村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋もはや

2018-10-16 22:47:57 | 紫廼茶話会
秋もはや
はらつく雨に
月の形
芭蕉


時紫兎先生のお稽古
時間は10時半から始まる
でもその前に整形外科へ寄るぞと
朝早起きして出掛けた
整形外科のリハビリは
無理しないで週に二度くらい
通えばよいと決めた
駅までの途中に病院はあるので
歩いて寄り
それから駅まで少し歩いて
電車を二駅乗れば
先生の駅になる
自宅から寄り道しなければ
30分から一時間以内で必ず着く
近くて嬉しい

寄付の掛けものは蓮月
本席は侘びた表具の宙宝の一行
話尽山雲海月情

山雲海月情
サンウンカイゲツノジョウ
『碧巌録』第五十三則
野鴨子。
知何許。
馬祖見來相共語。
話盡山雲海月情。
依前不會還飛去。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雲路まどわぬ

2018-10-15 23:48:14 | Weblog
年毎に雲路まどわぬ雁金は
心づからや秋を知るらん
凡河内躬恒

凡河内 躬恒オオシコウチノミツネ
貞観元年(859年)? - 延長3年(925年)?)
平安時代前期の歌人・官人
三十六歌仙の一人。



昨日から
月曜日は必ず整形外科の病院へ行こう
と思っていた
気分がくじけないうちに
起きたらすぐ行くぞ
午前中に行くぞと
気をいれてゆっくり歩いた
リハビリを三種類
終わると11時
帰りは気分よく
昔ながらの喫茶店に
寄ろう

チーズトーストと珈琲
朝御飯が遅かったので
ちっともお腹が
すいていない
食パン二枚にチーズハムを挟んで
三つに切ってあるのだが
一切れで満腹
残りは持ちかえりする
でもまだデザートなら食べたい
調子にのって
白玉あんみつを追加注文し
もちろんこれは完食
満足 満足
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文の会正午茶事

2018-10-14 22:56:14 | 茶事 茶会 
文の会のヒロコ様とバイ様から
お茶事のお招きを受けた
私めの古稀のお祝いを
して下さるとのこと
正直まだ古稀には早いのだが
招くほうも招かれるほうも
先のことはわからない
生きているかいないか
先のことはわからない
私は今68歳
数えでも古稀は来年
早めでも
出きるときに茶事をひらこうとのことで
早め古稀祝いの茶事
有難いことだ

水屋はヒロコ様
点前はバイ様
招かれたお客は四名
私と今年は年女の松風様と
森金さんとサカチカさん

帰りにはお赤飯をお土産に頂いた



茶事に招かれた幸せを感じつつ
お赤飯をパクパク
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋風に

2018-10-13 22:15:08 | 紫廼茶話会
秋風に折れて悲しき桑の杖 芭蕉


今日は紫兎先生の七事式のお稽古
まだ足がつって痛くて
杖を外せない

寄付は酒井抱一
本席は清巌の円相
清巌は
清巌宗渭セイガンソウイのこと
安土桃山・江戸前期の臨済宗の僧
大徳寺百七十世
近江生
諱は宗渭
号は自笑子・孤陋子

三友の式と壺付花月と濃茶付花月
写真は
紀伊上臈杜鵑キイジョウロウホトトギス
と高砂芙蓉タカサゴフヨウ

稽古の帰り
想望庵さんと茶会の打合せ
二人で12月に茶会をひらく
はじめは目黒区役所の予定だったが
予約者が一杯で
全くとれなかった
やむを得ず
茶会の場所を変えた
久しぶりに想望庵さんのお宅で
茶会を披らく
どこのお菓子にしようか
お弁当はどうしようかなど
楽しいことから先に決めた
取り合わせは これからだ

写真の花は
想望庵さんが入れたもの
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槙の下露 マキノシタツユ

2018-10-12 22:46:42 | Weblog
寂しさは
深山の秋の朝曇り
霧にしをるる
槙の下露
後鳥羽院
新古今和歌集


今日は必ず行くぞと決めて
11時頃 整形外科へ行った
この何ヵ月に
8月に二回
9月に一回しか行ってない
これじゃリハビリにならない
今日は診察を受けた
筋肉が以前より痩せたとのこと
筋肉を付けないと
日常生活に支障が出る
みんなについて歩けないと
迷惑をかけるから
リハビリと筋トレに頑張ろう

