山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰ.旅車の取り扱い方:3.旅車のメンテナンスについて

2007-03-01 00:03:34 | くるま旅くらしの話

今回のテーマは、旅車のメンテナンスを取り上げます。車の整備などに関しては私よりも遙かに詳しい方がたくさんいらっしゃると思いますが、そのような方はどうぞパスしてください。ここでは、私の経験や知人の皆さんの話などから気づいたことについて紹介することにします。ポイントとしては、次の5つを取り上げたいと思います。

エンジン周辺

 エンジンは旅車の生命でありますから、最もケアーしなければならない所です。直接エンジンをどうこうすることはありませんが、エンジンの調子を快適に維持するためには、①オイルの点検と冷却水のチエックは必ず毎日行なうべきかと思います。オイルや冷却水をチエックする場合の各器具の取り付け位置は、車によってそれぞれ異なると思いますが、全てを車屋さんに任せて、エンジンルームなどは一度も見たことがないというのでは、いざというときの応急処置も出来ないことになってしまいます。

斯く言う私も旅先でオイルの警告灯が灯って大慌てをしたことがありますが、その時まで一度もエンジンルームを覗いたことがなかったのでした。私の旅車はトヨタのカムロードベースのディーゼルエンジンで、それまでトラックのエンジンルームを開けて覗こうなどと考えたことは一度もありませんでした。しかし、赤ランプが灯ったとなりますと、背に腹は変えられません。戸惑いながらも助手席の留め金を外して覗き込み、オイルの補給をしたものでした。それ以降は、時々覗くことにしています。

オイルについては、ディーゼルの場合は汚損だけではなく、損耗もあるようですので、要注意です。基本的には、車屋さんのアドバイス等にしたがって、早めに交換することが第一だと思います。冷却水も不足とならないよう、チエックをしっかり行ない、必要に応じて補給を行なうようにします。

前部

  運転席周辺の機器では、先ずワイパーとウインドウオッシャー液のチエックがあると思います。これらについては、一般の車と同様に考えれば良いわけですが、雨天の場合は必要欠くべからざる機器でありますので、不断からキチンとチエックを行い、ワイーパー・ブレードの交換やウオッシャー液の補給なども早めの行なうことが肝要と思います。それから サイドミラーですが、これは自分の視野が最大に活用できるように微調整をして、設定しておくことが必要です。運転席よりも後部の車体の方が幅の広い車では、サイドミラーは左右とも運転上の命綱といってもいいものです。角度を微調整することによって、運転席からの視野はかなり違うものです。この辺りは鈍感ではなく、敏感力を働かせたいものです。

⑶足回り

  足回りの基本装備に関しては、エアサスを入れるなどの手当てをされている方も多いようですが、先ずはタイヤのメンテナンスが肝要と思います。私は旅車のメンテナンスの中で最も重要なのがタイヤの管理ではないかと思っています。というのも、旅の途中でタイヤがパンクしたとか、バーストしたとか言う話を耳にすることが結構多いからです。高速走行時などにタイヤがおかしくなったら大事故につながる危険性大です。旅車は、特にキャブコンの場合は、図体に対して足の方はいかにも華奢な姿をしているのは、皆さんご存知のとおりです。労わりながら走ることが大切と考えます。

タイヤの取り扱いについては、①空気圧②磨耗がチエックポイントだと思いますが、毎日の目視点検の中で、しっかり確認する必要があります。空気圧については、前後輪の内どれか一つでも甘いものがあれば、要注意です。窒素ガスを入れるなど、安定度の高いものがベターのような気がします。又磨耗に関しては、冬タイヤ夏タイヤを問わず、ぎりぎりまで使うのではなく、早めの交換を心がけるようにすべきと思います。ローテーションも早めに行い、全体としての走行時のバランスをベストの状態に持ってゆけるように心がけることが大切でしょう。

私の場合は、タイヤは2万キロ超えれば交換の時期を考えるようにしていますし、旅に出かける前には、必ずかかりつけの専門店に行き、タイヤの空気圧やバランスのチエックを行なってもらうようにしています。

⑷後部

  車の後部については、走行中には確認が難しい状態にあります。後部に何も付属品がない場合は、それほど気にすることもないと思いますが、バイクキャリアやゴミ箱などを積んでいる場合には、脱落などせぬよう、出発前に充分確認しておくことが大切です。高速道などで積荷を落としたりしますと、大ごとになる場合がありますので、油断は禁物です。

⑸内・外装全般

 車全体の様子のチエックですが、基本は不断の4S(整理・整頓・清潔・清掃)を心がけることにあります。車の内外とも不潔で汚れているような使い方は、旅くらしそのものがだらけたものとなりがちで、本当の楽しみとは別の世界を背負い込むことになるような気がします。

 車の内部に関しては、不断から荷物の上手な収納を考えるとともにゴミ処理などを適確に行いたいものです。又、走行時は車の振動や揺れで荷物が動いて落ちたり、ドアや引き出しなどが開いてしまうようなことが起こりますので、落ちない工夫や施錠等はしっかり行なうようにします。

 外回りについては、図体が大きいので、掃除や手入れとなるとなかなか大変ですが、まとめて一度に行なうのではなく、こまめに取り掛かることが一番大切のように思います。雨天時やぬかるみ等の走行では車の汚れがひどくなりますが、それをいつまでも放置しておくのではなく、ザッとで良いから時間を見つけて汚れを拭くようにしておくと、気分も爽やかになるに違いないと思います。

 今回はごく当たり前のことを書きましたが、要は自分の旅車を労わりながら、大切に扱うことがくるま旅くらしを健康的に行なってゆく上で重要なのだというふうに考えて頂きたいのです。旅車も買った当初は猫かわいがりしていたものが、時間が経つにつれて、鬼っ子扱いに豹変するなどというようなことがないようにしたいものです。旅車を大切にするというのは、メンテナンスをキチンと行なうことと同義語だと思います。車はものを言いませんが、あなたの扱いへの回答はその姿の中に歴然と表しています。自分の旅車に惚れぬくことが大切だと思っています。

コメント
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