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「ルビコンの決断」は司馬遷の「史記」を狙っている

未唯へ。やっと3時起きに戻すことができました。だけど、今の自分には負荷になっている感じはあります。ストレスが食べる方に行っているので、緊張感を増すためにも早起きをします。

夜10時から、『ルビコンの決断「プリウスを創った男たち~世界最高燃費を目指せ~』を録画しながら、見ていました。ドラマ仕立てです。主に3人の人間が出てきました。「プリウスの父」である、YAEさんは出てきません。燃費改善の手法が数値しかなく、アプローチの仕方がテレビ向けでした。ハイブリッド・システムは個別の手法で達成したというよりもシステムを重視したプロジェクトなので、違和感です。

番組を見ていて、司馬遷の「史記」をイメージしました。12年後から見た、ハイブリッド成功談です。だから、取り上げるのは、その後に成功した人が中心になっています。設計者の信頼を得ていたYAEさん、一流の設計者から、あえて生産技術者に回り、エンジンとモーターとの接続に苦労したTANさんは出てきません。彼らの現状は恵まれていません。

京都議定書会議に向けて、ハイブリッド車を仕立てて、運輸省で検査をしている現場が出てきたが、嘘っぽい。実際の認証は、ほとんど書類の山です。一発勝負ではありません。エンジンはチューニング次第で、いくらでも変わります。だから、実験結果が中心になるはずです。

肝心の京都議定書会議でハイブリッド車がどんな評価を得たのかが表されていません。数字ではなく、世界の人間がどう判断するかが課題だと言っていたのに表されていません。実際に、ハイブリッド車を持ち込んだTANさんから聞いた話だと、「散々だった」そうです。いくら燃費がよくなっても、車の数が増えれば一緒だというのが、会場の雰囲気だったそうです。

ハイブリッド車のおかげで、この会社の行動が規制されたのは確かです。外からの目を気にして、「環境」を意識するようになりました。この会社は「内から」変えることはできません。「外から」の力で変わります。本当に日本的な会社です。

15年前に、「外から」変えるために、車販売を通じて、地域の活性化を実現することで、この会社のソーシャル化をするという、私の試みは、未完成です。心を変えるよりも、モノで表現する方がたやすいし、皆の賛同を得られるということですね。

ゆっくりと目標を目指しましょう。
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