いつもの喫茶店の
ケーキセット
モンブランとアメリカン

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山路かな

2018-10-11 23:42:43 | Weblog
蕎麦はまだ花でもてなす山路かな 芭蕉

今日の木製稽古はお休み
夕方までボーっとしてた
ピンポンが急になり
飛び起きると森金さんだと

あれ森金さんは今日は休みだったはず
予定が変わってお稽古が出きるようになったのかな
わが姿をチラッとみると
タンクトップにパジャマのズボン
ひどい格好だ
羽織るもの
なんかないかな

掛軸も花もそのまま
炭はこれからおこしてもいいし
電気でもいいか
軽く掃除しないとと
そんな事考えながら階段を降りて玄関の鍵を開けると
森金さんの妹さんが立っている
食パンを下さるとかで
わざわざ持って来て下さった
ありがとうございます
変な格好で失礼しつつ
わたしめ喜ぶ
妹さん声がそっくり
今日の夕御飯はお蕎麦なので
明日頂きます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋風聞くや

2018-10-10 23:38:58 | 村雨庵 稽古 
よもすがら秋風聞くやうらの山  曾良

秋めいて来た
今日は水曜稽古
大板の中置で各自お点前する
大板は利休好み
風炉の前に柄杓と蓋置を
横に一文字に置くので
小板の中置よりも点前はやりやすい

天保十年の茶式花月集に
柄杓と蓋置を大板に置いてある図と
勝手付に柄杓と蓋置をかざってある図が出ている
今と全く同じだ

菓子は
練りきりの竜田と
柚子まんじゅう

干菓子は博多の「鶏卵素麺」と
京都かぎやの「野菊」

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月の光を待つほどに

2018-10-09 22:36:38 | 能・謡
十番
ありあけの 
月の光を 
待つほどに
わが夜のいたく 
更けにけるかな
  藤原仲文 拾遺集436

まだ知らぬ 
ふるさと人は 
けふまでに
来むと頼めし 
われを待つらむ
  菅原輔昭 新古今集909

この二首は
十五番歌合の十番の和歌

十五番歌合とは
藤原公任が選んだ三十名の歌人の歌を
十五番の歌合せにしたものだとか


今日はお謡
ずっとお休みしているので
ご挨拶に伺った
久しぶりに降りた原宿駅前は
いつものように観光客で混雑
原宿からタクシーで650円
稽古場ではナベサンがお稽古中
先生の声も心地よく響いてる
そうそうこんな感じだ

出かけてみれば
五感が刺激を受けて
やる気が出てくる
家にいるだけではダメなんだろうね

帰りのタクシーの窓から
ゴーカートの写真を撮った
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深山路

2018-10-08 23:00:03 | 古筆
菓子の銘は深山路
美味しかった

今日は古筆の研究会
世尊寺流は入木道(書道)を家業・家学とし
鎌倉時代前期には
大嘗会などの重要な公事や
摂関の進退に関わる上表文の作成に際しては
世尊寺家の当主が
清書を行う故実が確立した
と(ウィキペディアより)
その
世尊寺流の歴代
1 藤原行成(972-1027)
2 藤原行経(1012-1050)
3 藤原伊房(1030-1096)
4 藤原定実(?-?)
5 藤原定信(1088-1156)
6 藤原伊行(1139?-1175?)
7 藤原伊経(?-1227)
8 世尊寺行能(1179-1255?)
9 世尊寺経朝(1215-1276)
10 世尊寺経尹(1247-?)
11 世尊寺行房(?-1337)
12 世尊寺行尹(1286-1350)
13 世尊寺行忠(1312-1381)
14 世尊寺行俊(?-1407)
15 世尊寺行豊(?-1453)
16 世尊寺行高(1412-1478)
17 世尊寺行季(1476-1532) - 正二位参議
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中有風露香

