出張帰りの新幹線でふと窓外へ目をやると空には三日月が浮かんでいました。月を眺めては北雪のワンカップをチビチビやりました。太陽と月と地球の位置関係で月の形(実際には月が光っている部分)が変わって見えることは、小学生でも知っています。それを知っていながら、私たちは三日月だの満月だのと言って、月の形が変わるように感じています。この時に見ていた月は三日月でしたが、見えていない部分もしっかりとある訳です。その意味では、「今日の月はやせてるなぁ」とか、「立派な満月だ」などと印象が変わるのは、月が変わるせいではなく私たちが勝手に思いを変えているに過ぎません。このことは、人に対しても当てはまる場合がありそうです。「この人はああだ、こうだ」と言っていても、その実、見ていない部分が相当にあって、「群盲象をなでる」の状態に陥っていないとは言い切れません。北雪を飲む手をしばし止め、深まりつつある闇の中で白い光を放つ三日月を見ていると、お月さまの戒めが聞こえるような気がしないでもありませんでした。
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