24日の朝日新聞朝刊の天声人語では、「えたいが知れないゆえに、放射能はその怖さを百倍にも千倍にも膨らます」と、震災後の放射能汚染に対する不安感の高まりを取り上げ、そして、「どうか、賢く怖がりたい」と、冷静な対応を呼掛けています。この記事の前日のことです。外出先から会社へ戻る途中、雨が降り出してきました。傘を持って出なかったので、仕方なく雨に濡れながら、会社へ急ぎました。あたりにも傘を持っていない人はたくさんいましたが、さして慌てる様子もなく、「あれぇ、降ってきちゃったよぉ」といった感じで、私と同じくやや速歩きで歩いていました。職場では、東京都の浄水場から放射性ヨウ素が検出された話題が出ていました。「きっと、ペットボトルの水を買い占めるのが出てくるだろね」とか、「ビールがあれば水道の水は飲まなくてもいいや」みたいに、まるで人ごとのような感じで話していました。外資系の会社では、外国人社長が続々と本国へ帰ったり、大阪へ本社を移す動きが出ています。それに引き替え、一部過剰反応の人がいるにしても、大勢としては平穏を保っているのはどうしたことでしょう。単に鈍感なだけなのか、諦めなのか、それとも大人なのか、あるいは3つがミックスされているのか。どちらにせよ、長期戦を覚悟して、軽率な反応はしないように心掛けたいものです。例え買い占めに走ったとしても、そんなものは長く続けられるはずはありませんから。
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