2018-10-07 23:13:45 | 羊遊会
今日は羊の会
三友之式

秋の花をたくさん揃えて
花寄せ
聞香のあとは菓子付花月

写真の掛軸は
森金さんのもの
聞くところによると
全く記憶にないが私が
以前あげた物のようだ
それなのに読みに自信がない
さてこの一行を
どう読むか
森金さんはちゃんと勉強し
完璧に説明してくれた
と思うが
耳から入ったことはすぐ忘れる
三歩あるいたから
記憶に残っていない
これじゃ
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」
とチコちゃんに叱られるね


中有風露香
中に風露の香り有り
なかに ふうろの かおり あり

蘇軾の詩より
弱質困夏永。奇姿蘇曉涼。
低昂?金杯。照耀初日光。
檀心自成暈。翠葉森有芒。
古來寫生人。妙?誰似昌。
晨粧與午醉。真態含陰陽。
君看此花枝。中有風露香。

意味は全くわからないが
最後の対句のところのようだ

君看よ此の花枝、
中に風露の香あり。

花寄せにふさわしい


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

憂きわれを

2018-10-06 22:44:42 | Weblog
憂きわれを寂しがらせよ秋の寺 芭蕉


しばらく謡の稽古をしていない
一応先月までお休みさせて頂いたが
今月こそは稽古に出かけないと
と思う
それには稽古をしていかないと
と思うのだが
その気にならない

よくあること
私も若い時は飽きっぽく
稽古をすぐに休んだり
尤もらしい理由をつけて
習い事のお稽古を止めてしまった
お謡もそんな危険を孕んでいる

本を並べてみると
光悦の嵯峨本でなくとも
ただのお稽古の謡本でも
美しいなあと感心してる
止めたら
縁がなくなるぞと
言い聞かせて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山路の暮れは家ぞ恋しき

2018-10-05 23:58:33 | Weblog
神ならば
岩おしわけて帰らまし
山路の暮れは家ぞ恋しき
加納諸平

加納 諸平カノウモロヒラ
1806-1857
江戸時代後期の国学者
通称は小太郎
別名は兄瓶エミカ
号は柿園シエン


写真は
買ったばかりの茶碗
値段は凄く安い
箱はない
昨日の木曜稽古で
窯元は何ですかと聞かれた
聞かれて それから考えた

白衣観音の絵が書いてある
珍しい
私は今までで見たことはない
とても上手な絵だから
絵描きの人が書いたかも知れない
落款らしきものも書いてある
衣の白い釉薬が厚ぼったい

高台を見ると
土はとても赤い
高台内に印がある
楕円に 霞田園
と読める
これがわかればすぐ詳細は判明するのだが
不明
大きさは11.5センチ
高さ7センチ
小さめだ

しばし集中して考えた
私の答えは
これは日本のやきもの
絵御本写し
白泥を一陳という方法で
装飾によく使うから
少し前の時代の万古焼の
絵御本写と決定
さて
どんな時に使おうか
案外悩む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不破の関屋

2018-10-04 23:00:09 | Weblog
人住まぬ
不破の関屋の板びさし
荒れにしのちは
ただ秋の風 藤原良経


先日トーハクで展示されていた土偶

愛嬌がある

今日は木曜稽古
午後から三名のお弟子様
中置の稽古
今週は小板
来週は大板と五行棚
五行はスラスラ言えるように
木火土金水
モッカド ゴンスイ
と習った
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野分の後の菊

2018-10-03 23:22:07 | 村雨庵 稽古 
見所のあれや野分の後の菊 芭蕉


今日は水曜稽古
花を探して庭に降りると
台風の後の草木は
大風に打ち倒され地を這っている
矢筈すすきやホトトギス
糸薄に縞芦
水引きなどだ
すすきの影に秋海棠のピンク花が咲いている
これを切る
それと蕾のホトトギスを
唐物の掛け篭にいけた

写真は
銀色の建水
木製である
奥に見えるのは
駕楽窯の数茶碗
掻き落とし三島
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

霧立ちて

2018-10-02 21:36:00 | 紫廼茶話会
霧立ちて
雁ぞ鳴くなる
片岡の
朝の原は
もみぢしぬらむ
読人知らず
古今和歌集

今日は紫兎先生のお稽古
お菓子は
季節の羊羮
先生が切って下さると
富士山らしき山に
月が現れた

美味を味わおう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする