花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

気になるお店

2007-11-28 21:47:26 | Weblog
 最近気になっているお店があります。何が気になるのかと言えば、それはメニューがどうのとかお店の雰囲気がどうのといったことではなく、お店の名前です。「炭火焼 啄木」と看板が出ているのを見掛けて、初め「炭火焼」と「啄木」が自分の頭の中でうまく結びつかず、一瞬何のお店だろうと思いました。昔、「居酒屋兆次」という映画がありました。また実際に人名が店名となっている飲食店も珍しくありませんが、「啄木」と名の付く飲食店を受け入れるための心の準備が出来ていませんでした。石川啄木に対して私が持っているイメージと、飲んだり食べたりする行為の間には親和性が乏しいようです。少なくとも私にとっては。以来、たまにこのお店の前を通り掛かると、どんなお店だろうと、通り過ぎるほんの1秒かそこらの間に、観察の一瞥を加えています。見る限りいたって普通のお店で、炭火焼と言うよりは焼き鳥メインの居酒屋といった感じです。いずれ機会があればとは思っていますが、でも「啄木」と「炭火焼」をうまく結びつける自信はありません。
 話は変わりますが、文学者の中で名前が屋号にしっくりと馴染むのは誰だろうと、「炭火焼」と「啄木」に頭をひねったついでに考えてみました。あれこれ想像を巡らせてみて、「これはいろんなジャンルの料理に合うんじゃないか」と思ったのが井伏鱒二です。「鰻 井伏」、「割烹 井伏」、「洋食 井伏」、「レストラン井伏亭」、「呑み喰い処 鱒二」、「炉端焼き 鱒二」、そして「炭火焼 鱒二」・・・etc.、名字にしろ名前にしろ何だか美味そうな感じがします。あくまでも私が抱いているイメージに過ぎませんが。

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