花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

生産的な会議

2006-02-21 21:58:36 | Weblog
 高校の倫理社会の授業で、官僚制の特徴のひとつとして「お互いに仕事を作り合う」と習ったような気がする(パーキンソンの法則が下敷きか?※)。ひるがえって自分のまわりを見た時、確かに仕事が作り出される場面に遭遇することがある。例えば、報告を求められる会議がそうである。会議で参加者全員が報告を行う場合、議題と密接な関係がある部門の人はちゃんと報告することがあるだろうが、あまり議題と関連がないけれども取りあえず横並びで呼ばれた部門の報告者は、何か喋ることを作らなければならない(何か喋らないと格好がつかないと思うからだろう)。そのため、部門のメンバーに、報告するネタを集めるために報告を要求したり、報告するためだけに何かアクションを起こしたりする(成果はともかく、これでひとまず「やった」とは言える)。これが一回限りならまだしも、会議の結果によっては、「ためにする」仕事が固定化することもある。
 結局、自分がやろうとしていることの意味よりも、他人からの眼差しの方が、人を行動に駆り立てるということか。

 今国会で民主党・永田議員による堀江メール発言が物議をかもしている。国民の選良である議員が、私たちと同じレベルで「何か言わなきゃ」とばかりに、話しを「作った」のでなければ良いが。

(※)パーキンソンの法則:「官僚の数は仕事の量や重要性に関係なく増え続ける」と官僚制の弊害を揶揄したもの。シリル・ノースコト・パーキンソンはイギリスの経済学者(故人)。

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