山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰ.旅車の取り扱い方:4.旅車の非常時の対応について

2007-03-02 00:45:09 | くるま旅くらしの話

くるま旅では、思いもかけぬ出来事に出くわすことがあります。在宅時であっても、突然の出来事には驚き戸惑うものですが、ましてや出先の場合は、よほど不断から非常時を想定しての対応を考えておかないと、いざという時どうしようもなくなる危険性があります。旅車においては、故障や事故等が想定されますが、自分だけは大丈夫と過信しないことが先ずは、第一の心がけだと思います。

先ずは故障に対する対応ですが、これは故障の場所、レベルによって対応が異なるわけで、故障の箇所、原因が分かり、自分でも処置できる場合は、出来る限り早く処置をとるべきでしょう。しかし、故障の原因が分からず、車の運転に支障をきたすような場合は、ためらうことなく関係先に連絡して対処のあり方を教えて貰うようにすべきです。車を買ったときのディーラーや販売会社系列の最寄りの店などに連絡を取り、処置を仰ぐべきです。このためには、予め連絡先を一覧表などにして携行しておくことが大切です。非常時の連絡先については、旅車だけではなくあらゆる事態を想定して、緊急連絡先一覧を作成しておき、携行すべきです。

現代は携帯電話が発達して、いつでもどこでも連絡が取れるようになりました。多少費用はかかりますが、夫婦二人旅の場合は、それぞれが携帯電話に加入して携行していることがくるま旅くらしの必要要件のように思います。2台あれば安心です。携帯電話の弱点は、バッテリーが切れると何の役にも立たなくなるということですが、非常時には1台の携帯電話では、もしかすると電源切れなどで困惑する可能性があります。例えば、東北や北海道の山奥で車が故障して動かなくなったりしたら、これは大ごとです。直ぐに充電できる装置を用意しておけば大丈夫ですが、非常時対応は細かい所まで配慮して考えておくことが大切です。

また、車が運転不能になった場合は、これはもうSOSを出して、JAFなどの救援を仰ぐしかありません。JAFへの加入もくるま旅くらしでは必要条件の一つのように思います。

次に事故ですが、これは基本的には普通の他の車の場合と同様です。怪我人が居る場合は、応急処置を講じ、直ちに救急車の出動を依頼するなどの対応が必要です。同時に所轄の警察署への連絡も必要でしょう。又、保険会社への連絡もスピーディに行なう必要があります。これらの一連の対処要領については、いざというときにはなかなか冷静になれず、戸惑うことになりますので、予め要領の一覧メモ等を作成し、常時わかる所において置けば安心です。

私は、旅の途中で交通事故に遭遇したことはありませんが、故障には何度か見舞われています。その最大のものは、山陰の鳥取郊外を走っている時、ある交差点で突然ブレーキが効かなくなり、驚いて降りて見ると、何と左後輪から煙が出ているではありませんか!直ぐに近くにあったタイヤ館に車を入れ、チエックしてもらったのですが、パンクではなく、油漏れがあってそれが摩擦熱で発煙しているという状況でした。直ぐにJAFに連絡したのですが、牽引用の大型の車が出払っていて無いため(実際は自走が可能だったのですが)、それが戻ってから現場に行くということで、2時間も待たされることになりました。それから後は大変でした。JAFの方はいろいろご苦労されて、ディーラーや修理工場をたらい回しされた(年末近くだったため整備工場などが大変混み合っていた)後で、ようやく再度ディーラーに渡りを付けて頂き、故障発生から5時間ほど経った20時過ぎ、ようやく原因が分かりました。ベアリングが壊れてオイルシールを破損し、そのためオイルが漏れてブレーキが効かなくなり、その漏れたオイルで発煙したというのが判りました。しかし部品がないため、修理が出来ず、部品到着まで1週間ほどかかるとの話でした。困却しましたが、車を置いて関東の我が家に戻る気にもなりません。やむ無く部品が届くまでディーラーの駐車場を借りて、そこで生活することにしました。結果的には3日ほどで部品が到着し、正常に戻ったのですが、この間おかげさまで鳥取の市内観光などをさせて頂き、鳥取の街の様子をかなり知ることが出来ました。

この故障を振り返ってみますと、1日ほど前から後部で走行時に異常音が発生しており、何度も車を停めてチエックしたのですが、原因が分からず首をかしげながら走ってきたのです。途中高速道なども走ってきましたので、後で考えると大変恐ろしい状況であったわけです。幸いなことに故障に気づいたのが一般道の交差点での一番前の停車だったことでした。もし前に車が居たら追突していたかもしれません。郊外であっても店舗や工場などの多い場所だったことも幸いしました。しかし、このような幸いがいつも保証されているとは限りません。何よりも不断のメンテナンスが第一で、故障を起こさないようにすることが肝要ですが、まさかの場合は、自分の力ではどうにもなりませんので、いつでもどこでも関係先に連絡を取れる体制をしっかり作っておくことが大切だと考えます。私の場合は、緊急時の連絡先(全国版)を作成し、クリアファイルのノートに入れています。又、最悪の事故のことも考えて、二人の住所・氏名・血液型・緊急連絡先と電話番号等を書いた大型のメモをクリアファイルに入れ、運転席の脇においておくことにしています。

この他にも自然災害への遭遇などが考えられます。例えば走行中に落石に当るとか、或いは崖崩れや土砂災害に巻き込まれるなど、自然災害は途轍もない大きなエネルギーを持っている場合が多いですから、要注意です。これに関しては、事前情報を的確に把握し、絶対に無理や無茶をしないことです。台風や大雨などの場合は、出来る限り走行を取り止め、安全な場所に避難して被害を避けるのが第一です。又、天候が回復しても地盤等には異常があることも考え、山間地などの通行は可能な限り避けるようにした方がいいと思います。自然に対しては、臆病であることが何よりも大切と考えます。 

コメント (2)
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