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『倒壊する巨塔』への道

未唯へ。動物病院に人事面接はありましたか。NHKの「ソクラテスの人事」の中で、おもしろい設問がありました。

問題:某製薬会社が、今まで不可能とされてきた新薬の開発に成功し、ノーベル賞を受賞しました。その新薬とは一体どんな薬だと思いますか?

私の答は「現象から行動するのではなく、なぜ、それが起こったのかを考えられる新薬が開発されて、ノーベル平和賞を受賞した」というものです。

9.11にしても、現象から行動している。「なぜ、それを行ったのか」を考えることで、紛争を未然に防ぐことができます。

実は、その「新薬」はあります。それは「本」です。一人では行動できないので、人は本を書きます。それを読み込めば、適切な行動ができます。問題は、皆がその「新薬」を飲もうとしないだけです。

9.11に関する、経緯をまとめた本がありました。『倒壊する巨塔』316.4ライです。主要登場人物だけで、80名ぐらい居ました。それに名前が長い。とても覚えられません。

 ザワヒリ家の人々:アイマン・ザワヒリ以下8名
 ビンラディン家の人々:ウサマ・ビンラディン以下10名
 アルカイダおよびその他急進的イスラム主義者:モハメド・アタ他19名
 急進的イスラム主義者とその周辺人物:サイイド・クトィブ他13名
 エジプト政府:ナセル、サダト、ムバラクの3名
 サウジアラビア政府:サウジ情報部のトゥルキー・ファイサル他3名
 その他ムスリム(イスラム教徒):アフガンのマスード、オマル師ら12名
 FBI関係者:ジョン・オニール特別捜査官他12名

そのなかで、ビンラディン以前のサイイド・クトィブとアイマン・ザワヒリぐらいまで遡らないと、原因に行き当たりません。

サイイド・クトゥブ:イスラム主義の学者で、多くの重要著作を執筆。代表作は『道標』。一九六六年にナセル・エジプト大統領によって絞首刑に処せられた。

アイマン・ザワヒリ:一九八一年のサダト・エジプト大統領暗殺後に身柄を拘束され、有罪判決を受けた。三年後に釈放。一九八五年にサウジアラビアに逃走し、翌年、ペシャワールに移動。ソ連占領軍との戦いが終わると、エジプト政府に攻撃を仕掛けるも、結果的に組織はほぼ壊滅状態となる。一九九六年にアフガニスタンにふたたび移動、アルカイダとジハード団の融合をはかる。
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