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損賠訴訟:姫路の男性、閉め出しで提訴 業者ら相手取り /兵庫

2009年06月06日 | サポーター会員制度
 家賃滞納を理由に賃貸マンションから閉め出され、居住権を侵害されたとして、姫路市の賃貸マンションに住む飲食店員の男性(53)が市内の不動産管理会社と大家の男性を相手取り、慰謝料を含め140万円を求める損害賠償請求訴訟を1日、姫路簡裁に起こした。管理会社は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

 訴状によると、男性は昨年6月の約3日間と今年5月1~20日、ドアの鍵に専用カバーを付けられて閉め出されたため、車の中で生活し、腰を痛めるなどした。また、督促などの際に管理会社の従業員から罵詈(ばり)雑言を浴びせられたり、軽い暴行も受けたとしている。

 男性は03年4月ごろ入居。敷金20万円、家賃6万6500円(駐車場代含む)だったが、収入が安定せず、昨年6月ごろには家賃滞納額が約35万円に達したため、給料日に滞納分2万~3万円を上乗せして家賃を支払う約束を管理会社と交わしたという。男性側は、支払いが滞ると「閉め出すぞ」などと脅された、と主張している。

 男性側代理人で「全国追い出し屋対策会議」事務局長の堀泰夫司法書士は「滞納者に通常行うべき法的措置ではなく、違法行為で債権を回収しようとしたもので、管理会社の対応も悪質だったため提訴に踏み切った」としている。【久野洋】

〔播磨・姫路版〕 (毎日新聞 )


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