地、地元での新鮮な食材を手に入れることができますので、それらを手に入れたときは、好みなどの問題は消えてしまうことが多いように思います。春の東北の旅くらしなどでは、都会では想像もつかないような山菜(例えばカタクリの花や春ランの花など)が売られていたりして、それらを茹でたり、天ぷらにしたりして楽しみます。

食事のメニューについては、基本は個々人の体調に合わせて考えればいいことですから、医食同源を守ってそれぞれが工夫されれば良いことだと思います。

次に調理の用具等について少し述べることにします。先ず、主食であるご飯の炊飯ですが、これにはいろいろな方法があります。電気釜、ガス釜、アウトドア用のラジウスなどを使っての飯盒炊飯など、それぞれの事情に合わせて使い分ければ良いと思います。一度にたくさん炊いたものを冷凍にして保存し、電子レンジで温めて食べるというような方法をとっている方もおられるようです。

私どもの場合は、2合程度炊ける小さな釜で、備付けのLPガスコンロを使って炊いています。20分程で出来上がりますので、面倒くさいと思わなければ、毎々暖かいご飯を食べることが出来ます。車の中ではLPガス用のガス釜はボンベを別に用意しないと使えませんので、このような炊き方を選びました。以前はカセットガスを使った専用の炊飯器を使っていましたが、故障が多く、使用を断念しました。又、電気釜は消費電力が大きく、バッテリーに負担をかけるし、エンジンをかけながらの使い方では、場所を選ばなければならず、使い勝手が悪いので、これも選びませんでした。同じような理由で、電子レンジも使用していません。旅車によって、設備にはそれぞれの特長があると思いますので、それをうまく活用すれば良いことなのだと思っています。

(話が長くなりますので、以下は明日に続きます)

コメント
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